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紅麴菌サプリ、76人死亡の疑い

2024-07-01 04:45:34 | 暮らし


 小林製薬から、改めて紅麹菌サプリで76人が死亡した疑いがあるとの、発表があった。何という事か。なぜすぐに公表しないのだ。医師からの問い合わせがあった後、公表が遅れたために、その後に健康被害を受けた人がいたのでなかったのか。全く反省のない会社だ。それを確認してくれない、厚労省もどうかしている。

 紅麴菌サプリ被害は氷山の一角である。今すぐあらゆるサプリを止めた方がいい。この機会に、サプリに対する考えを変えなければ、まだまだ健康のために飲む、サプリや栄養ドリンクによる被害が続く。どこか身体に異変があるのであれば、病院に行き診断をしてもらい、医師の指示に従い身体を治すことが必要だ。

 病院や医師が絶対とは言えないことも確かだが。良くない病院もあるだろうし、医師の誤診だってないとは言えない。しかし、間違いなくいえることは、自己判断のサプリはそれよりも悪いことになる。自分の身体に対する判断は最終的には自分が責任を持たなければならないが、自己判断でサプリを飲むなどという事ほどまずいことはない。

 「血圧が高めですね。」健康診断で保健士さんなどから言われるのだろう。それで、「病院で見てもらってください。」ならまだしも、「塩分を控えめな食事にして、気お付けてくださいね。」ぐらいに言われるのだろう。いう方は簡単にそういう指導をする。それなら、サプリを飲むくらいかなと自己判断して、紅麹菌サプリを飲むことになったとすれば悲劇だ。

 健康診断が原因で、サプリを飲むことにして、死という結果になってしまった人が多いのではないだろうか。健康診断など行ったことがない。行かなくてよかったと、改めて思っているところだ。身体のことで、何か専門家から言われれば、ついつい心配になる。

 悪いところを発見するためには、まずは自己判断である。内観法である。私の内観法は、静かに自分の身体を感じることだ。どうだろう眼は大丈夫か。耳はどうだろう。お腹の具合はどんなものだろう。頭のボケ具合はどの程度かなどと、自分の体をくまなく感じる。それだけのことだ。

 自分の身体の異変を自分で確認する。毎日確認していれば、いくらかは分る。誰にでもわかるとは言えないかもしれないが、訓練を続ければわかるようになる。もちろん自分の身体を測定する機器も利用した方がいい。血圧、血糖値、心拍数、睡眠時間、体重、体脂肪、肺活量、材料は必要である。その変化に着目する。

 健康診断で血圧が高いとか低いとかは平均値的な話だ。しかも、一度の測定である。毎日同じ時間に行う方が、平常時の状態が判断できる。心拍数でも、身体の負荷によって変わる。どの位の運動で、どの位になるかが判断材料になる。10分歩いた時の心拍数が常に分かっていれば、異変を気づく材料になる。

 変化から状態を判断できるように、自分の身体を数値に基づき内観する。疲れたな、と言ってもさまざまである。この疲れは普通でないと判断できるのは、普通の疲れを知っていなければできないことだ。毎年の田植えで状態がわかることもある。草刈りでわかることもある。常に自分の身体を感じていることだ。

 サプリの危険は紅麹菌サプリのアオカビ混入が原因を決めつけない方がいい。どのサプリだって、どの健康食品だって、危ういものはいくらでも含まれていると考えておいた方がいい。今回の小林製薬サプリ薬害死亡事件で、日本の検査体制が、特別ひどかった事が分かった。

 海外では医薬品で扱われるような成分が、医薬品で認められている限界以上に含まれて、使われているサプリがある。事件を受けて調べられ、あるという事が確認された。あのバブル時代を象徴した「24時間戦えますか。」のコマーシャルの危険が改めてわかる。戦ってはダメなのだ。

 疲労回復の「タウリン配合」とはどういうことだろう。大正製薬サイトによると、タウリンはアミノ酸の一種で、肉類、乳製品、魚介類に多く含まれ、特に牡蠣・しじみ・あさり・ホタテなどの貝類や、たこ・いかなど軟体動物に多く含まれています。 人体の中でのタウリンの役割は、胆汁の生成や神経系の伝達、浸透圧の調整、解毒作用、細胞膜の安定化など挙げられます。 …と書かれている。

 イチロー選手が飲んでいるのが、「ユンケル黄帝液」というのもある。あの健康ではつらつとしたイチロー選手が飲んでいるなら、よほどいいのだろうと思わされてしまう。「生薬であす一日戦える強いカラダを手に入れよう」 ニンジン流エキス、セイヨウサンザシエキス、ブクリョウエキス、ローヤルゼリーの4種類の生薬にビタミンB2、B6、Eを配合した栄養ドリンクです。 …などと書かれている。

 カフェインとか、ロイヤルゼリーとか、人参とか、様々疲労回復に良い栄養素が上げられている。そして、よい食事が十分とれない、ほとんどのひとに対して、そして仕事で疲れるすべての人に対して、さあ飲め、やれ飲めと迫っている。元気な人まで疲れている気分で、もっと元気になろうと、栄養ドリンクを飲む。

 疲れたら休めばいい。24時間戦わなくていい。企業に戦士は要らない。人間は普通に食事をして、普通に働いて、疲れたら休んで、それが当たり前のことだ。それが出来ないのであれば、何かおかしな暮らしで、続かない。そのおかしなことを変えないで、栄養ドリンクで、急速チャージしてはダメだろう。

 疲れるほど働くのは必要なことだ。適度のストレスもなければだめだ。働いて疲れて、十分睡眠をとり、バランスのとれた好きな食事をして、普通に回復させることが、健康に暮らすためには必要なことだ。人間は疲れを感じるように出来ている。疲れを感じなければ、身体が壊れるまで働いてしまう。

 サプリで疲れを忘れて働くという事は、身体を壊す間違ったことだ。身体を酷使している。酷使させられている仕事の方を見直す方がいい。しかし、そんなことを言っていたら生きていけない。という人が多いのかもしれない。もしそうならば早くそんな社会から降りた方がいい。

 と言っても三菱エレベーターの末端の肉体労働者勤めと教師の勤めの経験しかないので、仕事の事がよく分かっているわけではない。ただ、好きなことであれば24時間働けます。と徹夜で働き続けたこともある。しかし、栄養ドリンクも飲まないし、生薬も飲んだことがない。

 それが危険なことだという事を十分にわかっているからだ。イチロー選手は素晴らしいと思うが、あの宣伝を見て嫌いになった。もし本当に栄養ドリンクで、元気をつけているとしたら、おかしな話だ。野球が好きならば、さすがに栄養ドリンクはないだろうと思った。

 生薬ドーピングのようなものだ。もちろん、禁止薬物は入っていない。しかし、生薬を飲まなければ、充分に野球がやれないのであれば、野球をやることは身体に悪いという事になる。少年野球の選手たちが、栄養ドリンクを飲んで練習を頑張れば、イチロー選手のような一流選手になれると考えたら、罪なことではないか。

 あくまで普通の食事をより良いものにすることだ。良い食べ物を好きになることだ。そしてまんべんなく食べる。偏食をしない。そしてよく寝る。疲労回復は寝ることが一番。それでも疲れが取れないなら、どこか身体がおかしいのだから、病院に行く方がいい。それでどこも悪くないとしたら、働き方がおかしいのだ。
 

 
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