魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

政治家 1

2010年10月11日 | 自動車人間学

このところ、改めて、政治家の資質とは何だろうと考える。

自動車人間学」で観ると、

シャーシ
 小沢一郎、岡田克也、前原誠司、安部晋三、温家宝、
 メドヴェージェフ、オバマ、ヒラリー・C

エンジン
  菅直人、仙石由人、森喜朗、麻生太郎、胡錦濤、
 プーチン

ガソリン、ハンドル、ボディーについては、次の機会にして、
現政権の性質を「決断と実行」という観点から観てみたい。
なお、自動車人間の5機能にも、様々なタイプがあるので、外見で本音を見誤らないように、注意が必要だ。

シャーシは「決断」であり、エンジンは「実行」だ。
刻々と変化する情勢に対処するには、常に「決断と実行」が要求される。いわゆる「男らしさ」とは、決断と実行であり、男のような性格だと言われる女の人は、この要素の強い人だ。

元来、シャーシは出たがりであり、行動より先に決断「宣言」をして見得を切る。とりあえず「約束」をするから、誰でも期待する。
しかし、裏付けがあっての話しではない。切羽詰まれば、次の「宣言」をする。
言語明瞭にして自信に満ち、迫力があるから。いかにも頼りがいがありそうだ。
オバマ大統領が熱烈に支持されたのも、小沢一郎が大物だと思われているのも、こうした態度からだ。
しかし、実際は、時間を追って観てみると、全くチャランポランのことを、そのつど、声高らかに堂々と「宣言」しているに過ぎない。

逆に、エンジンは言葉より実際の「行動」で処置することしか興味がない。だから、言葉がおろそかになる。説明や宣言をしているより、一刻も早く結果を出そうとする。
人前に出て見得を切ることには興味がないから、言葉があやふやで、説明が後回しになる。いつの間にかチョロチョロ行動しているので、「言を左右にして、独断専行する」と非難される。
気負わない気さくな態度も、いい加減で頼りない、と思われる。
森、麻生・・・共に、言葉使いが命取りになった。

政治家として、シャーシとエンジンは、「やるやる詐欺とむっつり助平」。どっちがマシかという問題だ。
菅総理は「有言実行内閣」だと自称したが、「有言」の方は語呂合わせで、本音は「実行内閣」と言いたいのだろう。
何しろ、菅直人、仙石由人ともにエンジンだ。何の説明もなく、どんどん事を進めていく。

面白いのは、中国でもロシアでも、表に立っているのはシャーシで、影で動くエンジンの行動はあまり見えない。

民主党の場合、岡田、前原のシャーシが表に立って、菅、仙石は黙々と仕事をすればいいのだが、逆に、前原が「実務」でやってしまったのが、中国船員の拘留だ。(歴史的大失態)

日本の政治の仕組みもあって、エンジンが何でも気さくに出てきて、気楽な発言をするから「言葉に重みがない」と非難される。本音は『やりゃあ、いいんだろ』と思っているからだ。

しかし、自分が処置してまわるだけが、政治家の仕事ではない。
言葉で、国民を勇気づけ、やる気を出させるのもリーダーの仕事だ。かと言って、景気の良いことを言うばかりで、一向に結果が出なければ、国民はより深く傷つき、怒りに変わる。

菅政権には、実行を説明する「有言」の力が必要だ。

→「政治家 2