あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

房総・大山千枚田周辺

2006-05-07 21:56:14 | カントリーウオーク
 大型連休も終わりましたが、皆さんはどちらかにお出かけでしょうか。好天
の日が多かったので、どこもたくさんの人出だったようですね。

 今日は、2年前にカントリーウオークグループの仲間で歩いた、千葉県鴨川
市の大山千枚田周辺のレポートとします。

 なお、明日(8日)と明後日(9日)は、三重県熊野市(旧紀和町)での葬儀に
出かけますので、休載させていただきます。


04年5月8日(土)
 房総・鴨川の山間に残る大山千枚田は、東京から1番近い棚田として知られ、
棚田百選にも選定されている。

 私たちは、大山千枚田だけでなく、近くに残る棚田も結んでのカントリー
ウオークを計画した。

 JR安房鴨川駅前から平塚本郷行きバスに乗り、長狭(ちょうさ)街道沿いの
大山橋バス停で下りた。加茂川を渡ってまず大山不動尊に向かう。

 やわらかな若葉の新緑とウグイスのさえずりが気持ちよい。道筋にはシャガ、
アカツメクサ、アザミなどが咲き競っていた。

 大山集落から不動尊への石段にかかる。石段の横には、赤い木肌が珍しい
バラ科の常緑広葉樹、バクチノキが群生している。ここが分布の北限として
千葉県天然記念物になっている。

 最後のは急階段を上がり、朱塗りの仁王門をくぐって大山不動尊に着いた。
 
 大山不動尊は、奈良時代に開山したとされる古寺。下総の成田山、相模の
大山不動尊に続く関東3大不動といわれ、2月3日の節分会や、5月第3日曜
日の火渡り祭には、たくさんの人が訪れるという。


 高蔵山の中腹にあり、新緑あふれる山並みや田園などの展望が気持ちよい。
鐘楼(しょうろう)の下で、安房鴨川駅で買ったあわびちらし弁当を味わう。


 境内を南に抜け車道に下がる。大山集落の南端から小金集落に向かうと、西
側に棚田が見えてきた。ウグイスが鳴き、カキドオシがたくさん咲いている。


 小金集落の西端に大きな庚申塔があった。ツルニチニチソウやアザミなどが
咲く南面に、地形のままの曲線を見せる棚田が見下ろせる。南に向きを変えた
集落の先に大山千枚田が広がっていた。

 棚田の管理をしている棚田倶楽部の建物に上がり、展望台から眼下に広がる
早苗田や水の入った棚田群を見下ろす。

 大山千枚田は、660年前の文献にすでに開田されたという記録が残るという。
現在は3.2ha375枚の水田があり、上段から下段までの直線距離は300m、
標高差は60mに及ぶとのこと。

 横長にひろがる緩やかな田んぼの曲線が、日本の原風景ともいえる穏やかな
景観を見せている。

 ウツギの咲く里道を南へ。道ばたにはハルジョオンやジシバリが咲き、大里
ではウグイスがにぎやかに谷渡りの競演。199mの水準点を経て、大田代集落
まで緩い上り坂が続く。


 集落の外れに日をさえぎる木陰があったので休憩。棚田のあぜに腰を下ろす
と、仲間がおいしいコーヒーを沸かしてくれた。

 地形図上では、その先も棚田が続くはずだったが、耕作放棄して雑草地に
なっていた。それでも元名集落が近づくと、小さい棚田が幾つも残っている。

 変化に富む曲線を見せる緑のあぜと、早苗の並ぶ田んぼのみずみずしい景観
が、心を安らげてくれる。


 右手には、標高408.2m、千葉県の最高峰・愛宕山の山頂付近にある航空
自衛隊のレーダードームやアンテナ塔が見える。

 「元名の鉱泉」という標識があり、斜面から小さな鉱泉が湧出していて、独特
の匂いがする。飲用できるようなので、何人かが空のペットボトルに詰めた。

 カエルとウグイスの競演を聞きながら、数戸だけの元名集落を抜ける。涼しい
木陰にはフタリシズカが咲いていた。

 少しずつ下り、愛宕山の東に新緑の山並みの展望が広がる。「嶺岡の冷水」と
呼ぶ流れがパイプから落ちていた。飲んでみたらまろやかでうまかった。

 細野集落に、「古泉千堅誕生地」と記された屋敷があった。明治19年(1886)
生まれで、伊藤左千夫の門下生となった歌人とのこと。

 県道に出る手前で棚田の上を横切り、東側の御園に抜ける。2種類の柑橘を
植えたミカン畑があり、白い花が芳香を放つていた。

 本郷から富川、さらに宮谷へとU字状に田園地帯を回り、逆川の天神橋を
渡って、鯉のぼりが元気に泳ぐ道の駅「みんなみの里」里に着いた。

 みんなみの里は鴨川市の総合交流ターミナル。ガーデニング教室、陶芸、
イチゴ摘み、竹の子掘りなどのふるさと体験が出来、地元産品の即売場もある。

 迎えのマイクロバスが来たので、今日の宿、国民宿舎清和に向かった。

 なお、ここからの帰路としては、近くの長狭中学前バス停から、安房鴨川駅
行きのバスがある。

(天気 晴、距離 10km、地図(1/2万5千) 金束(こづか)、鴨川、歩行地
 千葉県鴨川市)
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関東山の辺の道(8) 桜川市真壁町~真岡市北山

2006-05-06 23:26:23 | 関東山の辺の道
 東京スリーデーマーチが終わり、今日はちょっと疲れが出た感じです。

 本日のレポートは、先々週歩いた「関東山の辺の道」8日目のレポートです。
昨年10月の中断以来、半年ぶりの歩きでした。


4月24日(月)
 前日宿泊した下館市のビジネスホテルを出て、下館駅8時発のバスで真壁駅
終点まで行く。

 前夜からの雨が上がり、青空も見えてきた。ウグイスのさえずりに送られ、
バス停そばの「つくばりんりロード」真壁休憩所を、8時40分にスタートした。

 りんりんロードは、筑波鉄道筑波線の廃線跡を活用した全長約40㎞の自転車
道。田んぼの横でカエルがにぎやか。

 「土浦31㎞、岩瀬9㎞」の表示近くに、ナノハナやしだれ桃が咲く。2㎞ほど
で旧樺穂駅跡。ホームが残り、太い葉桜が覆い被さるように並んでいる。


 田園地帯を抜けるりんりんロード沿いに植えられた、八重桜の若木は、ちょう
ど花が見ごろである。

 東側の筑波山から加波山(かばさん)に続く山並みは、上部を雲に覆われて
姿は見えない。間もなく田植えか、水の入った田んぼが多い。

 4㎞ほど先の東飯田でりんりんロードに分かれ、西方の集落を抜ける。この
辺りは、穂の出始めた麦畑が多い。

 桜川の支流を越えて阿部田集落へ。5差路に大きな馬頭尊が4基、回りは
シバザクラに彩られていた。屋根が痛んではいるが、かやぶきの家があった。

 集落を抜けると桜川が近づく。加波山から採掘した石を加工する石材所が
あり、加工した石がたくさん干してある。この先でも何か所かで見た。

 県道343号に出て桜川の羽田橋を渡る。木崎集落に后(きさき)神社があった。
平将門の后・須勢理毘売命を祭り、木崎の地名はここから来ているらしい。

 県道148号との交差点にあった農産物・加工品直売所に入る。地元や県内
産のこだわり商品のみを販売しているという。


 大岡小北側の細道を入って大国玉神社に参拝。続日本書紀に記された古社で、
慶長年間に徳川幕府から御朱印20石を賜ったという。ケヤキ、イチョウ、サカキ
など豊かな緑に囲まれた境内で小休止する。

 木崎集落の先の畑にキジがいた。近辺でも何か所かでキジの声を聞く。


JR水戸線が近づき、線路の南にある大池に出た。淡い新緑が池に影を映し、
池は静まりかえっている。


 雲が切れて加波山がほぼ全容を見せてくれた。東には雨引山らしい穏やかな
ピーク(写真)も見える。

 水戸線の北に出て古郡集落を抜ける。広々とした畑の辺りは、国史跡の新治
郡衙(にいはるぐんが)跡である。

 奈良時代の常陸国(ひたちのくに)新治郡の郡役所跡で、昭和16年(1941)
と18年の調査で51棟の建物群が確認され、その範囲は12haに及んでいた
と推定されるという。

 400mほど先、国道6号の北側一帯は国史跡・新治廃寺跡。梅畑や畑の中
に東塔、金堂、西塔、講堂跡の土壇が残り、これらをめぐる回廊や中門、食堂、
僧坊、経蔵などの遺構もあるという。

 金堂跡には、幹回り10mを超す大きな広葉樹がいっぱいに枝を広げていた。

 すぐ先の神社の角を右折、北に進む細い車道へ。神社の裏手にアシの茂る池
があり、そばに10数本の八重桜が咲く。木の下で花を眺めながら昼食をした。

 この道は、桜川市で設定した「いきいきロード」とよぶ散歩道。右に淡い新緑
の林、左に水田が4㎞近く続き、キジやウグイス、コジュケイが鳴いた。

 県道45号に出て、旧協和町の町並みの北側へ。緩やかな峠の頂上が茨城県
桜川市と栃木県二宮町の県境。歩き始めて8日目で茨城県を抜けた。

 
峠を下って行くと北方の展望が開け、水戸部集落の先で小貝川を渡る。橋の北側
で北関東自動車道の延長工事中。田んぼの中に高い土堤が伸びていた。

 次の高田集落の西側に、4つの寺が隣接していた。一番南が高田泰澄寺。緑に
囲まれた境内の一角に、上部が仏舎利塔、下部が国宝や古文書を収めていると
いう宝物殿があった。
 
 北側には真宗の遍照寺と大屋根の寿松寺が道を隔てて並んでいる。

 寿松寺の北が真宗根本道場の専修寺(せんじゅじ)。親鸞聖人が52歳の時
この地に来て、長野の善光寺から一光三尊仏を迎えて本尊としたのがこの寺の
草創という。

 国重文の山門、かやぶきで国重文の総門、同じく国重文の如来堂(写真)、大きな
かやぶきの庫裡(くり)、風格ある鐘楼堂や鼓楼(ころう)など、幾つもの建物の並ぶ
境内は1400坪を越し、境内自体が国史跡である。

 寛保3年(1743)頃の建築という大きな御影堂(みえどう)にお参りし、さらに
新涅槃堂にも上がって、3mに及ぶ日本一といわれる大涅槃像にも手を合わせる。

 親鸞聖人お手植えと伝わる大ケヤキが門前に立っていた。広い境内なので拝観
を終えるまでに約30分を経過した。


 西北西に2㎞ほどには、二宮尊徳を祭る二宮神社があった。
 二宮尊徳は、文政6年(1823)に着任、荒れ果てたこの地の復興のため、
村民に勤勉を説き、表彰制度を設けて生産意欲を高め、自らも先頭に立って、
道路や用水路、堰(せき)の改修を行った。

 その仕事は36歳から26年間に及び、その結果、豊かな村に生まれ変わり、
二宮尊徳の名は、全国に知れ渡ったという。

 二宮神社は、遺徳を尊崇するため、尊徳50年祭の明治38年(1905)に
創建された。遺徳にふさわしいシンプルな社殿である。境内の一角に、二宮尊徳
資料館があるが、この日は月曜で休館日だった。


 神社西側は桜町陣屋跡。二宮尊徳が居住したというかやぶきの陣屋跡の建物
が修復して復元されており、一帯はサクラなどの植え込みや芝生地。満開の
シバザクラが鮮やかな色を見せていた。

 神社の南にある蓮城院の墓地には、二宮金次郎の墓があった。

 桜町の十字路から県道166号を東北に向い、真岡(もおか)市に入る。歩道の
ない2車線の車道をダンプが高速で通過するので、東大島の十字路で平行する
東側の道に回った。

 山前南小の東からしばらくは、広々とした田園地帯。向かい風がやや強くなり、
ちょっと涼しくなってきた。

 散在する根本の小集落を抜け、柳久保から山根へと山すそと田んぼの間を急ぎ、
17時45分に今日の終着地、真岡鐵道北山駅に着いた。

 片側ホームだけで駅舎はない。乗客のほとんどが高校生の、17時57分発
下館行き1両のディーゼル車で下館に向かった。

(天気 曇り後晴、距離 31㎞、地図(1/2万5千) 真壁、岩瀬、真岡、歩行地
 茨城県桜川市、栃木県二宮町、真岡市)
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東京国際スリーデーマーチ(第3日)

2006-05-05 21:43:01 | ウオーキング
 東京国際スリーデーマーチ最終日も快晴です。気温は25℃以上になるとか。
今日は、サクラルート20kmに参加しました。

 中央会場の小金井公園を出て西から南に、小平市、国分寺市、国立(くにたち)
市、府中市、小金井市を回ります。

 20kmコース出発前の会場、今日はどうしてか、ハナミズキルート(手前)の
参加者が極めて長くなっていました。


 8時52分にスタートしました。会場を出て、一昨日のサクラルートの最後に
歩いた玉川上水緑道を西に4km余り進み、南西に向かいます。


 西武国分寺線恋ヶ窪駅横を通過する2km余りの都道は、車が多いし木陰も
なく、ちょっとわずらわしい道でした。

 国立駅の東側でJR中央線を越え、国立駅から南に延びる道路を横断します。
両側は太い桜並木が続き、新緑も色濃くなっていました。

 すぐ先で、昨年6月、英国・コッツウオルドウェイを歩いたメンバーの一人、
船橋市のSさんと一緒になり、以後、ゴールまで同道しました。


 国立市の住宅街を南進、JR南武線を越えると間もなく、折返し点の谷保天満
宮です。境内は、ケヤキなど豊富な緑に囲まれ、社殿もなかなかりっぱです。

 JR谷保駅を経て、北から東に向かい、北山町の公園で昼食をしました。


 JR武蔵野線の西側の武蔵国分尼寺跡から、東側の武蔵国分寺跡へと進み
ます。国分寺跡は、広い芝生地と大きなケヤキだけの原っぱです。


 北側にあるのが、現在の国分寺、中には入りませんでしたが、境内には万葉
植物が植え込まれてあり、国分寺崖線とよぶ台地を背に、豊富な樹木に覆われ
ています。


 その先は、「お鷹の道」と呼ぶ、崖線から湧出した小さな清流沿いの遊歩道
です。流れではホタルを飼育しているようです。

 JR国分寺駅近くまで進んで、東京経済大の先から野川の左岸沿いの緑道に
入りました。緑道にはツツジの植え込みが続き、色鮮やかな花をたくさん見せて
いました(写真は取り忘れ)。

 野川に分かれて北に、JR中央線の複々線高架工事中の武蔵小金井駅横を
抜け、さらに住宅地を進んで、14時12分にゴールしました。

 一緒にゴールしたSさんと木陰にて、事前にメールで伺っていた用件などを
しばらく話して分かれました。

 会場に戻ったところ、昨日の午前中一緒だった3人のSさんと、同じ仲間の
Fさんとに出会い、3日間の完歩を祝して乾杯しました。


 3日間とも好転に恵まれ、すばらしいウオーク日和でしたが、今日のコースも、
車道が多く、木陰はスタート直後の玉川上水と野川沿いの緑道のみで、昨年
までのコースの方が歩きやすかったように感じられました。

 参加者数は、写真に記録した3日分をご覧いただくことにします。


 大会関係者の皆さん、大変お世話になりました

 参加者の皆さん、お疲れ様でした。また来年、元気に参加しましょう!


〈追記〉今日は「こどもの日」ですが、子どもの参加者が少ないのが残念でした。

 画面に映る虚像ばかりを追いかけていないで、自然の中に入り、木々の緑や
花、畑の野菜を眺め、ウグイスなど鳥の声、こずえにそよぐ風の音、せせらぎを
聞き、土を踏んで、歩く楽しみや自然の仕組みを理解することが、いじめや暴力
を減らすことにもつながるのではないでしょうか。

 会場で配布していた、日本ウオーキング協会の会報「あるけあるけ」5月号の
トップも、「学校教育にウオーキングを!!」です。

 大会関係者、参加者ともども、もっと子どもさんの参加を働きかけてはと思い
ました。


 

 
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東京国際スリーデーマーチ(第2日)

2006-05-04 21:47:42 | ウオーキング
 東京国際スリーデーマーチ第2日の今日も、さわやかなです。

 本日は9時スタートの20kmコースに参加しました。会場は40kmコース
よりたくさんの人が集まっています。毎年の中山道ウオークでご一緒の方々
にも数人にお会いしました。


 歩いたのは「花水木ルート」。会場の東部から南部の、武蔵野市、三鷹市、
調布市を回ります。以前、水曜日に行われていた東京都内のウオークで、
いつも昼食が一緒だった、都内にお住まいのSさん、別のSさんご夫妻と
スタートしました。

 スタートして間もなく、千川(せんかわ)上水緑道を進みます。


 昨年までの中央会場、武蔵野中央公園の広い原っぱも通過しました。


 吉祥寺の町並みを抜けて井の頭公園に入ります。4月1日の神田川青春
ウオークの時は、サクラが満開でしたが、すっかり新緑に変わっています。
行楽客もいっぱいです。


 三鷹から調布の住宅街を進みましたが、車道が続くので車がわずらわしく
感じられました。昨日より温度も上がったのに緑陰が少ないので、強い日差し
が気になります。

 神代植物公園の北側にある公園がチェックポイント、ちょうど12時を過ぎ
たので、木陰で昼食をしました。

 神代植物公園の西側に回り、野川沿いの遊歩道に入ります。車から解放
されホッとしました。


 水車のある小公園や、対岸にたくさん上がったこいのぼりが目を休ませて
くれます。


 西武多摩川線の先、武蔵野公園は、ツツジとハナミズキが花盛りです。


 4km近く進んで野川に分かれ、公園に向かって北に車道を直進です。

 ゆっくり歩いて14時36分、小金井公園にゴールしました。

 中央ステージでは、3年前に65歳で、北海道・宗谷岬から日本海側を進ん
で、郷里の沖縄・那覇まで、3,289kmにわたる日本縦断徒歩の旅をされた、
報道カメラマン石川文洋さんのトークショウをしていたので、芝生に座って
聞きました。


 石川さんの著書「日本縦断 徒歩の旅」は、一昨年5月、岩波新書から発売
され、私も直後に購入して読んでいます。

 今日は、その著書を用意していったので、トークショウ終了後、石川さんに
サインをしていただきました。今年の東京国際スリーデーマーチでのよい記念
となりました。


 本日の参加者は、第1日よりかなり増えました。

       ケヤキ  サクラ  花水木   計
 2km                      968
 5km    493   464   502  1459
10km   1058  1142  4197  6397
20km   3240  3057  3492  9789
40km    836   966   941  2743
  計    5627  5629  9132 21356
 
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東京国際スリーデーマーチ(第1日)

2006-05-03 19:50:17 | ウオーキング
 今日から5日(金)まで、東京国際スリーデーマーチが開催されます。

 東京国際スリーデーマーチとは、日本ウオーキング協会、小金井市、
小金井市教育委員会、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社が主催する、
日本国内で2番目に規模の大きいウオーキング大会です。

 スタートとゴールは、東京都小金井市、武蔵野市、小平市、西東京市の
4市にまたがる緑豊かで広大な面積の、都立小金井公園です。

 ウオーキングコースは、40km、20km、10km、5kmの距離で、
それぞれに花水木ルート、サクラルート、ケヤキルートの3方向があります。
参加者は、どの日にどの距離のどのコースを選んでもよいという、ほかの
ウオーキング大会にはない、自由度の多いコース選定ができます。

 私は第1日目の今日は、サクラルート40kmコースに参加しました。
出発直前の会場の一部です。


 小金井公園を北に抜け、多摩湖自転車道に入ります。車の通らぬ緑道
が8kmほど続き、安心して歩けます。


 府中街道に出て北に3km余りは車道なので、歩道はありますが、快適
とはいえません。

 西武新宿線東村山駅の北で府中街道に分かれ、1kmあまりで狭山丘陵
の東端から八国山緑地という東京都と埼玉県の都県境の稜線を走る緑道に
上がります。
 
 豊富な広葉樹林の下、ウグイスやシジュウカラなど、鳥のさえずりを
聞きながらの気持ちよい土の道です。

 西武線の2つの終点駅、西武園駅と西武遊園地駅のそばを通過して、
東京都民の水源の一つ、多摩湖の北側を走る多摩湖自転車道に入ります。

 多摩湖は、西と東に、上下2つの湖がありますが、いずれも現在、堤防
の耐震補強工事中で、ほとんど水がありません。

 下の湖の堰堤(えんてい)付近から、霞んではいますが富士山が見え
ました。皆さん急いでいるので、気づいた人は少ないと思います。


 この道も多摩湖の水源となる豊富な樹木に囲まれ、快適な歩道が5km
くらい続きます。


 中間辺りで、インボイス西武ドーム球場の大屋根が見えてきました。この
球場は、屋根とスタンドの間は空間になっていて、外気がそのまま通るよう
な構造で、東京ドームなど、ほかの室内野球場とは様相が異なっています。


 球場構内のケヤキが、やわらかな新緑を見せていました。

 最西端まで進んで折返し点は、通過のチェックポイントになっていて、
給水サービスもありました。


 そこから、自転車道になっている廃線跡のトンネルを3つ抜けました。
このトンネルは、多摩湖を造った時に、西側の多摩湖から砂利を運搬した
鉄道のトンネルを活用したものです。


 こんどは、多摩湖の南側を西から東に、多摩湖自転車道を5km余り
進みます。時刻も昼近くなり、家族などでサイクリングをする人の通過が、
北側より増えてきました。

 下の湖の堰堤そばの芝生広場で昼食にしました。ほとんどの人は通過後
で、食事をしているのは数人だけでした。

 少し下って、車道を南に2kmほど進み、玉川上水から分流している
野火止用水沿いの緑道に入り、西進します。

 2kmほどで玉川上水との分流点となり、いよいよゴールに向かう玉川
上水緑道に入り、およそ10kmほど続きます。

 太いケヤキやコナラなどの豊富な樹木が、午後の太陽をさえぎってくれ、
優しい土の道とあわせ、疲れの増してきた最終コースのウオーカーにとっ
ては、ありがたいコース造りです。


 ゴールの小金井公園には15時40分に着きました。まだ多くのウオー
カーが、広い芝生広場で休んでいました。

 今日のコースは緑陰と土の道が大部分で、車を気にすることもほとんど
無く、高低差も少なく、気温、湿度とも低めだったこともあり、久しぶり
の40kmでしたが、予想以上に快適に歩くことができました。

 明日もこのようなコースだと良いのですが…。

 最後に、会場に掲示されていた今日の参加者数をご報告します。

      ケヤキ サクラ  花水木    計  
 2km                    645   
 5km  331   357   421  1109
10km 1713  1804  1984  5501 
20km 2719  2985  3008  8712
40km  704   966  1097  2767 
 計   5467  6112  6510 18734

  

 

 





 

 

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「残したい日本の風景」

2006-05-02 22:08:45 | Weblog
 昨日のNHK総合TV、19時30分からの「クローズアップ現代」の
テーマは、「残したい日本の風景」でした。

 私は、13年前からカントリーウオークを始め、棚田やかやぶきの家、
柿の実る里、刈り取った稲のはさ掛け風景など、なつかしい日本の原
風景に接し、それら心安らぐ風景を少しでも残しておきたいと思い、
写真とレポートに記録し、仲間の会報や全国のグループの冊子などに
発表してきました。

 ところが、それらの風景が現在、どんどん失われているので、何とか
残すころができないものだろうかということから企画されたのが、昨日
の放送だと思います。

 国谷キャスターは、福島県南会津町のかやぶきが残る集落、水引から
の生放送でした。この地には、私たちのカントリーウオークグループも、
当時は舘岩村だった1999年5月9日に訪ねました。

 萌えだしたばかりの新緑と水の入った棚田、当時はまだ10戸を越え
るかやぶきの家も残っていました。

 その一つの家で、かやぶき屋根をふき替えていたので、立ち寄って
見せてもらいました。五十嵐恵子さんの家で、翌年から離騒庵という名
の民宿を始めています。

 きのう国谷キャスターと作家・立松和平さんがいろりを囲んで話を
していたのがその家で、五十嵐恵子さんも出演されました。

 放送の前半で、「いい日旅立ち」などをプロジュースしたという藤岡
和賀夫さんという方が、消えてゆく日本の原風景を残しておきたいと、
東北各地を写真に記録していることが報じられ、本が出たら入手したい
ものだと、名前をメモしておきました。

 今日の午後、来週末にカントリーウオークの仲間で歩く群馬県内の
地形図を買いに、市内の書店に行きました。

 目的の地形図を買い、旅行やアウトドアなどの本のコーナーを何と
なく眺めていたら、「残したいね日本の風景」という新書版の本が目に
とまりました。

 著書を見たらなんと藤岡和賀夫さん、昨日の番組で見た干し柿の写真
なども掲載されていました。不思議な符合にビックリ、さっそく購入しま
した。

 私が訪ねたところも何か所かあり、新書版なので写真が小さめなのが
少し残念ですが、なつかしい東北の風景がたくさんあり、値段も手頃で
気にいったので、今日の話題としてご紹介します。


「残したいね日本の風景」
新書版270頁、藤岡和賀夫著、撮影・富田文雄、発行所・宣伝会議、
初版2006年3月31日発行、税込み950円 
 

 

 

 

 
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真壁の登録文化財(茨城県桜川市)

2006-05-01 21:46:10 | Weblog
 午前中から昼過ぎまで、家庭菜園で草むしりをしたのですが、30℃を越え
る暑さとなり、後半は立ちくらみがしてきました。

 今日は、4月28日のブログで報告した「関東山の辺の道」の7回目のゴール
であり、この後報告する8回目のスタートとなった茨城県桜川市真壁町の登録
文化財の紹介です。


 真壁町は、茨城県の北西部にあり、昨年10月1日に大和村、岩瀬町と合併し、
桜川市になりました。南に筑波山を望み、町並みの周辺には田んぼが広がる
田園都市です。

 真壁は、国史跡の真壁城跡の西側に町並みが広がっていて、その町並みは、
約400年前に町割りが行われました。

 以後、在郷町として商人や農民により繁栄しましたが、江戸時代から明治、
大正にかけて、この地方の文化・産業の中心地として栄え、隆盛を誇った商家
の人たちが次々と土蔵や伝統的な木造の町屋、門や築地塀などを建てました。

 市街地には、266余棟を数える見世蔵・土蔵・門などがあり、400年の歴史
ある町割りとともに残されています。

 町並みの修景や整備は今後の課題のようですが、それだけに手付かずの
歴史遺産を豊富に見ることができます。

 平成11年度からの国の登録有形文化財制度を活用し、104棟が登録を
受けました。

 それらの中の幾つかを以下に紹介します。


 佐藤家住宅表門(江戸時代以来の旧家で、明治期には菓子製造業。明治
初期の建築)


 橋本旅館(昭和4年(1929)建築)


 川島書店(江戸末期建築)


 仲町休憩所(真壁の登録文化財パンフや真壁イラストMAPなどが置いて
あり、無人だが湯茶の接待もある)


 旧真壁郵便局(昭和2年(1927)建築・ここにも真壁の観光用リーフ
レットが置いてある)


 入江家住宅(戦後、パチンコ店や花屋に1階の表2室を間貸ししていた。
大正15年建築)


 谷口家住宅(江戸初期からの旧家で当主は20代目、幕末には名主を務め
絞油及び醤油の醸造をいとなんでいた。主屋・明治初期、北袖蔵・江戸末期
建築)


 中村家住宅(木綿商の後、米問屋。大正2年(1913)建築)


 潮田家住宅(江戸末期は呉服・荒物・雑貨商、明治時代には「関東の三越」
と呼ばれたという。明治43年(1910年)建築)

 どの写真にも、電柱や電線が見えるのが目障りですね。川越市や栃木市の
ように地中化できればいいのですが、今の町の活気を見ると、残念ながら難し
そうに感じられました。
  
コメント
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