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大豆の収穫を行う

2021-11-25 04:03:26 | あしがら農の会



 あしがら農の会の大豆の会で収穫を行った。全部で3反ぐらいの畑だと思う。総生寺裏が一反。舟原の斜面の畑が、2反。家の脇には渡部さんの管理してくれた大豆畑が2畝すこし。今年は大豆収穫量クイズが行われている。私は333キロで長嶋選手の文化勲章である。そうしたらなんと、333.3キロという人がいた。

 農の会で大豆を作るようになって何年だろうという話をみんなでしていた。良くは思い出せなかったのだが、18年くらいではないかと思った。最初から小糸在来種を作ってきた。この品種は小田原の土地と気候にあっているのだが、何年栽培をしても、こうすれば良く出来るという事が見えてこない。

 ずいぶんいろいろの栽培方法を試してきたと思う。良く出来たこともあるのは田んぼにベットを立ち上げて、ベットの周りに水を回して栽培した時だ。この時は良く出来た。あの頃は種をみんなに配り、家でトレーに蒔いてそれぞれが育てて来ていた。

 一か所で苗作りをしたこともある。あれこれやった末に、今は直蒔きになった。以前は直蒔きにすると、ハトに食べられてしまったのだが、最近は不思議に取りに食べられるという事が起きていない。ネットを張ったり、糸を張ったり色々しているのが効果を上げているという事だろうか。

 今年の大豆は良くできていた。良く出来ていたと言っても小糸在来種は最近の改良種ほどの収穫はない。しかし、際立っておいしい。以前、様々な美味しいと言われる大豆種を取り寄せて、栽培し味比べを行った。この時も農の会の小糸在来種の大豆が一番おいしかった。自分で作ればそういうものかもしれないが。

 10年ほど前に現代農業で美味しい大豆特集があった。それで紹介記事に従って連絡をして種を分けて頂いた。全国の農家と繋がったような気持になった。そして栽培試験をしたのだが、結局各地の地大豆を上手く作ることが出来なかった。

 できた大豆は栽培具合も土地が変わったせいか、ずいぶんと違った。大豆は土地が変わると、まるで違ってしまう作物だという事を知った。その時の丹波の黒大豆は色がおかしくなってしまった。その時にもできた大豆を茹でて食べてみた。一番好みの味が小糸在来種だった。それ以来小糸在来種にこだわって作っている。

 農の会の味噌醤油が美味しいのは、小糸在来種を使っているからだと思っている。今度石垣島でも小糸在来種を作ってみようと考えている。なかなか難しいはずだ。たとえできたとしても、それほどおいしいものにはならない可能性もある。

 それでも愛着があるから、ともかく試してみるつもりだ。一体いつ播種すればいいのだろうか。2月ごろなのだろうか。石垣島でも大豆は作られているとは聞いている。教えてもらおうと思う。出来れば石垣島で作られている大豆も播種して、比較実験をしてみたい。

 大豆は土壌も気候も選ぶ作物だ。小糸在来種が小田原にあっているというのは土地と気候があっているという事だろう。神奈川県には津久井在来種というものがある。これを作るべきだという人がいて、作ってみたこともある。ところがダメだった。考えてみれば、津久井は山の中である。それよりも千葉県の小糸川周辺の方が小田原に環境が似ているのではないだろうか。

 そもそもの種は千田さんが分けてくれた千葉県の小糸在来種である。今年蔓ボケしたものがでた。エンドウ豆のように蔓を延してしまったというのだ。これからは種にする大豆はよくできたものから選ぶようにした方がいいのではないかと思った。大豆もすごい大株になるものと、そうでもないものもある。

 自家採種を18年も続けているとすれば、やはり選別をした方が、小田原に適合した優秀な小田原在来種に変わってゆくのではないか。少なくとも、蔓ボケした株の種が来年の種になれば、来年の畑に問題が出る可能性がないともいえない。

 今年は早く収穫したものを種籾にするのが正解ではないだろうか。どうも収穫が年々遅れてきている。気候の影響という事もあるが、早く硬くなる大豆もあるのだから、それを播いた方が次の年いくらかでも早くなるのではないだろうか。

 今回の大豆の会の作業は30人くらいの参加だった。皆さん要領よく気持ちよい作業をされて、どんどん畑は片付いていった。私も遅れてはならないと頑張って働いた。2反の収穫が終わった。翌日は私の家の脇の大豆畑を渡部さんと二人で一気に片づけた。これは2畝だけど反収で言えば、200キロ近いと渡部さんが言われていたが。どうだろうか。

 今年は鹿に侵入された。去年もやられた。それで柵を強化したのだが、それでも乗り越えてきた。最近の小田原の獣害はすさまじい状況だ。何しろ、家の脇の大豆畑にまでイノシシが来たというのだ。の家の間の畑までイノシシが入り込むようになっている。

 イノ鹿ネットワークの穂田さんは一日おきには罠の鹿を捕るそうだ。専業の猟師と言えるほどである。大豆畑の奥にもわなを仕掛けてくれて、イノシシと鹿2頭を捕まえたそうだ。何とかそれで大豆の収穫が出来たという事になる。

 穂田さんはこうなるといつも言われて、小田原の農業を守るためには猟を頑張るほかないと言われてきた。なにも手伝うことも出来ないで、申し訳ない限りだ。収穫した獲物が、ジビエで利用できるようになれば、若い専業の猟師が登場するのではないだろうか。

 小田原のイノシシは美味しい。格別においしい。他所のイノシシも食べてその結果確かに小田原のイノシシは美味しい。美味しくなるような食べ物があるのではないか。でも美味しいイノシシの方はあまり捕まらなくて、鹿ばかりだそうだ。鹿は食べたことがないので私には味は分からない。

 大豆のことだった。すぐに脱粒機にかけられる乾いたものが、半分くらいだろうか。後の半分は広げて干してある。大豆はネットの上に置かれている。ネットの方が雨が降っても下に抜けるから良いというのだ。

 雨が降ったらブルーシートをかける予定だ。早速翌々日は3時から雨。みんなで大きなシートをかけた。また雨がやんですぐシートをはがした。陽が当たれば何とかなるだろう。この時期それほど雨は続かないはずだ。この後寒くなり箱根からのふきおろしの風も強くなりそうだ。

 残りの1反の畑の作業は来週の土曜日になる。もっと先にして、完全に乾いてから収穫をしたいという事のようだが、畑にいつまで置いておくのも心配なことになるが、大丈夫だろうか。大豆は時にははじけて落ちてしまう事がある。

 この大豆は農の会の味噌と醤油の仕込みに使われる。私は昨年から来ていない。それは石垣島になれてしまった体にはあまりに寒くて、一昨年風邪をひいてしまったからだ。今年も残念ながら来れないと思う。
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