転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



ときどき、QUEEN関連でメールを下さる方もあるので、
こちらでも、お知らせしてみます。ご存知かも知れませんが、
BS熱中夜話 QUEENナイトが再々放送されます!
12月30日(火)NHK-BS2
13時45分~:フレディ・マーキュリー編
14時30分~:ブライアン、ジョン、ロジャー編

私がどうやってクイーンと出会ったかは、以前書いたが
一時期、私の中で、偉大なる伝説になりかけていた彼らが、
ここ数年再び注目を集め、現在進行形で語られるようになり
ファンとして思いがけず、最近は熱い思いが再燃している。

・・・ということで、今夜は、ちょっとQUEENについて語ってみたい。
『CMで知って面白かったので、クイーンに興味を持った』
というメールを以前、頂いたことがあったが、
クイーンがどんなバンドか、を簡単に説明することは
私にはとても出来そうにないので、
とりあえず今回は、私がファンになりたてだった頃に
自分にとって重要だった曲のことを中心に、書いてみようと思う。
私の話は概して自分本位な昔語りが多いので申し訳ないが、
クイーンをこれから聴いてみたいとお思いになる方にとって、
どこかひとつでも、きっかけになる箇所がありさえすれば、
これ以上の光栄はないと思っている。

***************

私がファンになったとき、QUEENの発売中の最新アルバムは
『華麗なるレース』だった。
今ではQUEENというと『ボヘミアン・ラプソディ』がとても有名だが、
これは『華麗なる~』のひとつ前のアルバム『オペラ座の夜』の曲だ。
この『オペラ座~』と『華麗なる~』の二枚は、
70年代の、豪華絢爛のQUEENが最高の輝きを放った二連作ではないか
と私は今でも思っている。

私がQUEENの頂点の曲のようなイメージで記憶しているのは
この『華麗なるレース』のB面一曲目だった『Somebody to love』だ。
Queen- Somebody to Love(YouTube)
『華麗なるレース』は1976年12月にリリースされているので、
もはや30年以上前の作品ということになる。

Queen/Good Old-Fashioned Lover Boy(YouTube)
Queen - Millionaire Waltz (Live '77)(YouTube)
上記二曲も『華麗なる~』の収録曲で、当時も、そして今も、
私にとって70年代QUEENの象徴のようなナンバーだ。

この段階でファンになった私が、一日千秋の思いで待った次のLPは、
約1年後の1977年10月に発売された『世界に捧ぐ』だった。
ここからQUEENはひとつの転換期を迎え、
前作までの華麗さとは打って変わって、シンプルな音作りを行った。
私は当初、肩すかしを食らったような驚きがあったが、
聴いていると、それまで以上にQUEENの本質的な面白さを知るようになり、
今では、『世界に捧ぐ』もまた私の愛聴盤のひとつになっている。

中でも、ベースのジョン・ディーコンが書いた『Who Nees You?』は
発売当初から私を強く惹きつけた一曲だった。
ジョン・ディーコンはメンバー中、唯一ヴォーカルを取らなかった人で、
年齢的にも最も若く、終始、控えめな存在だったが、
彼の作品はいずれも珠玉のような名曲ばかりだ。
フレディに歌って貰うために曲を書いていたのでと、
彼の死後、ジョン・ディーコンは表舞台に立たなくなった。
Queen-Who Needs You?Tribute to John Deacon(YouTube)

時代的には80年代になるが、全米ナンバーワンとなった
『Another One Bites the Dust』もジョン・ディーコンの作品だった。
QUEENは全員が作曲ができ、皆がヒットナンバーを持っており、
それも彼らの作風を多様化させる要因となっていたことが
今になってみると、本当によくわかる。
Another One Bites The Dust (Queen Live at the Bowl 1982)(YouTube)

『世界に捧ぐ』の収録曲のうち、上記TV番組のQUEENナイトで、
勝山かほる氏が挙げておられる『My Melancholy Blues』も、
私にとって外せない、QUEENベスト5に入る曲だ。
My Melancholy Blues - Queen (Vinyl Recorded)(YouTube)
フレディはエレキ・ピアノなどという軽薄な(爆)ものを嫌い、
ステージでもグランドピアノを弾いていたものだった。
実は私は二十年くらい前、これを弾き語りしてみたことがあった。
若気の至りとはいえ、なんと大胆な試みだったことだろう(大汗)。

もうひとつ、『世界に捧ぐ』の中で私が愛しているのは、
『Sheer Heart Attack』だ。
中学生だった私には、これは早口言葉のように思えたものだった。
今聴いてみたら、歌詞の乗せ方としてはそんなに極端ではない、
と思えるのだが、当時は、とてつもないものを聴いた気がしたのだった。
何であれ、QUEENにはこんなハード・ロック的な一面もあった。
これもまたQUEENならではの魅力だった。
Sheer Heart Attack (Queen on fire live at the Bowl 1982)(YouTube)

ときに、自分の知っているあらゆるジャンルを通じて、
私がこれまでの人生で、容姿の面で最も惚れ込んだ男性は、
80年代初期における、QUEENのロジャー・テイラーだった。
今に至るも、私にとって彼を超えるイイ男は出現していない。
Roger Taylor - Rock Pop - Future Management(YouTube)

勿論、彼はワイルドなドラマーであり、
特徴的なハスキーヴォイスの、魅力あるヴォーカリストであり、
名曲『Radio Ga Ga』の作曲者でもあった。
Queen Radio GaGa Liveaid(YouTube)
もとは歯学部で学んでいたロジャーが、歯科医の道を放棄した理由は、
『一生分の歯を見た』と思ったからだった、というのも
私には忘れられないエピソードのひとつだ。

こうして振り返ってみると、本当に、
QUEENの中には、私の求めるほとんどすべてのものがあった。
フレディが逝ってしまい、彼らが永遠に思い出になったからこそ、
あの頃聴いた音楽と、記憶に残る彼らの姿が、私にとって、
なおいっそう貴重なJewelsになったのだと、改めて、思う。

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