あるきメデス

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関東山の辺の道⑩【宇都宮・上戸祭町~鹿沼駅】〈続き〉

2009-10-06 20:47:13 | 関東山の辺の道
 2009年9月27日(日) (続き)


 景観公園に戻り、奇岩群を前にして↑ベンチで昼食後、南側にある大谷寺(お
おやじ)に行く。坂東三十三観音霊場の第19番札所で、大谷観音とも呼ばれ
ている。

 朱塗りの仁王門を入ると、大岩石に抱え込まれるように本堂があり、堂内に入
ると、弘法大師が刻んだと伝わる大谷石に彫られた大きな千手観音がある。

 それが大谷観音で、横の回廊沿いにも、大きな釈迦三尊、薬師三尊、阿弥陀
三尊像の真崖仏(まがいぶつ)が刻まれていた。

 境内には、赤いお堂の弁天堂が祭られ、それを囲む池の周辺は松やモミジな
ど、植栽が豊富な庭園になっている。


 大谷寺の南側の採掘場跡は大谷公園。大谷石の採石場に、世界平和を祈念
して身の丈26.93m平和観音が刻まれ、昭和31年(1956)に公園になった
という。


 公園の中央には、カエルの後ろ姿に見える「親子がえる」があり、観音像の
背後は展望台になっていた。下は展望台からの眺め。


 「天狗の投石」と呼ぶ岩ノ下から公園を抜けて、姿川沿いを南に向かう。周辺
には、大谷石造りのりっぱな土蔵造りが幾つか見られた。


 街路樹の、栃木県の木、トチノキの葉の一部が色づき、秋の近いことが感じ
られる。


 Y字路の大谷交差点を東に少し、北側の路地を入ると、やはりりっぱな大谷
石の土蔵と、かやぶき屋根の残る旧家があった。


 大谷交差点に戻って西へ向かう。すぐ先の小さな交差点際で、大谷石造りの
建物が目に入った。

 国登録文化財の旧大谷公会堂で、大正末期から昭和初期にかけて旧城山
村在郷軍人分会の主唱により建築され、村議会、芝居や演劇、映画などの会
場として多目的に使われたという。


 公会堂横の旧道を入り、荒針集落へ。オミナエシやコスモスがきれいな彩り
を見せる。集落の西方高台からは、南側の黄金田や家並みの展望が開けてき
た。


 城山中の南を回って田園地帯を進み、赤川の常盤橋を渡って鹿沼市に入る。

 すぐ先、下組集落の等持院へ。山門を入ると修行大師像が立つ。本堂前に
はりっぱな桜が枝を広げ、整えられた庭の一角にサフランが咲いていた。


 刈り入れの済んだ田園地帯の北に、日光連山の前山らしい山塊が望まれる。


 寺の前を通る国道293号を少し進み、車を避けて栃窪集落の北側を回る。
良く育ったウドに、地味な花がいっぱい開いている。近くのソバ畑も一面の花
盛り。

 再び国道に出て、次の三差路を入って栃窪溜と呼ぶ桜に囲まれた池のほと
りへ。


 北岸は民営の錦鯉(にしきごい)公園になっていて、池畔に錦鯉資料館が
ある。

 館内には、幾つもの生け簀(す)があり、彩りの違う錦鯉がたくさん泳いでい
た。壁面には鯉の品評会で獲得したトロフィーがたくさん並んでいる。併設の
食堂で、ところてんを注文して休憩した。

 栃窪溜の西半分は、幾つもの区画に区分けされた釣り堀になっていて、池
の水をかくはんする水車がたくさん回転していた。ゴルフ練習場の横を抜けて
国道に戻る。

 仁神堂(にかみどう)町を通過してJR日光線の線路を越え、昔ながらの駅舎
のままのJR鹿沼駅に、16時14分に着いた。

 [参考タイム]JR宇都宮駅9・30=(バス)=長岡街道入口BS9・50ー
 細谷小10・07ー東北自動車道下10・35ー越路岩先11・20ー大谷資料館
 11・45~12・10ー景観公園(昼食)12・17~37ー大谷観音12・42~13・08
 ー大谷公園13・10~25ー旧大谷公会堂13・50ー常盤橋14・22ー等持院
 14・31~38ー錦鯉公園15・09~34ー菊沢東小15・51ーJR鹿沼駅16・14


 (天気 曇、距離 17㎞、地図 宇都宮西部、鹿沼、歩行地 宇都宮市、
 鹿沼市、歩数 31,200)
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