転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



一昨日、偶然に職場が暇になったので「ここぞ」と有休を取り、
お世話になっている某インテリアショップに出向き、
リビングのカーテンの支払と、ソファの相談をしてきた。
ちなみに、カーテンは、ひとえに私の道楽でやっており、
デザインも値段も私が納得すれば即OKだが、
ソファのほうは、主人が買う(=支払う)と言っているので、
彼の意見も大いに取り入れなくてはならない(笑)。

まず、リビング・ダイニング用カーテンとして、
長年の私の希望である「3倍ヒダ・形状記憶加工」のできるメーカーに
薄ベージュのボイルカーテンを3窓分、オーダーし、
「2倍ヒダ・形状記憶加工」のドレーパリー・カーテンの新調も依頼した。
更に、今回は私なりに、タッセルにも投資することにして、
これ!と惚れ込んだ品を躊躇せず選んでから、値段を訊いたら、
……案の定、自分史上最高価格のタッセルになった(^_^;。
でも、良いのだ、思うに任せないことが多い現状だからこそ、
私は今、自分で自分の機嫌を取る必要があるのだ。

ソファのほうは、ここ十年ほど羽毛クッションのローソファを使って来て、
既に結構ヘタれているのと、我々夫婦も前回購入当時より年齢を重ねて、
よりゆったりと体を休められるサイズを望むようにもなっていたので、
このあたりで、ハイバックで、足を伸ばせるオットマンのついたものを
新規に買うことにした。
ショップにはソファだけの展示館があり、そこで見せて戴きながら、
次々と実際に座ってみて、型と大きさについて候補を絞った。
あとはどの生地を貼るかを決めて、オーダーするだけだ。
主人の望みである、「リビングでテレビを観ながら眠れる」ようなソファが、
これでほぼ決まった。

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私は結婚のとき、婚礼家具などひとつも持たず、
衣類とCDとビデオ、書籍類など段ボール何箱かを搬入したのみで、
築30年の2DK官舎で、新婚生活を始めた。
家具も家電も食器も大半は、主人が学生時代から持っていたものだった。
以来、官舎から官舎を渡り歩く転勤生活を12年続けたが、
いつもすぐ引越するのだからと、箪笥もベッドも買ったことがなかった。
「荷物になるから、なくても我慢できるものは一切、買わない」
が、長い間、我々の一貫したポリシーだった。
更に、引越のたびに、使う頻度の少ないものを次々に廃棄処分した。
私物や家具が少ないほど、古い官舎でも清潔に保てるし、
いざ転勤となったときにも、荷造りの負担が軽く、
引越費用もそれだけ安くあがったからだ。

しかし仮に当時、新婚の住居を購入していたり、経済力があったりしても、
私には今ほど、インテリアを考えるための知識やセンスが無かったから、
どうやって家を整えたら良いのか、ろくに、わからなかっただろうと思う。
初老(!)になるまで、内装に手を掛ける機会が得られなかったことは、
むしろ私には必要な過程であり、結果として良かったと思っている。
ものごとには、各々、最善のタイミングというものがあり、
事前にいつと知ることはできなくても、後になってみれば、
「なるほど、これで良かったのだな」
と思えることが結構あるものだと、私は体験的に感じている。

12年前、マンションを購入したときは、
マンションの管理会社紹介の家具店にインテリアを依頼し、
当時の状況に応じた、良い提案を様々にして頂き、大変お世話になったが、
今回はそれを更に進めて、私の趣味を大いに発揮した家具やファブリックを
ひとつひとつ、自分で決めて、選んでいけることになった。
娘が巣立ち、我々がトシを取った今だからこその、
なかなか有り難い巡り合わせになったものだなと、感謝している。

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