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日米関係の変化

2024-05-09 04:25:22 | Peace Cafe


 バイデン米大統領が「日本は外国人嫌いで移民を望んでいない」と発言した。間違ってはいない話だろう。私はアメリカ人は嫌いな方だ。偏見だと言われればそうかも知れないが、アメリカの態度には許しがたい気分がある。大統領がこんなことを言うのだから、日本に対する敬意がない。

 外国人の中には台湾のような好きな人達の国もあるが、「アメリカ人は嫌いだし、支配も臨んではいない。」アメリカ人は日本人は敗戦国でアメリカに何時まででも隷属するものと思っているから、当然支配者は嫌われていると言うことになる。

 日米関係は同盟関係から、利用関係に変ってきた。最近のアメリカは日本をどう利用するか以外考えていない。アメリカは中国が怖いので、日本を利用したい。中国を叩くためにどのように日本を利用すれば良いかだけを考えている。日本が中国ともめて、出来れば代理戦争を始めてくれれば良いと考えているようだ。

 その理由は中国はアメリカを凌駕する可能性が高いからだ。しかもアメリカ型の経済体制を崩壊させる可能性を秘めているからだ。中国やインドは人口が多すぎる。資本主義の競争では一番有利な消費者の多い国だ。しかも、能力も極めて高い国で、歴史も文化もアメリカとは比べものにならないほど長く、深い。

 かつての米ロの対立は軍事対立であった。軍事力での主導権争いであった。所が米中の対立は経済対立で在る。どちらかの経済が良くなると言うことは競争に負けると言うことになる。アメリカは中国の潜在能力に恐怖を抱いているのだ。そこであらゆる形で、対中国への対抗組織を作ろうとしている。

 日本、韓国、台湾、フィリピン、中国に対する前線基地化を目指しているのだろう。アメリカは東アジアの国々を防波堤にしたいと考えている。それに日本政府はしたがっている。アベは特にアメリカの手先として、動き回っていたのだが、岸田氏に対しても強烈な圧力があるのだろう。

 沖縄県の自衛隊基地を、アメリカ軍が共同利用するという、露骨な方針を岸田は受け入れさせられたのだろう。さすがにこれは独立国としてはあってはならないことだ。石垣島では民間の港への米軍の戦艦の入港。民間の飛行場への米軍機の着陸。これを強引に実行を繰り返そうとしている。

 米軍利用を既成事実化して、沖縄県を米軍の自由利用地にすることを目的にした行動である。これに対して日本政府は反論すら出来ない弱腰である。その根底には、中国に対する恐怖感が、日米両政府にあるからだろう。これが資本主義の能力主義の限界なのだ。

 本来人間が生きると言うことに、勝ち負けはない。国が存立すると言うことにも、勝ち負けはない。競争では無く、国にはその国として存在する尊厳がある。日本が停滞が続居ているのには原因もあるのだろうが、日本がどこの国に負けようが、勝とうが、それと国の尊厳は別のことなのだ。

 どんなに小さな弱い国でも、お前の国を守ってやるのだから、お前の国を自由に使わせろなどと言われる筋合いはない。そんな権利がアメリカにあるはずもない。所が、日本政府には日本人としての誇りも吟爾もない。アメリカの奴隷化したような態度である。

 アベ以来、日本は完全にアメリカの良いように動いている。その理由は中国が怖いからである。日本の右翼勢力は中国が恐ろしいのだ。それは、軍事侵攻し、属国化しようとした歴史のしっぺ返しを恐れているのかも知れない。右翼勢力はこぞって、中国の経済破綻を叫び続けている。

 経済で負けそうになっている日本としては、中国に対抗したい気分は分るが、中国の一帯一路政策自体は、世界制覇の覇権主義だなどと恐れる性格のものではない。沖縄に敵基地攻撃ミサイル基地など作る必要が無いだろう。本心ではアメリカと同様に、経済で凌駕され競争に敗れる現実の恐怖なのだろう。

 それくらい中国の潜在能力を日本も、アメリカも恐れているのだ。虐め続けてきたしっぺ返しの恐怖である。競争主義、能力主義の限界である。相手が良くなることで自分もよくなるという、経済を目指した方が良い。日本は中国と経済交流した方が、経済は良くなる。

 経済が良くなることで共に良くなる世界がある。社会主義経済である。共産主義経済である。そこにももちろん限界もあるし、人間が利己主義で愚かであれば、成立しないものでもある。しかし、そこに進まなければ、日本は奴隷国家になるほかなくなる。

 何故、アメリカ軍に、民間飛行場や港湾は軍事利用を禁じたものだから、使わせることは出来ません、と言えないのか。当たり前の事を当たり前に言え無い国になっているのだ。日本という国の法律や憲法を、日本政府がアメリカを忖度して破ると言うことは、独立国家として恥ずかしいことではないか。

 中国に対する恐怖心がこれほど強いとするならば、何故中国との外交関係を持とうとしないのか。アメリカにするなと言われているとは思うが、アメリカは中国と首脳外交をしている。日本政府はアメリカに禁じられたままに、中国との関係を持つことが出来ない。

 自民党政権はアメリカへの忖度が強すぎる。しかし、忖度し、へつらっているから、日本人は外国人嫌いだなどと言われて軽んじられるのだ。しっかりとした日本の意志を示すことで、日本人にも配慮がいるとバイデンには分るのだ。岸田の米議会隷属演説が悪かったのだ。

 日本が中国と首脳外交をする姿勢を持って貰いたい。それは当たり前すぎることで、どこの国にも遠慮不要なことだ。ヨーロッパを習近平は訪問外交をしているが、アメリカにはまだ行かない。いつまで経っても、日本には来ない。

 日本と一番対立している国が中国であればなおさらに、平和外交の道を探ることが、日本の総理大臣の役割であるはずだ。憲法にも国際紛争は平和的に解決するように求められている。中国との首脳外交をすることだけが、日本の平和への路だ。
 
 2024年の名目GDPランキングは、1位がアメリカで27兆9655億ドル、2位が中国で18兆5600億ドル、3位がドイツで4兆7008億ドル、4位が日本で4兆2861億ドル、5位がインドで4兆1053億ドルである。これは最近抜かれた。日本は5位になったらしい。

 日本のGDPが下がることは全くかまわないことだ。むしろ、中堅国に相応しい方向を見付けることだ。低位安定を捜す。アメリカに従い、中国に対抗するなど、とんでもないことだ。先ずは中国の本当のところと、その潜在能力を自覚しなければならない。

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