あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

3度目の四国遍路(前編)・徳島その2

2010-03-23 23:07:41 | 3度目の四国遍路
 2月20日(土) 四国遍路前半第2日 
 =6番安楽寺~11番藤井寺=



 6時05分起床、7時からの朝食予定だったが、6時35分頃には呼んでくれた。
7時20分に6番安楽寺宿坊を出て、本堂と大師堂に参拝する。


 まだ本堂には日が差し込んだばかり。快晴で少し風はあるが、昨日ほどの寒さは
感じられない。唐門風の山門を出て2日目の行程へ。


 静かなたたずまいの上板町から隣の阿波市に入ってすぐの、熊野神社の社殿は
回廊付き。

 間もなく7番十楽寺、竜宮風の山門をくぐって参拝した。


 県道139号に出ると南側の竹林で、今年初めてのウグイスのさえずりを聞く。
宮川内川を過ぎて向かい風がやや強まる。板野十六地蔵四番札所のお地蔵さんが、
屋根付きで交差点際に祭られている。

 このあたりは、りっぱなかわら屋根の民家が多い。

 徳島県有形文化財で四国随一の規模という仁王門をくぐり、山腹にある8番霊場
熊谷寺(くまだにじ)へ。


 四国最大で最古の多宝塔の横をさらにひと上りして本堂と大師堂に参拝した。


 広々とした田園地帯を南西に2㎞余りで、9番法輪寺がある。本堂内に、健脚祈
願のわらじがたくさん奉納されていた。↓は大師堂。


 門前には、石焼きいもや草もち、たらいうどんなどを売る小さな店がある。

 さらに田園地帯を西に向かう。県道139号に出た角に、無料接待所になっている
商店があったが寄らずに通過する。


 秋月城跡の説明標石を過ぎ、狭い門前の通りを北に上がると、改築されて新しい
10番切幡寺(きりはたじ)山門に着く。

 本堂までは303段の石段があり、上るのにひと汗かく。誰が突いたか鐘の音が
聞こえた。思い出して私も、初めての鐘を突いてからお参りをする。

 自家用車や団体の遍路で境内は賑わう。団体遍路の先達が大師堂の前で、鐘
を突くときのマナーなどを話してた。私は少し強く突いたら大きな音がして、その
ことを言われたように感じた。

 それら遍路群が去った後、さらに高台にある国重要文化財である大塔まで上る。
豊臣秀頼が大阪の住吉大社に建立したものを、明治初期に解体移築したらしい。


 塔の前からは、吉野川左岸や、その南側の山並みの展望がよい。納経所の前の
紅梅が見ごろだった。


 南側の田園地帯に下り、県道12号沿いにあった、うどん亭八幡で昼食をする。


 さらに南へ、吉野川の左岸堤防を越えて冠水橋を渡る。現在の水量は少な目だ
が、河原には流れてきた大きな木株などが見られる。

 その先には、善入寺島と呼ぶ広大な中洲が広がり、キャベツなどの畑になって
いて、日本一の中洲らしい。

 その中洲の畑作地帯を1.5㎞ほど歩いて2つめの冠水橋、川島橋を渡る。

 いずれの橋も1車線で、後着の車は橋の手前で先着の車の通過を待たなければ
ならない。

 渡り終えた右岸堤防際にある遍路無料休憩所で、小休止した。県道240号を
吉野川市川島から鴨島へと進み、11番藤井へ。

 山門は工事中で、境内では樹木の伐採もしており、納経所は仮小屋に設けられ
ていた。

 前夜の安楽寺宿坊で一緒だった、大阪の男性歩き遍路が先着、途中で何度か
会った愛知県からの女性歩き遍路も来ていた。

 JR鴨島駅に近いさくら旅館には、15時43分に着く。3度目の宿泊だが、前回
同様に宿泊者は私ひとりだけ。

 でも若いご主人の心を込めた料理を、ご主人と話をしながらおいしくいただく。

【コースタイム】6番安楽寺7:20~39ー7番十楽寺7:58~8:18ー8番熊谷寺9:10
 ~40ー9番法輪寺10:05~25ー秋月城跡10:58ー10番切幡寺11:17~12:00ー
 うどん亭八幡(昼食)12:23~53ー川島橋上の休憩所13:46~52ー11番藤井寺
 14:45~15:05ーさくら旅館15:43

 (天気 快晴後晴、距離 23㎞、歩行地 上板町、阿波市、吉野川市、歩数
 42,000、遍路地図 10-2、12-1、12-2図)
コメント
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