魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

頑迷固陋

2016年09月01日 | 日記・エッセイ・コラム

木星が自分の上に来た麻生、安倍の二人は、何とかしたいとイラ立っている。
木星が来ると状況改善意欲が起こるが、その時の衝動で、突然、動き出すと無理をするから、新しく借金をするようなことになる。しかし、それまでの努力があれば、ここに来て成果が出る。成果が無いのは、それまでの努力が間違っていたか、成果に見合った努力しかしてこなかったことを表す。

麻生大臣は、企業の内部留保に怒り、経営者をダメ呼ばわりするし、プーチン大統領と安倍総理も会うことになり、安倍内閣ではロシア経済協力相まで新設して前のめりだ。
みな、木星の影響だろうが、新設というのはどうだろう。こういうのが、新しい借金では無かろうか。
何はともあれ、今から色々なことが動き出しそうだ。

それにしても、麻生大臣が怒るのは、もっともな話で、優秀な雇われ経営者は、学校から会社と、決まったレールの上を、最もそつなく歩いてきた成れの果てだから、ノルマ達成や失敗回避の能力しか無く、博打やお笑いセンスが無い。お笑いとはサプライズだから、非常事態、非常識を、上手く受け入れるセンスのことだ。

しかし、こうなったのも、日本の進学システムの弊害であり、社会の老化だから仕方がない。焼け野原の終戦直後から高度成長期には、学習能力より、戦争で生き残った人々の強運や直感が社会を動かした。
そうして会社が大きくなり安定して、そこに就職すれば一生大丈夫だと思うような人ばかり集まり、それが今の大企業の経営者になった。最後には、たくましい外人の経営者や外国企業に呑み込まれて、企業の生涯が終わる。

麻生大臣に、商工会議所会頭が反論していたが、いかにも優秀な人のお話で、理路整然とはしているものの、斬新、破天荒な生産活動が無い昨今の日本企業を見れば、官僚の言い逃れと変わらない。

一方でまた、企業の内部留保を引き出せず、個人の消費を引き出せないのも、せこい政治のせいだ。社会構造の大改革や、規制緩和によって、新しい需要や産業が起これば、企業も国民も、勝手に動き出す。金融政策は、ムード政策であって、手術ではない。

核家族化、少子化、高齢化から、結婚や墓祭祀に関わる価値観も変わっている。
こうした現実を前に、家族の抜本的な制度を改めない限り、国民は動き出さない。
明治の四民平等。戦後の男女同権や農地改革、財閥解体など、社会通念の大改革で、馬力ある人が勝手に動き出した。
何度も言うが、夫婦別姓さえ受け入れられないような政治は、単なる頑迷固陋であって、保守でさえない。婚姻を前提としない出産養育を考えなければ、日本は滅びる。