m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

青春18きっぷ三人旅②【旧五十嵐歯科医院】

2013-04-25 | 青春18きっぷ三人旅2013
静岡に着いたらまずどこへ行こうか~?と頭を悩ましてた。
翌日は月曜だったので静岡のほとんどの公共施設は休み。
どうしても行きたいところはこの日のうちに行っておかねば~と。
子供向けに登呂遺跡、自分向けにヴォーリズのマッケンジー邸へは行きたい。
しかし、新蒲原までそのまま電車で直行すればぎりぎり「旧五十嵐歯科医院」へも行けるのではないか?
新蒲原で降り、歯科医院へ向かうことに。
電車の中では機嫌よくしてた子供たちだったが、これから旧五十嵐歯科医院へ行く、と言うと
なんでここまで来て歯科医院やねん!とキレられた・・





子供たちをなだめすかしなんとかやってきた旧五十嵐歯科医院。
東海道蒲原宿の街道沿いにたたずむこの医院は大正以前に町屋建築として建てられ、
大正3年に歯科医院として開業するにあたって町屋を洋風に改築された建物だそう。
現在は蒲原町の所有で国登録有形文化財となり、内部公開されている。

町屋でありながら外観はまさに洋風、
前面がガラスと下見板張りになっていて、ガラス窓部分が大きく採られていて開放感たっぷり。





軒下の歯型飾りがかわいい玄関。





歯科医院の診察室は2階になっていて、玄関から直通の階段がある。









診察室は洋風。
リノリウム張りの床、ガラス張りの診察室はとても明るい自然光が差し込む。













診察室と繋がるこの小窓の向こうは技工室となっていた。





技工室もこんなに明るい。





技工室の造り付けの戸棚。









待合室は床の間もついた二間続きの和室なのだ。





こちらは身分の高い人向けの特別待合室。
襖絵と欄間がすばらしい~





富士と松原の欄間。





そして一階へ。
一階は四室が縦に並ぶ町屋の間取りで家族の生活の場として使われていた。
手前の障子は夏は障子紙をはがして風通しをよくして使われていたとか。





電話室も。





神棚付きの造り付け家具には金庫もすっぽり収納。









中庭の中央には2階へ水を送るポンプ小屋があり、 庭に面して蔵が三つ並ぶ。





廊下の先はトイレ。





トイレの床は石目調タイルがびっしり。
手前は男性用、奥は女性用。





トイレの窓ガラスの透かし模様もかわいいなあ。





玄関から通り土間を通ると台所があり、造り付けの収納棚や冷蔵庫、
その奥にはおくどさんも残されていた。


見ごたえたっぷりだった旧五十嵐歯科医院、来ておいてよかった~

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする