12月3日と15日、二度も目眩で困ったことになったが、
前回今回と耳鼻咽喉科で診察を受けた範囲では、
診断はいずれも「良性発作性頭位目眩」。
目眩の中で最も多く、疾患としては三半規管のなんらかの不調、
その原因は不明ながら予後は悪くなく、しかし再発も結構ある、
というのが主治医の説明だった。
自覚症状の最初は、睡眠中、布団の中での寝返りの直後、
ぐるんと世界がまわった感じがした、というもので、
前回、今回とも同じ。
寝返りのほか、立った状態で上を向くのと下を向くのとで
回転性の目眩(私の場合は二度とも左回り)が誘発され、
頭をまっすぐにしていれば強い目眩は来ないが、
終始、軽い「乗り物酔い」みたいな気持ち悪さはある。
目眩初日は、なんとか我慢のできる頭位を探して、
できるだけ動かず寝ているのが一番ラク。
また初日の午後には、何かの拍子に視界が横に揺れ始め、
目を閉じて短時間、睡眠を取ると一応おさまった、
というのも、これまた前回今回とも同様。
医師に尋ねたところ、横揺れなどの自覚症状も、
三半規管がおかしくなっているせいだとのことだった。
症状の出始めは、回り方も強いので、我慢できずに
目眩が来るとすぐほかの姿勢に変えてしまうのだが、
翌日あたりには、目眩の起きた姿勢のままでも、
我慢していれば目眩は十秒かそこらで止まる、
というのが体感できるようになって来る。
初日はかなり病人気分、二日目の夜あたりから立ち直り、
三日目には改善が感じられる、という経過も前回今回共通。
今のところ、耳鳴りや難聴、耳の閉塞感などがないことから
メニエルは否定されており、また、症状の軽減が早く、
同じ頭位を繰り返していると目眩が出にくくなることや、
特定の頭位を取って目眩の出現まで数秒の間隔があること等から、
小脳由来の眩暈症の可能性も除外されている。
外来の検査では、これまでのところ眼振が観察できていないため
(どういうものか診察室では目眩がしない。心因性かよ(--#))、
患側が左右どちらなのか特定できず、従って理学療法も出来ず。
現段階では、対症療法の内服のほかは、自然治癒にまかせるのみで、
明かな眼振が見られる典型例に較べると、
残念だが若干、治療がしにくいとのことだった。
内服は、頓服のセファドール。一般的な薬だそうだ。
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