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麹の仕込み

2017-01-23 04:50:59 | 暮らし

いまが寒さの底だ。小田原当たりでは1月20日から2月10日までの20日間が一番寒い。ここさえ乗り切ればと、耐える。農作業も麦踏と麦の土入れくらいで特にない。昨日は麹を仕込んだ。強い風の中で大変だったのだが、無事仕込めた。お米は2分ツキにしたほとんど玄米という状態でお米に少しきづをつけた。24時間水に浸し、12時間水切りをした。強い火で1時間30分蒸かした。13時ころに菌をつけたので、今そろそろ一番手入れをしようかというところである。一番手入れまで、15時間くらいか。麹の温度は現在36度だ。去年は11キロ麹を仕込んだのだが、今年は10キロにした。味噌には3分の一位を使って、後は甘酒やどぶろくに使う。空気を抜いて冷凍庫で冷やしておく。解凍していつでも使うことができる。冷凍庫は自給生活には必需品だと思う。それほど高くはないし、戸の開け閉めも少ないせいか。電気代もさしてかからない。

畑は玉ねぎがあまり状態が良くない。苗が悪かったようだ。苗はセルトレーで作る方がやはり良いのかもしれない。ともかくタマネギは難しい。少しできればいいのだが。どうなることやら。大麦も小麦も今年は比較的順調なようだ。今年は寒い中絵を描きにゆくのだが、新しい車でこれはとてもうまくいっている。何しろ冬でも車の中で昼寝ができる。ヒーターをかけたりはしない。下からの冷えは2重の廃棄マットレスで防御してある。側面は断熱材を覆った。窓も外を見ない側は断熱材である。後は、場所選びだ。日照があれば、20度より下がることはない。窓さえ開けなければ日照がなくとも10度までで収まっている。まだ本当に寒い日には出会っていない訳だ。人形型寝袋に入り、中にはカイロを入れる。これで絵が描きにくいという事少々あるが、寒いという事はない。外から見られたら相当怪しいことになる点が気がかりである。

寒いとどうしても子供の頃のお寺の生活を思い出す。何しろ隙間だらけの家で、ほとんど外と大差ない気温だったと思う。朝起きると布団の息がかかったところがごわごわに凍っていた。みんな足を炬燵に入れて、放射線状に寝る。一部屋に全員が寝なければ寒すぎて寝ることも出来なかった。立て付けの悪い障子だけで囲われた部屋だから、風が吹き抜けてくる。そこでありったけの毛布で部屋中を取り囲んである。そのかけてある毛布が風でのれんのように揺れた。猫はこたつの中で眼を回してはフラフラになって出てきた。ちゃんと危ない加減をわかっていて出てきた。着替えの服が凍っているので服はすべて布団の中に入れ込む。暖かくしてからしか着ることも出来なかった。たぶん零下20度くらいにはなったのだろう。よくおじいさんはここは北海道より寒いと言っていた。標高も高かったのだが、冬はほとんど日照がない場所だった。雪はめったに降らないのだが、一度降れば解けることはなかった。

あの子供の頃の暮らしから、自給生活は暖かい場所だとつくづく思った。冬でも青物ができるという事が条件である。今畑にはほうれん草と、小松菜、大根、小かぶが元気に育っている。何しろ12月中はピーマンを食べていた。ビニールハウスがあれば、加温しなくとも野菜ができる。もし、自給生活の場所を探しているのであれば、暖かいところにすることだ。小田原でも霜が降りることは降りるが、麦が霜で持ち上がってやられてしまうという事はない。だから麦踏の効果がないのだと思う。

 

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