2024年5月3日(金・祝) 〈前半:石神井池南岸〉
連休後半初日は快晴に恵まれたので、練馬区の西部、石神井(しゃくじい)公園にある
「ふるさと文化館」で開催中の特別展の観覧に行くとともに、公園周辺を巡ることにした。
西武池袋線上り電車に乗り、石神井公園駅に9時58分に下車した。
中央口に近い石神井観光案内所で、練馬区内のパンフレットなどを幾つか入手する。
駅前広場の一角には、「石神井火車站(かしゃたん)之碑」がある。
大正4(1915)年の武蔵野鉄道石神井駅(現在の当駅)開業を記念して、大正9年
5月に地元有志により建立されたよう。練馬区登録有形文化財になっているが、年代を経
過し文字は読みにくい。
石神井公園へのバス道路を少し南へ、東側に稲荷神社の森があるので立ち寄る。
拝殿のそばに、「ねりまの名木」に指定された樹高18m、幹の周囲3.8mのシラカ
シが立っている。
すぐ先の小さな植え込みに「檀一雄文学顕彰碑」があり、「何のその 百年後は 塵芥
(ちりあくた)」と刻まれていた。
作家・檀一雄は、結婚後の昭和17(1942)年から当地に住み、途中の従軍期間な
どを挟み30年間を過ごし、戦後は「リツ子・その愛」「リツ子・その死」「真説石川五
右衛門」「火宅の人」などを執筆し、坂口安吾も一時、檀一雄邸に逗留したという。
緩やかに坂を下ると、都立石神井公園の東端、石神井池のボート乗り場のそばへ
東西に長い石神井池の南東側に回ると、大輪のシャリンバイがたくさんの花を。
近くではツツジも花盛り
池の南側の園路を西進することにして、まずはボート乗り場を眺める。
池の東南側では、豊富な木々の新緑が気持ち良い。
好天の連休初日なので、ボートやスワンボートに乗る家族連れなどが多い。
新緑の木々の下、さらに園路を西進する。
対岸には、瀟洒な洋館も望まれた。
ちなみに、交通新聞社発行の月刊誌「散歩の達人」6月号(5月21日発売)は大特集「み
んなの練馬」で、その表紙にはこの辺りの写真が使われている。
石神井公園駅周辺にある2つの高層ビル
アジサイはまだつぼみ
石神井池の中央部より西側には中の島があり、両岸から歩道橋が架かっている。
中の島の西南側には野外ステージが。
対岸のツツジ
池の西南端近くには、このような石塔が
近くの見晴台から眺めたら、台座に「聖衣」と刻まれていた。
その南西側は少し開けたエリアで、南側斜面には大株のツツジが何株か咲く。
ケヤキなどの気持ち良い新緑
ツツジの横を上がり、上の細い道路際にある「稲荷 諏訪 合神社」に参拝。
少し先で南への遊歩道を入ると「練馬区立 池淵史跡公園」で、西側には今日の目的地の
「石神井公園ふるさと文化館」がある。
公園内、最初は左(東)側に保存されている練馬区指定文化財「旧内田家住宅」へ。
室内に上がって一巡できるが、玄関から入り土間から内部を観覧する。
内田家住宅の東側から南側一帯の樹林下には、区内にあった庚申塔が移設保存されてい
る。それらの一部を。
享保12(1727)年造立
明和2(1765)年造立
史跡公園の東側は、都立石神井公園「野草観察園」になっているので入り、園路を一順
することに。
キエビネ
アマドコロ
ヒメサユリ
ウマノアシガタ
オドリコソウ
チョウジソウ
野草観察園の南西側には、キャベツの畑が広がっていた。
池淵史跡公園に戻り、縄文時代の竪穴住居跡から園路を西へ。
桐の木の上部で花が咲き出した。
豊富な樹林下、ところどころに立つ庚申塔も見ながら進んで、内田家住宅の南西側ま
で戻った。
西側の石神井公園ふるさと文化館へ、東側入口から入る。
だが、2階の特別展「魔法の部屋 トリックアートの世界」は、観覧者が多くて入賞制限
していて、並んで待っている人が10数人いる。
連休初日なので予想以上に来館者が多いようた。今日の観覧は諦めて別の日に再訪する
ことにして、北側正面の入口から退館した。 〈続く〉
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