あるきメデス

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英国のウオーキング環境1・フットパスのゲート

2006-08-06 22:26:43 | 英国のウオーキング
 英国・コッツウォルド・ウェイ及び周辺のウオーキングについて、
ひととおりレポートを終えたので、今日から、ウオーキング環境など
について、幾つか紹介します。

 今日は、フットパスの境界にある「ゲート」の話です。

 「フットパス」というのは、パブリックフットパスの略で、英国の田園
(カントリーサイド)において、牧場や牧草地、畑、ゴルフ場など、私有
地内でも歩ける自然発生的な公共歩道で、英国全土に縦横無尽に
設けられています。

 フットパスを歩くには、それなりのルールとマナーがあります。
例えば、指定された場所だけを歩く、「犬連れの人は犬をつないで
歩くようにする」とか、「羊の出産の季節には静かに歩く」などの注意
書きに従わねばなりません。

 フットパスが通過する土地や牧場などの境目には、石垣や生け垣、
樹木などのところに、それを越えるためのゲートがあります。

 ゲートには、開閉式、乗り越え式、V字状などがあります。その幾つ
かを紹介します。

 はじめは石の柵や石段を乗り越えてゆくゲートです。




 こちらは、木の柵を乗り越えるもの。




 これは、V字状の柵の反対側に扉があり、扉を向こうに押して一人
だけ入れる手前の柵に入り、扉を手前に回転させて人が向こう側に
回り、二つ目の柵から次のエリアに出る、というもの。
 一人ずつ出入りするので、ほかのゲートに比べ、少し時間がかかります。




 こちらも似た構造で、半円形の柵の反対側に扉があり、扉を向こうに
押して中に入り、扉を手前に回転させて向こうに出るもの。






 3番目は、扉の開閉式です。扉は普通、牛や羊の力で押しても開かない
ように、ロックするような構造物がついています。


 これは比較的簡単な構造で、羊や牛が通れない程度のV字形のすき間
を設けたゲートです。


 なお、開閉式のゲートでは、最後の人が通過した後は、必ずゲートを
閉じて置かなくてはなりません。
 

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2 コメント

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フットパスの色々 (HT)
2006-08-07 09:18:26
フットパスは、大変興味深く見させていただきました。羊や牛、動物がたくさん飼育されているイギリスならではの人間と動物が共存して、自然を共有する知恵と思いました。歩いている人の顔が生き生きしてます。
返信する
歩かせてもらう (saikoroat)
2006-08-07 10:08:43
私有地を通過するのですから、ゴミを落としたり、木を折ったり、牛や羊や馬をおどかすなどの行為をしてはいけません。

通らせてもらう、歩かせてもらうという気持ちで、みんなが歩いているからこそ、安全、安心なフットパスが、イギリス全土に設けられているのだと思います。
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