2月22日(月) 四国遍路前半第4日
=別格2番童学寺、13番大日寺~17番井戸寺=
5時20分に起床し6時から朝食、ミカン2つをお接待いただき、植村旅館を6時
45分に出た。相部屋のお二人はすでに出発していた。
遍路道は橋を渡って鮎喰川(あくいがわ)右岸を1㎞ほど行くのだが、おかみさん
のすすめで県道沿いにある人形の飾りを見ることにして、宿の前から県道20号を
進むことにする。
なるほど、少し先から4か所ほど、「阿川梅まつり」ののぼりのところに、地元の
人の手作りらしい人形が幾つも並んでいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/99/d1007207271e6a73726481e4ed57c0be.jpg)
いずれも昔の暮らしや、ふだんのさりげない生活の様子などを表現しているが、
とてもよくできたものばかりだった。
県道の車の交通量は少ないが、それだけにスピードを上げて通過するので、注
意しなければならない。湧水が流れ落ちていて飲めるようにしたところもあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/27/47ced260f32140e70b52aece7068827b.jpg)
さらに鮎喰川沿いを東に向かう。
高瀬公衆便所のところに休憩用東屋(あずまや)があったので小休止する。
神山町の東端近く、鮎喰川が右に大きくカーブする地点で川を離れる県道をその
まま進み、新童学寺トンネルを抜ける。トンネルの北側からの、石井町の眺め。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/43/be8479edd92f74784ff548bd06d5f37e.jpg)
信号のある交差点を戻るように左に入って行くと、別格2番の童学寺(どうがく
じ)がある。間もなく寺に着くところで、参拝を終えた昨夜同宿の横浜の男性と行
き交う。
寺の前の池に、お堂や境内のりっぱなアカマツが影を落とす、山を背にした静か
なたたずまいの寺。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/bb/65464ce02cd862b3394b97c22b7dc203.jpg)
本尊・木造薬師如来座像は藤原期のもので、国の重要文化財だという。本堂と
大師堂の間には、別格霊場20か寺や西国三十三観音霊場の本尊の石仏が祭ら
れていた。
もとの道を鮎喰川左岸まで戻り、徳島市に入って川沿いの県道を先に向かう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/d2/757cb78ccbd95bb15861b11a412590ce.jpg)
民家の庭先の紅梅が見ごろで、畑にはナノハナが咲く。少し先では、この春初
のキジの鳴き声も聞こえた。
暖かな南風が顔をなで、穏やかな山並みと田園風景が広がり、のどかな春を
満喫する気持ちよい遍路道。植木畑が増えてきて冠水橋の梁田橋を渡り、右岸
の県道21号に回ると車の交通量が増える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/22/a3285143fd4eea3355fba7ca5b846c06.jpg)
しかしそれもわずかの間、500m余りで13番大日寺に着いた。車で来た団体
の遍路がいたが、お参りしている間に去った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/6a/59763e68e1bb036c9fac6fa27f36ffda.jpg)
ちょうど正午になったので、隣接するうどん店に行ってみたが、日曜で休業日
だった。
道路を挟んで南側にある一宮神社にも参拝する。本殿の前に、狛犬とあわせて
狛馬?も並んでいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/3a/d958670d610054021b218d077fb36dc6.jpg)
参道の大きな石灯ろうと半円形の石の太鼓橋も、ほかでは見られぬ独特のもの
だった。
鮎喰川右岸に近い田んぼの間を進んで一の宮橋を渡り、冬鳥の泳ぐ池の先を上
がって14番常楽寺へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/2d/b4836ba846a4aa4ea4e17ee82e3e65e0.jpg)
寺は巨大な岩盤の上に立ち、本堂の前には太い針葉樹が枝を広げている。納経
所前のシダレ梅が花を見せ始めていた。
温かくなったので境内で薄着となり、先に向かう。すぐ先の番外霊場慈眼寺は、
中国風の建物。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/0c/441e9ec79e1f788f37831a4b7ddfc169.jpg)
その先、興善寺の前には六地蔵を線刻した板碑が立つ。次の国分寺までは常楽
寺から1㎞足らずで着いた。
15番国分寺は、聖武天皇の勅旨(ちよくし)により天平13年(741)に全国に建
立された国分寺のひとつ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/71/f3dda686ff367e35c88daccf80133e3c.jpg)
本堂は2層の独特の造り、大きな鐘楼や古い礎石が寺の歴史を今に伝える。
さらに北に向かい、国道192号の信号の近くに、いのちのふるさと直営という、
さぬきうどんの店があったので入り、遅い昼食とする。そばに無料休憩所もあり、
食事後に中をのぞく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/3c/93912eeeccb66ce9959d4efbae92af92.jpg)
国府(こう)の町中にある16番観音寺は、新しい本堂になっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/f7/5e3afa04cb7397baaf5977b8dfee91e7.jpg)
国府の町並みを東に進み、左折する角にある大御和神社に参拝する。鳥居のそば
にある2本のクスノキが、豊富な枝ぶりをを見せていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/41/4f549a52fd39ead3864acf7e19ceaa76.jpg)
JR徳島線国府駅の東側踏切を越えて北に向かう。京都からという若い男性歩き
遍路が追いつき、井戸寺への道を聞かれた。彼は、山と渓谷社発行のガイドブック
だけで、地図が分かりにくいというので、へんろみち保存協力会の地図のことを教
えてあげた。
今日最後の霊場、17番井戸寺に入って参拝、境内には、弘法大師が一夜に掘っ
たという、おもかげの井戸がある。納経を終えたら16時近い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/d8/229ed22f236675671354a2920bd05226.jpg)
徳島市の中心街に向かい、鮎喰川の長い橋を渡ってJR蔵本駅の前に出る。
市街の中心を貫く国道192号や東側の旧道、さらに並行する小さい流れに沿った
通りなどを進み、17時50分に東横イン徳島駅眉山口(びざんぐち)に入った。
すぐ手前の、眉山ロープウェイの乗り場近くには、ヘンロ小屋12号眉山がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/e1/a6dc07c438f9e83e9d5b1b87e5b5b191.jpg)
屋根は、阿波踊りの菅笠を形取ったものである。
【コースタイム】植村旅館6:45ー広野郵便局前7:50ー高瀬公衆便所8:25~32新童
学寺トンネル入口9:00ー別格2番童学寺9:27~10:00ー県道20号戻り10:32ー入田
春日橋北詰11:04ー13番大日寺11:39~12:00ー一宮神社12:01~08ー14番常楽
寺12:41~13:06ー15番国分寺13:19~38ーさぬきうどん店(昼食)13:53~14:18ー
16番観音寺14:32~47ー17番井戸寺15:27~55ー中鮎喰橋東の交差点16:19ー
JR蔵本駅17:00ー東横イン徳島駅眉山口17:50
(天気 晴一時曇、距離 30㎞、歩行地 神山町、石井町、徳島市、歩数 57,900、
遍路地図 14-1、16-1、18-1図)
=別格2番童学寺、13番大日寺~17番井戸寺=
5時20分に起床し6時から朝食、ミカン2つをお接待いただき、植村旅館を6時
45分に出た。相部屋のお二人はすでに出発していた。
遍路道は橋を渡って鮎喰川(あくいがわ)右岸を1㎞ほど行くのだが、おかみさん
のすすめで県道沿いにある人形の飾りを見ることにして、宿の前から県道20号を
進むことにする。
なるほど、少し先から4か所ほど、「阿川梅まつり」ののぼりのところに、地元の
人の手作りらしい人形が幾つも並んでいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/99/d1007207271e6a73726481e4ed57c0be.jpg)
いずれも昔の暮らしや、ふだんのさりげない生活の様子などを表現しているが、
とてもよくできたものばかりだった。
県道の車の交通量は少ないが、それだけにスピードを上げて通過するので、注
意しなければならない。湧水が流れ落ちていて飲めるようにしたところもあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/27/47ced260f32140e70b52aece7068827b.jpg)
さらに鮎喰川沿いを東に向かう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/4f/7f0a1e47387432e7479617e20dab060a.jpg)
高瀬公衆便所のところに休憩用東屋(あずまや)があったので小休止する。
神山町の東端近く、鮎喰川が右に大きくカーブする地点で川を離れる県道をその
まま進み、新童学寺トンネルを抜ける。トンネルの北側からの、石井町の眺め。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/43/be8479edd92f74784ff548bd06d5f37e.jpg)
信号のある交差点を戻るように左に入って行くと、別格2番の童学寺(どうがく
じ)がある。間もなく寺に着くところで、参拝を終えた昨夜同宿の横浜の男性と行
き交う。
寺の前の池に、お堂や境内のりっぱなアカマツが影を落とす、山を背にした静か
なたたずまいの寺。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/bb/65464ce02cd862b3394b97c22b7dc203.jpg)
本尊・木造薬師如来座像は藤原期のもので、国の重要文化財だという。本堂と
大師堂の間には、別格霊場20か寺や西国三十三観音霊場の本尊の石仏が祭ら
れていた。
もとの道を鮎喰川左岸まで戻り、徳島市に入って川沿いの県道を先に向かう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/d2/757cb78ccbd95bb15861b11a412590ce.jpg)
民家の庭先の紅梅が見ごろで、畑にはナノハナが咲く。少し先では、この春初
のキジの鳴き声も聞こえた。
暖かな南風が顔をなで、穏やかな山並みと田園風景が広がり、のどかな春を
満喫する気持ちよい遍路道。植木畑が増えてきて冠水橋の梁田橋を渡り、右岸
の県道21号に回ると車の交通量が増える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/22/a3285143fd4eea3355fba7ca5b846c06.jpg)
しかしそれもわずかの間、500m余りで13番大日寺に着いた。車で来た団体
の遍路がいたが、お参りしている間に去った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/6a/59763e68e1bb036c9fac6fa27f36ffda.jpg)
ちょうど正午になったので、隣接するうどん店に行ってみたが、日曜で休業日
だった。
道路を挟んで南側にある一宮神社にも参拝する。本殿の前に、狛犬とあわせて
狛馬?も並んでいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/3a/d958670d610054021b218d077fb36dc6.jpg)
参道の大きな石灯ろうと半円形の石の太鼓橋も、ほかでは見られぬ独特のもの
だった。
鮎喰川右岸に近い田んぼの間を進んで一の宮橋を渡り、冬鳥の泳ぐ池の先を上
がって14番常楽寺へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/2d/b4836ba846a4aa4ea4e17ee82e3e65e0.jpg)
寺は巨大な岩盤の上に立ち、本堂の前には太い針葉樹が枝を広げている。納経
所前のシダレ梅が花を見せ始めていた。
温かくなったので境内で薄着となり、先に向かう。すぐ先の番外霊場慈眼寺は、
中国風の建物。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/0c/441e9ec79e1f788f37831a4b7ddfc169.jpg)
その先、興善寺の前には六地蔵を線刻した板碑が立つ。次の国分寺までは常楽
寺から1㎞足らずで着いた。
15番国分寺は、聖武天皇の勅旨(ちよくし)により天平13年(741)に全国に建
立された国分寺のひとつ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/71/f3dda686ff367e35c88daccf80133e3c.jpg)
本堂は2層の独特の造り、大きな鐘楼や古い礎石が寺の歴史を今に伝える。
さらに北に向かい、国道192号の信号の近くに、いのちのふるさと直営という、
さぬきうどんの店があったので入り、遅い昼食とする。そばに無料休憩所もあり、
食事後に中をのぞく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/3c/93912eeeccb66ce9959d4efbae92af92.jpg)
国府(こう)の町中にある16番観音寺は、新しい本堂になっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/f7/5e3afa04cb7397baaf5977b8dfee91e7.jpg)
国府の町並みを東に進み、左折する角にある大御和神社に参拝する。鳥居のそば
にある2本のクスノキが、豊富な枝ぶりをを見せていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/41/4f549a52fd39ead3864acf7e19ceaa76.jpg)
JR徳島線国府駅の東側踏切を越えて北に向かう。京都からという若い男性歩き
遍路が追いつき、井戸寺への道を聞かれた。彼は、山と渓谷社発行のガイドブック
だけで、地図が分かりにくいというので、へんろみち保存協力会の地図のことを教
えてあげた。
今日最後の霊場、17番井戸寺に入って参拝、境内には、弘法大師が一夜に掘っ
たという、おもかげの井戸がある。納経を終えたら16時近い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/d8/229ed22f236675671354a2920bd05226.jpg)
徳島市の中心街に向かい、鮎喰川の長い橋を渡ってJR蔵本駅の前に出る。
市街の中心を貫く国道192号や東側の旧道、さらに並行する小さい流れに沿った
通りなどを進み、17時50分に東横イン徳島駅眉山口(びざんぐち)に入った。
すぐ手前の、眉山ロープウェイの乗り場近くには、ヘンロ小屋12号眉山がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/e1/a6dc07c438f9e83e9d5b1b87e5b5b191.jpg)
屋根は、阿波踊りの菅笠を形取ったものである。
【コースタイム】植村旅館6:45ー広野郵便局前7:50ー高瀬公衆便所8:25~32新童
学寺トンネル入口9:00ー別格2番童学寺9:27~10:00ー県道20号戻り10:32ー入田
春日橋北詰11:04ー13番大日寺11:39~12:00ー一宮神社12:01~08ー14番常楽
寺12:41~13:06ー15番国分寺13:19~38ーさぬきうどん店(昼食)13:53~14:18ー
16番観音寺14:32~47ー17番井戸寺15:27~55ー中鮎喰橋東の交差点16:19ー
JR蔵本駅17:00ー東横イン徳島駅眉山口17:50
(天気 晴一時曇、距離 30㎞、歩行地 神山町、石井町、徳島市、歩数 57,900、
遍路地図 14-1、16-1、18-1図)