転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



ガーシー容疑者のパスポート失効 滞在国から退去求められる可能性
(毎日新聞 (2023/4/13 10:13(最終更新 4/13 12:20) )

最近よくガーシー容疑者の件が報道されるので、
その名前の読まれ方がどうにも気になっているのだが、
この「ガーシー」という名前は、多くのテレビ報道では、
「ミーハー」「痛風」のような平板アクセントで発音されている。
私自身は、田代まさしの「マーシー」同様の高低アクセントの名前だと
字面からは思っていたので、音声を聞いたとき意外だった。

それで、このようなことを思うのは私だけかと調べてみたら、
多くの人が既に同様の疑問を持っていたようで、
この話題に関係するページが、いくつもヒットした。
また、御本人宛に直接の質問もあったとのことで、
9か月も前に、ガーシー氏による回答もなされていることがわかった。
私が思っていたほうの読み方(「マーシー」「ジューシー」型)
が正しいと、YouTubeに返答の動画が残っている。
ガーシーの正しい発音はこれ!みんな忘れないように!(YouTube)

きょうのタイトルのように、「○○問題」と連語になったときには、
一律のアクセント移動は、確かに起こる。
「ガーシー問題」として一単語と見なされる場合は、
「問題」の「問」のほうに一番高いアクセントが来るので、
「ガーシー」部分に来る語は、元の語末部分を下げないことになり、
結果的に平板アクセントになる。
しかし固有名詞として「ガーシー」単独で発音するときには、
このような規則は関係がない。
「マーシー」「マーフィー」「カービィ」等々の名前が
共通語において高低アクセントなのだから、
「ガーシー」をこれらと同様に発音しない理由は、
少なくとも、方言VS共通語、の問題ではないだろう。

ちなみに、「○○氏」「○○議員」「○○容疑者」となった場合でも、
固有名詞にはアクセント移動は原則的に起こらない。
例として、「とみた議員」と「やまだ議員」を
(共通語アクセントで)比較すればわかるだろう。
単なる「ガーシー」でも敬称つき「ガーシー氏」でも、
ガーシー部分の発音は同じである筈なのだ。

以前、菅元総理が、「ガースーです」と名乗ったとき、
「ガースー」は平板アクセントであった。
これが先行したので、「ガーシー」もたまたま、なんとなく、
「ガースー」方式で呼ばれるようになってしまったのかもしれない、
と私は仮説を立てているのだが、
それにしても本人やN党の立花党首が高低アクセントで発音し、
アクセント付加については本人による言及さえあったというのに、
ニュースやワイドショーが平板アクセントで押し切るのも、
意味不明に頑ななのではないか(^_^;。

うるせーな、こまけーことはイイんだよ、
と言う人は、ひとさまの名前に対して、ちょっと神経が雑じゃないかね。
方言の範囲(「ひめじ」VS「ヒィめじ」問題)なら仕方ないが、
上記の通り、今回のはかなり恣意的な感じがする。
「ガーシー容疑者」の名は、本人の主張と認識が黙殺されるかたちで、
今後、平板アクセントで呼ばれることに決まってしまうのだろうか、
と興味深く(殴)思う、今日このごろです。

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