転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



昨日は、広島市内にいくつかの校舎を持つ、
中学受験専門の某進学塾に、説明会を聴きに行った。
ここは、実は私の主人も子供の頃通ったという老舗だ(^^ゞ。
公立育ちの私はこういうことがどうもピンと来ないのだが、
主人は恩義があるせいか「ここがいい」と言うので、それに従った。

昨日の説明会では、平日の昼間だというのに、十数人の参加があり、
ジャケット着用したお父さんたちの姿もあった。
子供の学年は、現3年生から5年生まで様々だったが、
ここに来る以上、皆、広島市内の私学を受けることについて、
具体的に検討している家庭ばかりということで、
話題も、市内の国立・私立に絞ったデータ説明が主だった。

広島市は今のところ、私立中学の試験日が全部ちがっているので、
極端な話、ひとりで全校受けることだって可能だ。
だから、学校は歴然と偏差値順がわかる仕組みになっていて、
簡単に言えば、全受験生のうち成績順位1位から200位の子がA校、
201位から400位の子がB校、401位から600位の子がC校、に入学する、
ということがだいたいはっきりしている、と言って良い状況らしい。
現実には、これに国立の広大附属中学が絡むので、多少、複雑になるが、
それでも、私学同士のランクというのは決まっていて、
例年、変動することはまず無いようだった。

ちなみにそこの塾では、独自の説明会資料冊子を作成していたが、
その最初のページには、子供の「自立度・積極度」を確認する、
簡単な一問一答が掲載されていたので、私もやってみた。曰く、


質問1:勉強は嫌がらずにやっているか 
 →一応、今のところは。っていうか学校の勉強だけだし。

質問2:学校の宿題は、親が言わなくてもやっているか
 →上に同じ。大した分量の宿題は出ないから楽勝だし。

質問3:学校であったことをよく話してくれるか
 →帰ってきたらすぐ「きょう学校でね~」とは言っている。
自慢話と失敗談が主。本当に必要なことは忘れがち(参観日の日取りとか)。

質問4:図鑑や事典をよく活用するほうか
 →好きな漫画を描くためには、よく活用している(^_^;)。

質問5:親にあれこれ質問することがよくあるか
 →訊かなくていいこと、訊いて欲しくないことに限ってツっこんで来る。

質問6:本を読むのは好きか
 →好きと言えば好きだが、血も凍る怪談限定。

質問7:家の手伝いは積極的にしてくれるか
 →将来パティシエになりたいのだそうで、台所の手伝いだけは好き。

質問8:決めたことは最後までやろうと努力するほうか
 →ことによりけり。出来なくなりそうだと泣くことはある。

質問9:挨拶はきちんと出来るか
 →親の目から見ると声が小さいのが不満。恥ずかしいのだそうだ。

質問10:納得できないと、大人の言うことにも食い下がるか
 →全然。娘はそういうこだわりは発揮しない。


これらは、全部YESなら大変頼もしいが、全部NOでも落胆するな、
とのことだった。
中学受験を通して、これらの態度を身につけることが出来れば成功、
と考えるらしい。

ところで、話の中で私がひとつ、びっくりしたことがあった。
それは、某男子校の新しい入試科目についてだ。
広島市内の国立・私立中学の入試科目は、
一部で多少の傾斜配点はあるものの、どこも算国理社の四科目だ。
が、某男子校1校が、ここ数年、これ以外に「CT」という特殊科目を設けている。
Comprehension Testの略で、放送(日本語)を聞いて、
その意味内容についての問いに答えるという50分間の試験だそうだ。

どうしてこういう特別なテストをすることにしたかというと、驚いたことに、
「最近、入学後に授業をちゃんと聞けない子が増えてきたから」
というのが理由だそうだ。
その男子校は県下でも有名な進学校で、高校部の東大合格者数は二桁だ。
なのに、そこの生徒ですら先生の説明を聞く力がないという!

一回のテストくらいで、入学後の授業態度が占える訳ではないが、
こういう試験があるということで、「話を聞く」ことへの意識を、
小学校のときから少しでも高めておいて貰いたい、というのが、
この男子校側の意図であり、願いなのだそうだ。なんともはや(^_^;)。

ヒトの話を聞け!

というのはもはや、クレヨンしんちゃんのギャグではなくて、
うちの子なんか勿論、出来杉くんだって該当しそうな勢いだったのだ。

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