魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

進行中

2006年12月22日 | 星の流れに

今日「これから時代は」で、ロシアも再び怪しげな動きと書いたばかりだが、NHKの「ロシア・蘇る大国」を観て暗澹たる思いがした。

国際報道で聞いてはいたものの、国内の高支持率を裏付ける若者組織は初めて知った。
まるでヒトラーユーゲントだ。

ドイツも国家破綻の中でヒトラーが現れ、一時的に成功して見せた。
プーチンは初め、名前からラスプーチンの再来かと思ったが、むしろスターリンかも知れない。
ヒトラーにせよスターリンにせよ、独裁者はお人好しの権力者を駆逐して現れる。
あるいは、善意(お人好し)のルールを逆手にとることで勝利する。

彼らが、国際社会をいかに裏切ったか思い起こせば、
金正日如き三下に目を奪われている時ではないかも知れない。


これから時代は

2006年12月22日 | 世相史観

現在は天王星/魚座時代だが、2010年から牡羊座2018年から牡牛座に入る。双子座以後戦後60年で既に上げたが、現在の魚座から牡牛座に至るまでのこの先20年の、「84年前」はどうだったのだろう。

魚 座
1919/4(T8)~1927/4(S2) = 2003/3(H15)~2010/5(H22)
現在に当たるのは、大正8年~昭和2年だ。
第一次大戦バブル崩壊と、関東大震災による不況が続いた時代だから、すこしずれているような観もあるが、世界情勢をみればやはり影が重なる

1919年、朝鮮で3.1独立運動が起こる→84年後、盧武鉉政権が誕生し反米反日が高まる。アフガニスタン戦争で英国から独立→2004年アフガニスタン新政権発足・・・やっぱり似ている。

この時代(1919~27)、第一次大戦によるヨーロッパの疲弊で、世界の中心はアメリカに移った。1922年アメリカ提唱のワシントン会議で、日本の歯止めと中国の権益保障を行い、自由貿易の環境作りが指向された。
共産主義、全体主義が盛んになり、スターリンとヒトラーが登場する。
無声映画の絶頂期に加え、ラジオ放送、報道写真の普及などにより世界認識が大きく変わり始めた。
ジュネーブ議定書で毒ガス・細菌兵器禁止。アメリカで禁酒法、日本で未成年者禁酒法成立。

現在と比較すると・・・・
冷戦後の世界秩序の崩壊で、EU、中国、インドなど新勢力の勃興、アメリカに陰りが見え、6カ国協議も中国に頼らざるを得なくなる。イスラム原理主義が台頭しロシアも再び怪しげな動き。中国は権益拡大中。
FTA(自由貿易協定)を拡大させる動きが盛ん。
映画産業は飽和状態で多極化し、インターネット、映像技術のデジタル化により世界認識が大きく変わり始めた。
テロリスト集団・国家による毒ガス・細菌兵器の恐怖が顕在化し、 イラン、北朝鮮の出現でNPTが馬脚を現した。
世界的に飲酒運転や認知症の運転者が問題になっている。

この他
いかにも魚座らしい共通点は、支配と階級の問題だ。
紐でつながれた二匹の魚は巴であり、互いに依存しながら対立する。
84年前、第一次大戦とロシア革命の混乱で欧米では難民、移民が増大し、感情的民族対立や共産主義との戦争がうまれた。
現在、格差社会や難民、出稼ぎ労働者、不法移民問題が世界的に注目され、一方ではテロとの戦争。ほとんど相似していると言っていいだろう。
これは、
理解より対立意識に流れるもので、感情的な魚座時代のムードが先立っている。「国家の品格」とか「格差社会」のキャッチフレーズが人気するのは、世の中全体が感情的な対立を求めているからだ。
「格」とは差異に基づくが、この場合タテ型の差異だけが意識されている。「格差をなくせ」と言う時には、タテ思考で物事を捉えている。「不足を補え」でも良いはずだ。つまり、わざわざ対立関係で物事を見るわけで、時代全体がそう捉えたがっているわけだ。

牡羊座
1927/4(S2)~1934/6(S9) =   2010/5~2018/5
昭和2年~昭和9年。金融恐慌から日中戦争、国際連盟脱退にいたる、見るに忍びない時代だ。

牡牛座
1934/6(S9)~1941/8(S16) = 2018/5~2025/6
昭和9年~昭和16年。もう、言うまでもないだろう

― 牡羊座牡牛座はまた改めて書きたい。 ―

というわけで、個々は同じではないが、傾向は見える。「ピッタリ同じではないではないか」と言われれば困ってしまうが、是非に及ばず。
この比較で、わかることは、この先20年が明るくなさそうだと言うことだ。しかし、それでも、昭和20年への道を、もし知っていたなら、もう少し賢い生き方ができたかも知れない。
魚座(今)の時代はまさに「過去84年を胸に刻み、次の84年の序曲」を聴く時だ。