あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

関東山の辺の道⑩【宇都宮・上戸祭町~鹿沼駅】

2009-10-05 22:55:32 | 関東山の辺の道
 2009年9月27日(日)
 
 私のオリジナルウオーク、関東平野の山すそを歩きつなぐ「関東山の辺の道」
歩きは、昨年9月上旬以来中断していた。JR大人の休日倶楽部の会員限定、
千円のホリディパス利用最終日、久しぶりに関東山の辺の道歩きに出かけた。



 6時42分に自宅を出て、武蔵浦和、大宮など経て宇都宮駅へ。9時30分発
のバスに乗り、前回のゴール、長岡街道入口バス停に9時47分に着いた。

 近くの上戸祭町交差点↑が今回のスタート、西に向かい、警察学校そばを右
折し、北北西に進路を取る。

 区画整理された若草の住宅地を抜けて広い車道を横断、細谷小横を過ぎる
と、ソバが花盛り。


 東北自動車道の鹿沼27号トンネルをくぐると家並みは途切れ、緩やかな丘
陵に畑や田んぼが広がる。田んぼの多くは収穫が済んでいるが、刈り入れ中
の田もある。


 細い流れの立岩大橋を渡り立岩集落へ。三差路際にあった朱塗りの小さい
社に、延命地蔵などの石仏が祭られている。


 近くのM石材店には、この先行く大谷(おおや)の特産、大谷石(おおやいし)
がたくさん積んであった。


 すぐ近くから道が広がり、「立岩街道」の表示がある。立岩バス停は宇都宮
からのバス終点で、折り返し場が設けられていた。

 さらにすすんだ紅葉橋から、姿川の右岸沿いの遊歩道を少し戻るように入る
と、大谷石の奇岩群が現れた。


 左カーブの曲がり角にそそり立つ大岩は越路岩と呼ばれていて、やはり大谷
石の巨岩だ。




 紅葉橋に戻り、先に進む両側にも奇岩が幾つもあり、もう少しすると紅葉の彩
りもよさそう。


 高さ30mくらいもありそうな奇岩の並ぶ一帯は景観公園、「大岩の奇岩群
御止山(おとめやま)」と呼ぶ国名勝に指定されている。


 公園の北側三差路を入って大谷資料館へ。駐車場の上に、採掘してスパッ
と切れた大谷石の巨岩が目を引く。



 資料館↑に入り、大谷石の採掘に使われた工具などの展示を見た後、地下
の採掘場へ下りて行く。


 ヒンヤリとした巨大な構内は、地下60mまで続いているという。垂直の壁面
に採掘の跡が残り、今日の温度は13℃という最下部は、想像以上に広くて高
い採掘跡の空間が、迷路のように広がる。

 この大谷石地下採掘場は、大正8年(1919)~昭和61年(1986)にかけて
採掘が行われ、残柱を残しながら約2万㎡の広さを掘り進み、石材およそ1千
万本を切り出したと記されていた。


 資料館のそばにある売店には、大谷石で作ったカエルの置物、石灯ろう、茶
わん、行灯(あんどん)などがたくさん並んでいる。        (続く)


コメント
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