転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



特養T園に行った。
姑は、きょうはさっぱりした顔つきで、
私を見ると例によってニコニコと笑ってくれて、
ベッドに寝たままではあったが、体調は良さそうだった。
血圧、体温ともに問題ないと職員さんも仰った。

園の内科の先生がいらっしゃる日だったので
検査結果をもとにお話をして下さったのだが、
今の姑の状態は、良いとは言えないが、
慌てて入院せねばならないような、気管支炎や肺炎などではない、
とのことだった。

炎症反応はじめ、血液検査には基準値から多少外れる項目があり、
基礎疾患があることを考えると、今後、「急変」に類する事態は
可能性としてはいつでも有り得るから、覚悟はして欲しいと言われた。
浮腫や呼吸困難、脳梗塞発作等、いろいろ考えられるそうだ。

しかしそれは、今から入院して徹底的に治療すれば完治するとか、
たくさん手を打っておけば将来の悪化が防げる、というものではなく、
逆に、入院治療の苦痛が本人の心身の負担になる可能性もあるので、
できるところまで、このまま、慣れた生活環境の中で見守っていく、
という方針でどうだろうか、とのことだった。

それについては、特養は病院とは違うので、設備もないし、
法的な制約のため、注射や点滴が即座に出来ないこともあるし、
緊急時の対応は、病院には明らかに劣るということを理解して欲しい、
とも言われたので、勿論、承諾した。
そうした事情は、仮に家族が自宅で看取るとしても同じことだし、
それどころかT園ならば、家で我々だけで右往左往するより
遙かに的確な対応をして下さることは確実だった。

家族として、T園の先生のお話に全く異存は無かった。
もとより、昔のおばーちゃんのように元気になれることなど
単純に期待していたわけではなかったし、
どんな手段を使っても一日でも長く、とだけ望んでいたのでもなかった。
我々が願っているのは、積極的で厳密な治療ではなく、
姑の生活が穏やかに、快適なものになれば、ということのほうだった。

今の私の希望は(多分、主人も同じだと思うが)、
できるだけ苦痛のないように、そして、その上でならできるだけ長く、
おばーちゃんの「ニコニコ」が、ずっと続くように、ということだ。

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