魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

女難の相(1)

2019年10月07日 | 占いばなし

「女難の相があります」と言うと、たいていの男性が嬉しそうにする。しかし、これは本当に「災難」なのだ。
近頃は、ハニー・トラップとか、ストーカーとか、具体的な「難」が話題になるし、男女の間も近すぎるぐらいだから、異性に対して昔ほどナイーブではないが、それでも、まだ、立て前上、男の方が有利な状況があり、男女のもつれを差し引きすると、男が得をすると思う人が多いようだ。

「女難」と「色難」とは、かなり趣が異なる。女難はどちらかと言えばモテること、「艶福」に似ているので、男性が嬉しそうにするのだろうが、モテることは多くの場合、災いにつながり、これが「女難」になる。
モテると、同性からは妬まれ、異性には仕事の足を引っ張られる。また、自分自身よほどしっかりした人でなければ、人生を棒に振る。
一方、「色難」は、自ら色情に走り労力を費やし、欺されて金も名誉も失うようなケースだ。
象徴的に言えば、「女難」はストーカー被害で、「色難」はハニー・トラップに引っかかると言えるが、そう単純には分けられない。もちろん、痴漢えん罪も「女難」だ。

また、昔の言葉だから、「女難」と言うが、本当は「異性難」と呼ぶべきで、様相は異なるものの、男女の差はない。
「色難」は、結婚詐欺や美人局、呉服詐欺や宝石詐欺、果てはスパイのトラップまで、自分さえしっかりして乗らなければ、ある程度避けられるものだが、「女(異性)難」はそうは行かない。向こうが勝手にやって来る。
ストーカー殺人とか、被害者は大抵女性だが、男性でも殺されるに等しいような被害を受ける。

では、女難(=異性難)に遇う人とはどういうタイプだろうか。女難の相にもいろいろあるが、美醜にはあまり関係なく、多くは好感の持てるタイプだ。そして、異性に対してはあまり積極的ではないが、来るものは拒まない・・・大体これが共通している。
一言で言えば、「消極的な色好み」だろうか。
人間は生まれた以上、誰でも好色だ。様々な異性忌避も、その情熱が屈折したものだろう。色好みでありながら、中途半端な態度を取ることが、異性に絡む災難を生ずるのではなかろうか。

そもそも、異性に限らず、トラブルメーカーは、何事にも関わりたがる割に、自分だけは傷つかないようにする人で、まわりを掻き回しておきながら、ひどい目に遭ったと言う。
これと同じで、異性に興味があり、関わりたい割りに、自分が傷つかないために、興味が無いような顔をして責任を逃れようとする。そして結局、災いが我が身に降りかかってくる。大体、これが女難の正体だ。


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