そろそろ、アジサイやショウブが見頃になってきたようです。
梅雨入りの時期ですが、関東の梅雨入りはもう少し先になりそう。
今日のレポートは、一昨年5月下旬に東京・葛飾区から千葉県
市川市を歩いた、カントリーウオークグループの例会模様です。
===========================
2005年5月29日(日)
![](http://clip.alpslab.jp/bin/map?pos=35/45/2.937,139/53/57.39&scale=70000)
JR常磐線金町駅に集合し、16人が4組に分かれて10時8分
に南口をスタートする。
京成金町線の東側を平行する都道307号を南に向かう。国道
6号下を過ぎ、イチョウ並木の歩道を進むと、東側に500m余り
は金町浄水場沿いとなる。
まもなく柴又の町並み。だんごやせんべい、くず餅などの店が
並ぶ門前町を進んで帝釈天(たいしゃくてん)に詣(もう)でる。
山門、鐘楼、本堂など、みな精巧な木彫に飾られている。参拝
客も多い。
本堂横から東に抜け、寅さん記念館入口そばの階段を上がる。
記念館上は公園になっていて、江戸川や対岸の矢切方面が一望
できる。
クローバーの咲く右岸堤防を下り、江戸時代初期に始まったと
いう矢切の渡しへ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/f6/257e4585d02d1d9fcdfe63ea0b01d9d5.jpg)
32人乗りの渡し船はひとり百円、さわやかな風を感じながら、
対岸の矢切まで5分ほどである。
松戸市に上がり、用水沿いに北総公団線のガード下まで進む。
流れにはカルガモが泳いでいた。高架線路の南側を平行する道
を段丘下に向かう。南側では、千葉県江戸川浄水場の工事が
進んでいた。
栗山集落沿いに少し南進、山すそから急階段を段丘上に上が
る。浄水場横を南に行くと、林の横に栗山古墳の標識が立つて
いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/11/12c1066269c626c64360a906cf2fc093.jpg)
かつて人や馬などの形象埴輪や円筒埴輪が見つかったとのこ
と。いま林は下草が茂っていて、古墳そのものは確認できない。
北側の住宅の南端から林の中の細道を下ったところに、神仏
分離以前は一体だったと思われる栗山日枝神社と本久寺が並ん
でいた。
高台なので、西側の浄水場工事の様子などがよく見える。
先ほどの階段下へ戻り、斜面林の細道に入る。木陰の斜面を
斜めに上がる気持ちよい道。下矢切の段丘上に出て、野菊の墓
文学碑のある公園に12時18分に着いた。
他のグループは到着していて食事中だった。桜の木陰で弁当
を広げる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/96/36cb49cf639073df163b1d80d93c245e.jpg)
公園からは、西側の江戸川方面の展望がよい。
昼食を終え、13時12分に出発する。車道をまたぐ陸橋で東
側に回り、伊藤左千夫の「野菊の墓文学碑」前を回って車道に
下りた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/55/e34c2756bcb3782908c75242dcf4ceca.jpg)
午前中通ったコースを逆に、斜面林の上から本久寺に下り、
段丘の下を南に少し進む。里見公園に向かって上がる斜面に、
カタバミがたくさん花を開いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/7c/29281ea8fe0356800d43225a827581be.jpg)
里見公園は、文明11年(1479)太田道灌が臼井に籠(こ)
もる千葉孝胤(たかたね)討伐のため築いた国府台(こうのだい)
城跡。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/e4/08258b49e74c4ed65d39ca270163d16b.jpg)
その後、足利義明が北条の軍勢2万基と戦い敗退、明治以降
は陸軍教導団が移され、兵舎が並ぶ軍隊の町となったという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/68/346082d47a33b9d0c05b96ee7da788b9.jpg)
緑に覆われた公園にそのような歴史が隠されていたとは…。
公園は昭和34年(1959)の開園。南側にはバラ園があり、
見ごろな花から芳香が漂っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/c7/de148139ee6123e86222b9ce61a82dba.jpg)
公園を出て東に向かう。近くにかやぶきの家があり、式正織部
流(しきせいおりべりゅう)茶道の看板が立っていた。
同流派の茶道は千葉県無形文化財になっていて、現在は織部
桔梗会が文化財の保存をしているという。
県道1号(松戸街道)近くの家の常緑広葉樹の枝に、わらで作
った蛇のようなものがしばってある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/29/e93786de75d3568907ac64436272eedf.jpg)
ちょうど顔を出した奥さんに聞くと、「ここは国府台の境界に
あり、昔から集落に悪が入らぬようにする魔よけとして、毎年
正月に作り替えている」とのことだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/c1/71e7949c42a7e8f5b64b7fd4a1dd0eb6.jpg)
国立国府台病(こうのだい)院横を入ってじゅん菜池緑地へ。
キショウブが咲き、亀が甲羅干(こうらぼ)しする池の北側に、
ジュンサイの自生地がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/0b/904d4fd4f0f97a328ca583d9d9a69287.jpg)
現在は数が減り、この日も来られていた松田仁松さん(83)が
中心になって保全を図っているようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/22/b8d21ef344e31b38e6887b6c7e79c051.jpg)
ベニバナトチノキの咲く国府台6丁目の住宅地を抜け、北国分
1丁目の丘陵にある小塚山公園に入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/21/1d39b46b6e46ce27a306805f4c0a61b9.jpg)
杉、赤松、コナラ、エノキなど豊富な樹林を上がり、公園上部
のベンチで小休止した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/29/90226adc4661d80c6ddb74db66f6420f.jpg)
もう一つ東側の丘陵は堀之内貝塚公園。遊歩道に貝塚が露
出していて、白い貝の破片がたくさん落ちている。「国指定史跡
堀之内貝塚」の説明板があったが、文字がかすれていてよく
読めなかった。
北国分3丁目の住宅地を経て、15時58分、ゴールの北総
公団線北国分(きたこくぶん)駅に着いた。
(参加 17人、天気 晴、距離 11㎞、地図 草加、松戸、
船橋、歩行地 葛飾区、松戸市、市川市)
梅雨入りの時期ですが、関東の梅雨入りはもう少し先になりそう。
今日のレポートは、一昨年5月下旬に東京・葛飾区から千葉県
市川市を歩いた、カントリーウオークグループの例会模様です。
===========================
2005年5月29日(日)
JR常磐線金町駅に集合し、16人が4組に分かれて10時8分
に南口をスタートする。
京成金町線の東側を平行する都道307号を南に向かう。国道
6号下を過ぎ、イチョウ並木の歩道を進むと、東側に500m余り
は金町浄水場沿いとなる。
まもなく柴又の町並み。だんごやせんべい、くず餅などの店が
並ぶ門前町を進んで帝釈天(たいしゃくてん)に詣(もう)でる。
山門、鐘楼、本堂など、みな精巧な木彫に飾られている。参拝
客も多い。
本堂横から東に抜け、寅さん記念館入口そばの階段を上がる。
記念館上は公園になっていて、江戸川や対岸の矢切方面が一望
できる。
クローバーの咲く右岸堤防を下り、江戸時代初期に始まったと
いう矢切の渡しへ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/f6/257e4585d02d1d9fcdfe63ea0b01d9d5.jpg)
32人乗りの渡し船はひとり百円、さわやかな風を感じながら、
対岸の矢切まで5分ほどである。
松戸市に上がり、用水沿いに北総公団線のガード下まで進む。
流れにはカルガモが泳いでいた。高架線路の南側を平行する道
を段丘下に向かう。南側では、千葉県江戸川浄水場の工事が
進んでいた。
栗山集落沿いに少し南進、山すそから急階段を段丘上に上が
る。浄水場横を南に行くと、林の横に栗山古墳の標識が立つて
いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/11/12c1066269c626c64360a906cf2fc093.jpg)
かつて人や馬などの形象埴輪や円筒埴輪が見つかったとのこ
と。いま林は下草が茂っていて、古墳そのものは確認できない。
北側の住宅の南端から林の中の細道を下ったところに、神仏
分離以前は一体だったと思われる栗山日枝神社と本久寺が並ん
でいた。
高台なので、西側の浄水場工事の様子などがよく見える。
先ほどの階段下へ戻り、斜面林の細道に入る。木陰の斜面を
斜めに上がる気持ちよい道。下矢切の段丘上に出て、野菊の墓
文学碑のある公園に12時18分に着いた。
他のグループは到着していて食事中だった。桜の木陰で弁当
を広げる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/96/36cb49cf639073df163b1d80d93c245e.jpg)
公園からは、西側の江戸川方面の展望がよい。
昼食を終え、13時12分に出発する。車道をまたぐ陸橋で東
側に回り、伊藤左千夫の「野菊の墓文学碑」前を回って車道に
下りた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/55/e34c2756bcb3782908c75242dcf4ceca.jpg)
午前中通ったコースを逆に、斜面林の上から本久寺に下り、
段丘の下を南に少し進む。里見公園に向かって上がる斜面に、
カタバミがたくさん花を開いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/7c/29281ea8fe0356800d43225a827581be.jpg)
里見公園は、文明11年(1479)太田道灌が臼井に籠(こ)
もる千葉孝胤(たかたね)討伐のため築いた国府台(こうのだい)
城跡。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/e4/08258b49e74c4ed65d39ca270163d16b.jpg)
その後、足利義明が北条の軍勢2万基と戦い敗退、明治以降
は陸軍教導団が移され、兵舎が並ぶ軍隊の町となったという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/68/346082d47a33b9d0c05b96ee7da788b9.jpg)
緑に覆われた公園にそのような歴史が隠されていたとは…。
公園は昭和34年(1959)の開園。南側にはバラ園があり、
見ごろな花から芳香が漂っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/c7/de148139ee6123e86222b9ce61a82dba.jpg)
公園を出て東に向かう。近くにかやぶきの家があり、式正織部
流(しきせいおりべりゅう)茶道の看板が立っていた。
同流派の茶道は千葉県無形文化財になっていて、現在は織部
桔梗会が文化財の保存をしているという。
県道1号(松戸街道)近くの家の常緑広葉樹の枝に、わらで作
った蛇のようなものがしばってある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/29/e93786de75d3568907ac64436272eedf.jpg)
ちょうど顔を出した奥さんに聞くと、「ここは国府台の境界に
あり、昔から集落に悪が入らぬようにする魔よけとして、毎年
正月に作り替えている」とのことだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/c1/71e7949c42a7e8f5b64b7fd4a1dd0eb6.jpg)
国立国府台病(こうのだい)院横を入ってじゅん菜池緑地へ。
キショウブが咲き、亀が甲羅干(こうらぼ)しする池の北側に、
ジュンサイの自生地がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/0b/904d4fd4f0f97a328ca583d9d9a69287.jpg)
現在は数が減り、この日も来られていた松田仁松さん(83)が
中心になって保全を図っているようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/22/b8d21ef344e31b38e6887b6c7e79c051.jpg)
ベニバナトチノキの咲く国府台6丁目の住宅地を抜け、北国分
1丁目の丘陵にある小塚山公園に入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/21/1d39b46b6e46ce27a306805f4c0a61b9.jpg)
杉、赤松、コナラ、エノキなど豊富な樹林を上がり、公園上部
のベンチで小休止した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/29/90226adc4661d80c6ddb74db66f6420f.jpg)
もう一つ東側の丘陵は堀之内貝塚公園。遊歩道に貝塚が露
出していて、白い貝の破片がたくさん落ちている。「国指定史跡
堀之内貝塚」の説明板があったが、文字がかすれていてよく
読めなかった。
北国分3丁目の住宅地を経て、15時58分、ゴールの北総
公団線北国分(きたこくぶん)駅に着いた。
(参加 17人、天気 晴、距離 11㎞、地図 草加、松戸、
船橋、歩行地 葛飾区、松戸市、市川市)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます