魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

国家兄弟(5)

2018年04月14日 | 兄弟関係

親兄姉を見て育つ弟妹は、下の子に接する兄姉のマネをしたいが、末っ子には弟妹がいない。そのため、小さな子を集めて大将になったり、ペットを飼いたがったりする。しかし、親兄姉の責任意識を理解していないから、責任のことは念頭にない。
他人の子供なら責任者の親がいるが、ペットは飼い主が責任者だ。子分のつもりで飼い始めたペットを、投げ出すことが少なくない。兄姉と一緒に暮らしている時は、大抵は親兄姉が面倒を見ることになるが、そのことには無自覚で、親兄姉が餌やりや散歩をしなかったと、怒り出すことさえある。
その点、猫は犬ほどの責任がなく、また、勝手気ままな様子が末っ子には共感ができ、付き合いやすく、猫好きが多い。犬の場合でも、散歩の手間も掛からない室内犬など小型洋犬が好まれる。

親兄姉に憧れる弟妹は大将になりたがり、大将のような言動を取るが、大将としての忍耐や寛容を知らない。(ちなみに、同い年の大統領、ブッシュは長子だが、トランプは弟妹)
喜怒哀楽が激しく、目下を作りたがり、大言壮語の割に、困れば兄姉に助けを求める。
長い間、中国の属国だった朝鮮は、国内問題が手に負えなくなるたびに、中国に援軍を頼んでいる。
また、弟妹のいない末っ子としての朝鮮は、近所の子の日本を格下と考えて、中国が朝鮮に対するように振る舞って、兄貴分であると思い込んできた。

一方、日本は、朝鮮も中国も大陸勢として客観的に見ていたので、朝鮮の文物は中国のお下がりであることを認識していたが、手近であったことで、頻繁に取り入れ、終いには、高句麗や百済など、丸ごと日本に流れ込んだ。一人っ子日本の生い立ちは色々な血が混ざり込んでいる。(古代アメリカ

中国と朝鮮の違い
長子中国は一人で悩んで大きくなった。その過程は、混乱、独善、横暴であり、それを見ていた弟妹の朝鮮は、そのように振る舞うことが一人前であることだと理解してきた。
そして、「エラそうにし、強引に出て、都合次第で愛想良くする」態度が身についた。
実際、中国の態度はその通りで、朝鮮は兄貴分の中国を超えて、さらにその「らしい態度」が徹底している。
しかし、末っ子は、長子の内面の葛藤を知らない。
何事にも手本のない長子は、常に用心深く、手探りで始めるから、徹底性に欠ける。弟妹の手前、自信ある態度に見えるが、おっかなびっくりで、マズイと思えば直ぐ手を引くし、常に折れそうになりながら進んでいる。

何か異変が起こった時、末っ子は直ぐ騒ぎ、とりあえず大声を出す。しかし、長子は一瞬沈黙する。事の成り行きを確認し、自分の原理と照らし合わせて方策を出す。中間児は、黙って辺りを見回す。
弟妹は、感触の良い方に流れるが、長子は自分の原則に従おうとし、融通の効かない行動を取る。末っ子が先ず大声を出したり、自分の状況を人に話したがるのは、他人の反応を知り、時には助けてもらいたいからだ。

長子中国は何かあると、しばらく、報道が出なくなる。末っ子朝鮮は、事実と関係なく、矛盾するような報道が連発される。中間児ロシアは、何事においても、自ら新情報を出すことがなく、黙って行動する。
一人っ子日本は、世界で起こることに付いていけず、常に、一歩先を行ったり、後手に回ったり、自分のペースでしか動けない。