キグレNEWサーカスを観たいと、
娘が言うので、きょうは朝からふたりで出かけた。
西区扇町の特設テント会場に着いたら、果たして、
当日券売り場には既に人だかりが出来ていた。
『サバキはおらんかな』
などと場違いなことを思ったが、
中二階のA席で良ければ指定券があると窓口で言われたので、
ゼータクは言わず、それを買った。
サーカスなんて何年ぶりだろう。
私は十年くらい前に、「ヌーボー・シルク」というジャンルに属する、
カンパニー『シルク・ド・ソレイユ』の
『ファシナシオン』と題する来日公演を観た覚えがあるのだが、
あのときの最も鮮明な記憶と言ったら、
あまりに高いところで展開する空中ブランコを見ていて、
私が酔ってしまった、ということだ。
せっかくのショーなのに、なんでこんな、猫にコンバンハな思い出。
で、今日、私は心配になって、
空中ブランコのとき娘のほうを伺い見た。
娘は、酔ってはいなかった。
が、目がウットリとなって、今にも眠りに落ちそうな顔をしていた。
目の前で、ゆ~ら ゆ~ら揺れるものを見ていたら、
『あなたは だんだん ねむくな~る~』
という感じだったらしい。
だが娘が催眠術にかかりそうになったのはそのときだけで、
あとは、固唾をのんで綱渡りを見つめたり、
お兄さんたちの玉乗りに感嘆したり、
ピエロのトランポリン演技に手を叩いて喜んだりして、
とても楽しそうだった。
動物たちも本当に賢いので感心してしまった。
とりわけ、象さんが実にお利口さんだということが改めてわかった。
曲芸も良かったが、後足で立ってから余裕でベンチに腰掛けて見せたのが、
なんだかとても意外だった。象が椅子に座った格好なんて。
『だけど高校のとき、こんな感じの先生が居たなぁ』
『そういやハーレクインロマンスに”六カ国語を話す猛獣つかい”
って設定のヒロインが居たな』
と、突然変なことを思い出したりもした。
「面白かったね~!!!きょうは最高の土曜日だな~!!!」
と娘は大喜びだった。
が、帰りに一波乱あった。
広島人のくせに土地勘のない私は道に迷い、
歩いているうちに『広島修道大学ボート部』の看板が見えてきて
市街地ではなく、一級河川・太田川を目指して歩いて来たことを知ったのだった。
♪おうちが どんどん 遠くなる
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