第3日 2013年5月30日(木)
7時起床、快晴である。7時45分から朝食をして9時にアヴィニョンのキリアド コー
ティーン ガレ ホテルからバスに乗り、市内観光に向かう。
アヴィニョンは、フランス国王フィリップス4世の要望で1309年に、時の教皇クレ
メンスがローマから教皇庁を移し、その後70年間カトリックの中心地となった。旧市街
は全体が城壁に囲まれていて、7月には世界的な演劇祭が開催されるなど、芸術と文化に
関するイベントも盛んな町という。
最初に、市街地の北西のローヌ(Rhone)川に架かるるサン・ベネゼ(ST Benezet)橋
に向かう。ホテルからは10分余りで着いた。
古いシャンソンの「アヴィニョンの橋」で知られるサン・ベネゼ橋は、12世紀に羊飼
いのベネゼが、「ローヌ川に橋を架けよ」という神のお告げを聞き、変人呼ばわりをされ
ながらも協力者を得て、1188年に最初の木の橋が出来たとのこと。
その後13世紀に22のアーチのある石の橋になったが、17世紀の増水で流され、現
在は4つのアーチだけが残っている。橋の真ん中には小さい礼拝堂もある。
橋から石畳の道を歩いて数分で、世界遺産アヴィニョン歴史地区に入り、町の中心の市
庁舎に面してメリーゴーランドのある広場へ。
ここで10時15分までのフリータイムとなり、希望者は近くの法王庁(教皇宮殿)を
観覧することにする。
多くの人が法王庁に向かい、添乗員のSさんが団体入場料を買ってくれたので割安に入
れることになり、日本語のオーディオガイドを聞きながら順路に従い回って行く。
法王庁は1309年から約70年、7代の教皇が住んだ宮殿。世界最大級のゴシック建
築で、延べ面積約1万5000㎡、外壁の高さは50mあるという。自然の防護壁となる
岩山に食い込むように造られている。
9時半から約45分で回るには広すぎ、その上、幾つもの部屋が入り組んでいてアップ
ダウンもあり、ガイドを聞くのもそこそこに、次々と部屋を回ったり出口を探して戻った
りして、あわただしく観覧した。
入館した人たちはほぼ同じ頃、退館して集合する広場に向かったが、間違って南西方向
に進み、おかしいと気付いて戻ったりして時間が経過し、市庁舎↓前の広場に戻ったのは
10時30分になっていた。
橋に近いバスの待機場所に向かう。近くのノートルダム・デ・ドン大聖堂の黄金の聖母
像が望まれる。
市庁舎の隣には劇場がある。
土産物店などの並ぶ通りをバス乗り場に戻って10時40分に出発し、次の観光地ポン
・デュ・ガール(Pont du Gard)に向かう。アヴィニョンからは北西に約23㎞になる。
ローヌ川の橋を渡り郊外に出ると、1mもない背丈の低いブドウ畑が一面に広がる。
「コート・デュ・ローヌ(Cotes du Rhone)」と呼ばれるこの辺りは、ワイン王国フラン
スの主なブドウの産地のひとつ。強い日差しをふんだんに浴びたブドウから濃厚なワイン
が生まれるという。
11時8分に世界遺産ポン・デュ・ガールに着いた。受付を入って12時5分までフリ
ータイムとなり、川沿いを歩いて5分ほどのローマ帝国時代の水道橋に向かう。
ポンン・デュ・ガールの水道橋は、ユゼスの水源地からニーム(Nimes)の町まで約50
㎞をつないだ水路の一部で、高さ48m、全長275mのこの橋だけが完全な形で残って
いるという。
建造はローマ帝国時代の紀元38年から52年の間で、およそ1,000人の労働者、5
万トンの石が使われたとみられ、水源からニームまでの標高差は17mで勾配は17度、
1㎞の間にわずか34㎝という微妙な勾配がつけられているとか。
5世紀にわたり毎日2,000万リットルの生活用水を運び続けたが、パイプ内に詰まっ
た石灰が水質を汚染し、使用中止になったという。
ローヌ川の支流のひとつ、ガルドン川の左岸沿いに進むと巨大な水道橋が現れ、2,000
年前にこのような橋を造った高度な土木技術や測量技術などに感心させられる。
3段になっている橋の最下部を渡れるようになっていて、対岸に回って全体像を眺めた。
橋の中ほどからの下流の眺め。
こちらは上流。
左岸下流には、何の建物か分からないが古い建造物が建っていた。
下流はるかには、古城らしいのも望まれる。
同じ道を戻った集合場所近くの草地に咲く花。
受付に近い店でアイスクリームを求めてのどを潤し、バスに乗る。
今日の昼食地で、水道橋の水が供給されたという南西にあるニーム(Nimes)の町へ、高
速自動車道路で向かう。
ニームの中心街に入り、昨夜の宿と同じキリアドホテルにあるレストランに12時43分
頃着いた。
今日の昼食はプロバンスの田舎料理、七面鳥の肉を使ったラタトゥイユの予定だったが、
行き違いか用意されてない。
少し待ち、ジャガイモを中心の料理が出されたが、それはそれでおいしかった。
水道橋が使われた頃からのものではないだろうが、かなり古そうな公共水道が、レスト
ランの近くにある。
バスの駐車場のそばには、いつ頃造られたものか分からないが凱旋門が残っていた。
(続く)
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7時起床、快晴である。7時45分から朝食をして9時にアヴィニョンのキリアド コー
ティーン ガレ ホテルからバスに乗り、市内観光に向かう。
アヴィニョンは、フランス国王フィリップス4世の要望で1309年に、時の教皇クレ
メンスがローマから教皇庁を移し、その後70年間カトリックの中心地となった。旧市街
は全体が城壁に囲まれていて、7月には世界的な演劇祭が開催されるなど、芸術と文化に
関するイベントも盛んな町という。
最初に、市街地の北西のローヌ(Rhone)川に架かるるサン・ベネゼ(ST Benezet)橋
に向かう。ホテルからは10分余りで着いた。
古いシャンソンの「アヴィニョンの橋」で知られるサン・ベネゼ橋は、12世紀に羊飼
いのベネゼが、「ローヌ川に橋を架けよ」という神のお告げを聞き、変人呼ばわりをされ
ながらも協力者を得て、1188年に最初の木の橋が出来たとのこと。
その後13世紀に22のアーチのある石の橋になったが、17世紀の増水で流され、現
在は4つのアーチだけが残っている。橋の真ん中には小さい礼拝堂もある。
橋から石畳の道を歩いて数分で、世界遺産アヴィニョン歴史地区に入り、町の中心の市
庁舎に面してメリーゴーランドのある広場へ。
ここで10時15分までのフリータイムとなり、希望者は近くの法王庁(教皇宮殿)を
観覧することにする。
多くの人が法王庁に向かい、添乗員のSさんが団体入場料を買ってくれたので割安に入
れることになり、日本語のオーディオガイドを聞きながら順路に従い回って行く。
法王庁は1309年から約70年、7代の教皇が住んだ宮殿。世界最大級のゴシック建
築で、延べ面積約1万5000㎡、外壁の高さは50mあるという。自然の防護壁となる
岩山に食い込むように造られている。
9時半から約45分で回るには広すぎ、その上、幾つもの部屋が入り組んでいてアップ
ダウンもあり、ガイドを聞くのもそこそこに、次々と部屋を回ったり出口を探して戻った
りして、あわただしく観覧した。
入館した人たちはほぼ同じ頃、退館して集合する広場に向かったが、間違って南西方向
に進み、おかしいと気付いて戻ったりして時間が経過し、市庁舎↓前の広場に戻ったのは
10時30分になっていた。
橋に近いバスの待機場所に向かう。近くのノートルダム・デ・ドン大聖堂の黄金の聖母
像が望まれる。
市庁舎の隣には劇場がある。
土産物店などの並ぶ通りをバス乗り場に戻って10時40分に出発し、次の観光地ポン
・デュ・ガール(Pont du Gard)に向かう。アヴィニョンからは北西に約23㎞になる。
ローヌ川の橋を渡り郊外に出ると、1mもない背丈の低いブドウ畑が一面に広がる。
「コート・デュ・ローヌ(Cotes du Rhone)」と呼ばれるこの辺りは、ワイン王国フラン
スの主なブドウの産地のひとつ。強い日差しをふんだんに浴びたブドウから濃厚なワイン
が生まれるという。
11時8分に世界遺産ポン・デュ・ガールに着いた。受付を入って12時5分までフリ
ータイムとなり、川沿いを歩いて5分ほどのローマ帝国時代の水道橋に向かう。
ポンン・デュ・ガールの水道橋は、ユゼスの水源地からニーム(Nimes)の町まで約50
㎞をつないだ水路の一部で、高さ48m、全長275mのこの橋だけが完全な形で残って
いるという。
建造はローマ帝国時代の紀元38年から52年の間で、およそ1,000人の労働者、5
万トンの石が使われたとみられ、水源からニームまでの標高差は17mで勾配は17度、
1㎞の間にわずか34㎝という微妙な勾配がつけられているとか。
5世紀にわたり毎日2,000万リットルの生活用水を運び続けたが、パイプ内に詰まっ
た石灰が水質を汚染し、使用中止になったという。
ローヌ川の支流のひとつ、ガルドン川の左岸沿いに進むと巨大な水道橋が現れ、2,000
年前にこのような橋を造った高度な土木技術や測量技術などに感心させられる。
3段になっている橋の最下部を渡れるようになっていて、対岸に回って全体像を眺めた。
橋の中ほどからの下流の眺め。
こちらは上流。
左岸下流には、何の建物か分からないが古い建造物が建っていた。
下流はるかには、古城らしいのも望まれる。
同じ道を戻った集合場所近くの草地に咲く花。
受付に近い店でアイスクリームを求めてのどを潤し、バスに乗る。
今日の昼食地で、水道橋の水が供給されたという南西にあるニーム(Nimes)の町へ、高
速自動車道路で向かう。
ニームの中心街に入り、昨夜の宿と同じキリアドホテルにあるレストランに12時43分
頃着いた。
今日の昼食はプロバンスの田舎料理、七面鳥の肉を使ったラタトゥイユの予定だったが、
行き違いか用意されてない。
少し待ち、ジャガイモを中心の料理が出されたが、それはそれでおいしかった。
水道橋が使われた頃からのものではないだろうが、かなり古そうな公共水道が、レスト
ランの近くにある。
バスの駐車場のそばには、いつ頃造られたものか分からないが凱旋門が残っていた。
(続く)
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