魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

2011年(1)

2010年12月29日 | 兄弟関係

逆転逆転大逆転。テンヤワンヤの2010年が終わる。
大変な年だったが、実際は、案外、空騒ぎだった。
しかし、大量死や大破壊はなかったが、歴史的には大きなターニングポイントになる年だろう。21世紀が本当に始まった。

「極まれば転ずる」「万事塞翁が馬」
いつも言うことながら、最も輝いて見える時は、既にその実態は失われている。
日本のバブルは、日本の一人勝ちの、終わりの始まりだったし、アメリカの冷戦勝利は、アメリカ衰退の始まりだった。

当然ながら、今、一人勝ちに見える中国も、終わりの始まりが始まっている。
今年、かなりハッキリしたことは、中国はやっぱり「張り子の虎」だということだ。しかも、寅年にバレた。

金勘定には長けていても、軍事政権には限界がある。
金(食)のためのエネルギーはすごいが、その裏付けとなる外交が極めて稚拙だ。何かと言えば万里の長城を築こうとする。
先ず、宣言をして突っ張ろうとするやり方は、まさに長子の融通の無さだが、弟妹文化(民主主義)の現代社会では浮き上がってしまう。

「中国独自のやり方」を主張する為替も情報も人権も、六カ国協議に固執する形式主義も、いつまでも通用するわけがない。
だからと言って、中国が大人しく衰退していくわけではない。
日本の株が4万近くまで上がったように、アメリカがテロとの戦いを始めたように、何らかの「度の過ぎた」ことになるだろう。

170年前。思い上がった清朝は、結局、狡猾な欧米に「してやられた」。
衰えたりといえども、弟妹学級でもまれた欧米はしたたかだ。これ以上、中国が無理を通そうとすれば、返り討ちに遭うだろう。

牡羊座→牡牛座
2011年、1月23日に木星。3月12日に天王星。4月2日に火星。この春、惑星が牡羊座に集中して、天秤の土星と180゜になる。
最も危なっかしいのは天秤座の日本だが、ダメージはむしろ中国だ。2010年に垣間見えた兆候が、現実となって現れる。

中国にとって、牡羊座は第10室。社会的に評価される位置に木星と天王星が来れば、実力以上に買いかぶられるとともに、自分自身、大きく出て引っ込みが付かなくなる。(既にそうなっている)
さらに、本業ではないことに手を出して収拾が付かない。
中国の本業は飯と金だ。囲い込み性のカニ座には遠征は専門外。

ちなみに、日本にとっての第10室に天王星が来ていたのは、戦時中から戦後、つまり敗戦時で、それまで第9室で絶好調?に見えていたものが、天王星が10室に来た途端、戦況が悪化した。日本の場合は木星はいなかったから、全く良いところがなかったのだが。

中国の場合。2011年の6月から木星が11室の牡牛座に移るので、かろうじて破綻は逃れるが、天王星は相変わらず牡羊座にいて自己制御が出来ない。
その上、悪いことに、朝鮮半島が2011年後半から、現在の日本のような状態になり、悲観的で陰険になる。極楽トンボの日本でさえ、この通りだから、中国にまでとばっちりが行く事態になるだろう。

中国がさらに無理をすれば、ロシアも、北朝鮮も中国を裏切るだろう。
現在、日本では中国不信が80%、誰でも中国のことを信用できないと思っているが、ロシアや朝鮮半島は、その中国の上手を行く。中国は単に正直なだけだ。

北朝鮮がなぜアメリカと直接交渉したがるのか。なぜ、韓国は中国を非難しないのか。ロシアはなぜ中朝の肩を持つのか。
これらのことは、「絶対に」表面だけで考えるべきではない。

長子型の中国も日本も、弟妹型世界の不測の行動を理解できない。
長子は原理原則で考え、弟妹は状況主義で動く。
北をかばい、ロシアをアテにして、中国が一歩踏み出せば、後ろを見たら誰もいなかった・・・そういうことになる。
朝鮮戦争も、結局、これだった。

今世界が不安定なのは、どの国も政権が脆弱だからだと言われているが、違う。それは現象に過ぎない。
産業革命パラダイムの屋台骨である、近代国家が消えようとしているのだ。政権が国家を任される時代が終わろうとしている。

家を建て直すには、建てるより、古家の処分の方が大変だ。
完全にシロアリに食われていることが分かっていても、処分方法が分からない。その上、どんな家を建てたら良いか、だれにも分からない。
世界はただ、家の自然倒壊を待っている。

牡羊座はリーダーであり、牡羊座時代に入れば、大衆を導く「信念と哲学」が要求される。混沌とした世間では「人生」や「哲学」が話題になる。
今の、エンジン政権は、対応・対処ばかりで、信念と哲学がないことが嫌われている。
しかし実際、信念と哲学だけで政治をやられたら、この方がもっと怖いかも知れない。

牡羊座時代、2011年の漢字一文字は「哲」?、それとも「新、生」かな???