魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

倉田典膳

2014年11月18日 | 日記・エッセイ・コラム

GDPが、マイナス成長で、株もパニック暴落。
挙げ句の果てに、消費税問題は選挙で国民に丸投げするそうだ。
どだい、景気の腰も据わらないうちに、消費税を上げたことが大間違いだ。
消費税延期の信を問うと言いながら、一年半後には確実に上げると言う。
これでは、消費税が嫌な人も、奨励する人も、どちらも安倍内閣を支持せざるを得ない。
これが本当に、信を問うための選挙だろうか。

東京生まれで中国地方の二世政治家。やたら髪型を気にする「黒髪」の総理大臣は、なるほど若いのか、早漏の消費税で景気の腰を折ったのは、これで二度目だ。
ここでは、星の因果関係など持ち出すまでもない。体裁屋には遠謀深慮など期待できないということだろう。

それでも、少しだけ星を見ると、5%の時は木星が山羊座、8%の今回は木星カニ座。つまり、山羊座の「税」、カニ座の「消費」で、180゜の表裏関係にある。
それにしても、黒田官兵衛がかわいそうだ。やるだけのことはやった。
経済政策の主力の援軍が来ないまま、日銀砦で犬死にするかもしれない。

消費増税が景気の火消しポンプなら、このさい、トコトン居直って、逆に、一定期間でも、消費税「0」にしてみてはどうだろう。この反動上げは大きい。
それとも野党が、消費税凍結を争点にしても良いかもしれない。共産党が言っても裏付けは無いが、資本主義を是とする野党なら、強力なインパクトになりそうだ。
現在の消費税論争は、借金穴埋めのつじつま合わせで、国を富ませる視点がどこにも無い。単純な話、家が儲かってさえいれば、子供から小遣いを取り上げる必要は無いはずだ。

高度成長期のように、輸出だけで儲かると思った認識の甘さが、最大の問題だ。
大企業は既に日本から出払っている。産業転換による、雇用シフトの転換こそが、新生日本のダイナミズムなのに、石田三成のソロバン政治が、国を死に追いやろうとしている。
日本も、二世紀にわたる体制の大転換を迫られているのだが、「美しい」昨日の日本を取り戻そうとする人の目には、「日本の夜明」が見えていない。 なあ、杉作。