goo blog サービス終了のお知らせ 
転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



朝8時過ぎに日比谷に行って、日生劇場の側に会で集合してソルーナさんの『入り』があって、そのあとモーニングをやっているカフェに友人と行って喋り、また別の友人と待ち合わせ、ランチして、会チケットを受け取り、東宝3時半公演を観て、幕が降りたのは7時で、外に出て会で集まりシャンテ側で並んで待って『出』をして、続けて夜8時半から帝国ホテルのフェアウェルに出席し、ソルーナさんともお話でき懐かしい花組生も見かけ、ウタコさんやモックさんを遠目に拝み、周囲とさんざん喋り倒して写真を撮り、そこで知り合った人と奇しくも宿泊先が同じで、一緒にホテルに帰ってきてロビーでまた喋り、連絡先を交換して、部屋に帰り着いて、……ああ、もうじき日付が変わる…

Trackback ( 0 )




午後から外出するのに、ふと思いついて、
姫袖にはほど遠いが半袖がいくらか広がるデザインのブラウスを着てみたら、
予想以上に風通しが良くて快適だった。
それはもう、家で着ている綿100パーセントのTシャツ以上に、
軽くて涼しくて着心地が良かった。
このブラウスは、2年前にセ○ールのバーゲンで半額で買った、
茶色で地味なオバサン服で、普段の外出に着るのにほど良いと思い、
それ以上には特に深い愛着を抱いたことなどなかったのだが、
こういう鬱陶しい時節に着用してみたら、
実はえらくイイ買い物をしていたのだなと今更知った。我ながらGJ。
着心地という観点から考えるとき、材質だけでなく、
デザインも、とても大切なものなのだと実感した。当たり前だが。

それで、来月ソルーナ(磯野千尋)さんの東京楽を観に行くのに、
何を着て行けば良いものだろうかと、改めて考えてしまった。
宝塚大劇場の千秋楽は、暑かったとはいえ5月の終わりだったから、
まだ我慢すればどうにかなったが、今度の日比谷は7月21日だ。
朝の楽屋入りと、夜の楽屋出のお見送りもすることを考えると、
屋外で少なくとも各々1時間は立っていられる格好でないと困るのだが、
そんな真夏に長時間着ていて耐えられる服と言ったら、
よくよく風通しの良いものでないといけないだろう。
しかも楽屋出のあと、今度もフェアウェル・パーティがあるから、
ホテルの宴会場に直行できる程度には、改まった服でないといけない。
更に宝塚的には、退団者のファンが着るものの色は、『白』。
勿論、真っ白で固めなくても良いのは大劇場のときに学んだが、
それにしても、リゾートみたいな柄モノも違うだろうという気がする。

ということで、私は再び○シールのサイトを開くのであった。
二匹目の白っぽいドジョウが居らんもんかなと(殴)。

Trackback ( 0 )




朝7時半の新幹線で広島を発った。
千秋楽公演そのものは13時開演だったのだが、
ソルーナ(磯野千尋)さんの大劇場公演最後の楽屋入りが、
朝10時半の予定となっており、それに先立って楽屋口で行われる、
「入り(いり)」(=ファンクラブ主導によるお見送り)に
私も参加することになっていたので、
この日は朝早くから出る必要があったのだ。

大劇場向かい側の集合場所に行くと、
サヨナラの白ウェアをスタッフさんから手渡され、
それを着て、まずはこのあとの予定の説明を受け、続いて、
ソルーナさんをお見送りするかけ声の練習(笑)があった。
「せーの!」「行ってらっしゃーーーい!」
みたいな、宝塚ならではのヤツだ。
普段の私は、会活動に殊更熱心という人間ではないが、
よいのだ、ここまで来たらやるのだよ。
こういう場に水を差したり、屁理屈を言ったりするのは、
ヤボ以外のなにものでもないと私は思っている。

時間になって、サングラス姿で登場なさったソルーナさんは、
いつもと変わらない笑顔で、とても気さくだった。
「(卒業の)実感が湧かないのよ~」
などと仰っているのが聞こえた。
お手紙渡しのあと、皆でぞろぞろと楽屋口まで一緒に歩き、
そこでまた整列して、さきほど練習した
「行ってらっしゃーーーい!」
をやった。
ソルーナさんも手を振って笑顔で楽屋口から入って行かれた。
見送りながら、スタッフさんや長年の会員さんらが、
涙をぬぐっていらしたのが印象的だった。

****************

13時からの千秋楽公演は、4月25日にも観た雪組『ベルばら』だったが、
今回は他組トップのゲスト出演が全くない構成だったので、
雪組メンバーだけの、本来の『ベルばら』という内容だった。
私は今回は、ファンクラブ「ちひろ会」の会席で観たので、
周囲も皆、会員で、ソルさんのルイ16世の登場場面では、
まわりじゅうのオペラグラスが一斉に同じ方に向いて上がっており、
勿論私もそうしたのだが、なかなか壮観だっただろうと思われた(笑)。

千秋楽公演は通常、本公演のあと、組長とトップ男役による挨拶がつくが、
そのほか、退団者がいるときは、その人がひとりで大階段を下りて、
組からと同期生からの花束を受け取り、中央のマイクで挨拶する、
というセレモニーが行われる。
単なる偶然だが、今回は、卒業はソルーナさんおひとりだった。

最後まで明るい雰囲気で、紋付に緑袴の正装で階段降りしたソルさんに、
同期生としてはモック(遥くらら)さんが登場、花束を渡された。
芸能界を離れて長いモックさんだが、相変わらずスラリとしてお美しかった。
本当はここに、なーちゃん(大浦みずき)にも居て欲しかった。
ソルさんはご挨拶で、なーちゃんと一緒に踊った思い出に触れていらした。
きっと、なーちゃんは、もうずっと前からソルさんと一緒に、
この舞台にいたに違いない。

「大劇場の幕のこちらから感じられる空間や景色は
 今日で最後になってしまいました。
 寂しいけれど……、これからは、幕の向こう側から、
 皆さんとともに大好きな宝塚を応援したいと思っております」

と挨拶されたソルーナさん、御卒業後はどうなさるのかしら。
舞台のお仕事はされないのか、ダンスの指導をなさるのか、
それとも今後、宝塚で教えたりされることもあるのだろうか。

幕が降りても拍手がやまず、カーテンコールが4回もあった。
ソルさんは最後まで笑顔だった。
ソルさんと、隣のえりたん(壮一帆)とが幾度も目を見交わして、
温かい雰囲気だったことが印象的だった。

****************

「出」も、私は今回はファンクラブとして並んだ。
大劇場を出たところで一旦、ファンクラブで集まり、
出をお迎えするかけ声の練習をしてから(笑)、
楽屋口のところに改めて整列した
(白のウインドブレーカーは、全く通気性がなかったので、
正直なところ、ここではもうシヌかと思うほど暑かった←殴)。
そして、袴姿で花束を抱いて出てこられたソルさんは、私達が、
「ソルーナさん!大きな愛をありがとうございました!!!」
と一斉に言うと、華麗に(!)投げキスを飛ばして応えて下さった。
いや~、さすが、ソルーナさん!!
最後まで男役として、ダンディ磯野なのだった(^^)!
ソルさんが車に乗り込まれるところまで、皆で拍手で見送った。

退団者がひとりだけだったので、これで会の「出」は解散になり、
このあとは、フェアウェル・パーティに出席する人たちだけが、
引き続き、徒歩で宝塚ホテルに向かった。
友人たちと私も、そのままの流れで歩いていたのだが、
私達は結構、全体の中では早くホテルに着いてしまったらしくて、
私達が宝塚ホテルの玄関前に来たとき、
なんと、ソルさんの乗った車もホテルに到着したところだった。
私達は期せずして、ここでまたソルさんを、
お出迎え&お見送りする格好になった。
さきほどの袴姿のまま車を降りられたソルさんは、
私達に気づいて、再びにこやかに手を振って下さったが、
ここで強引に着いて行こうとする人が一人もいないのが、
さすがに、宝塚ファンなのだった(^_^;。
皆、申し合わせたように、行儀よく玄関の外に固まったまま、
ホテルの中に入って行かれるソルさんに手を振り続けていた。

****************

このあと、フェアウェルは19時からと聞いていたので、
私達は一旦、宝塚ホテルのレストランに入って休憩した。
あまりにも暑かったし、立ち通しで足が疲れていたし、
それに、ソルさん宛てのカードを書くようにと
予め会から言われていたのに、私達のうちの何人かは、
まだ、それを完成させていなかったので、その作業をする必要もあった
(ちなみに私は前夜のうちに書き上げてあった(^_^;!)。
さきほどの千秋楽の退団者紹介のとき、ソルさんが皆によく、
love you!と言って下さっている、というお話が出ていたので、
そんなことを初めて知った私達は、皆、それがいたく気に入り、
ここで各自のカードに赤い文字でlove you!と書き入れたりも、した。

ひとあたり作業も終わり、お茶を飲んで疲れも取れたので、
私達は18時半頃、フェアウェル会場のあるホテル9階に上がったのだが、
どうも予定より早く開始されていたようで、
私達が到着したとき、もうソルさんは壇上にいらして、
立食パーティーが始まっており、入口近くのテーブルには、
専科の汝鳥伶さんとチャル(箙かおる)さんがいらっしゃり、
その斜め後ろはソルさんの同期生のテーブルになっていて、
既にどこもかしこも、結構、盛り上がっていた。

ゲストで雪組生たちも次々とやってきて、
ソルさんへの思いをそれぞれ語ってくれたのだが、えりたん(壮くん)が、
「ソルさんはよく溜め息をつかれるので、ついたら罰金500円と決めていました。
今日の退団挨拶のときも溜め息をついてらしたので、後で500円頂きます」
と言ったのが、オオウケだった(笑)。
そのあと登場した同期生ウル(未央一)さんの爆笑物真似芸は、
もうもう、あまりにも巧すぎ、可笑しすぎて、友人と私はシんだ。
ラインナップは、ツレちゃん(鳳蘭)、喜多先生、植田先生、等々。

会場の一画には大きなスクリーンがしつらえられ、
ソルさんの思い出の舞台映像が次々と流れていた。
花組『秋…冬へのプレリュード』でのヒットラーそっくりさん、
なーちゃん(大浦みずき)退団公演のときの、
ショー『ジャンクション24』で、ソルさんとなーちゃんとで踊った、
ピンクの掃除夫の衣装の可愛い踊り、
宙組全国ツアー『カステルミラージュ』で、
マフィアのボス・アントニオに扮したときの、ソルさんのソロ……。

「ありがとうね!」
と私の手を握って下さったソルさんに、
「お会い出来て本当に良かったです。ありがとうございました」
と私が言ったら、ソルさんは穏やかなまなざしで、
「うん!うん!」
とうなずいて下さった。
いつも、舞台ではいぶし銀のようなダンディな男役、
オフでは大人の女性ながら、ピュアで愛らしいソルさんだった。

****************

残念ながら、私はこの日のうちに東京に移動する予定にしていたので、
パーティーには最後までは居られなかった。
ファンクラブの代表さんやスタッフさんにご挨拶をして、
東京に帰る友人と私とで、フェアウェルを中座したのだが、
スタッフさんがエレベータまで見送って下さり、
本当に最後まで、温かい会だった。
ちひろ会の皆様、ありがとうございました!
そしてソルさん、御卒業、本当におめでとうございます!
このあと、また東京公演にも伺いたいと思います。
ラストスパート、お体を大切になさって、全うなさいますよう…!

Trackback ( 0 )




専科のソルーナ(磯野千尋)さんの退団公演をお見送りに行く、
と先日来ここに書いていながら、私は大事なことを忘れていた。
退団者のファンは、千秋楽には白い服で行くんじゃなかった?

宝塚には面白い約束事が様々にあるが、
サヨナラの生徒さんを見送るファンは上下とも白い服を着ていく、
というのもそのひとつだ。
厳密には、その生徒さんのファンクラブの会員で、
「入り」「出」に参加する人たちが、そのようにする。
FC関係でなく当日たまたま観に来た人なら、
気持ち的には誰のファンであろうと、服装は自由だ(当たり前だ)。
白で固めるのは千秋楽前日と当日だけ、という会もあるし、
千秋楽一週間前から毎日、と決めている会もある。
これは代々受け継がれたというほど古い決まり事ではないように思う。
一説によると、ターコ(麻実れい)さんの頃から白服が登場した、
という話だが、そうするとここ30年くらいのことか。
……今の若い人にとっては十分に昔の話ですね(^_^;。

さて、今回、大劇場千秋楽に行くにあたり
(話は前後するが、紆余曲折あって私は結局、大劇場千秋楽公演を
観られることになった。それで南座の海老蔵を昨日サバいた(爆))、
当初は私は、服装のことには全く頭がまわっていなかった。
それが先週、友人が、『千秋楽にはやっぱり白い服ですかね?』と、
メールで言ってきたので、そういえばそうかと漠然と思い出し、
セ○ールかニッ○ンで、伸縮素材の安価な白パンツでも買うか、
という程度のことをユルく考えていた。

しかし、今更なことだが昨夜になって、私は、
「違う。観劇だけじゃなかった。そのあとフェアウェルに行くんだ…」
と思い至った。
ソルーナさんのお別れというか卒業お祝いの会が、
千秋楽公演のあと、近くのホテルの宴会場で行われるので、
私はそれにも出席したいと、既に申し込みをしていたのだった。
360度のび~るパンツと綿100パー白Tシャツで行くなんて、あかん(爆)。
行ってから気づいたのでなくて、良かった。すげー良かった(T_T)。

しかし、上も下も白で、宴会場にそのまま行っても大丈夫な服って。
元来が私は、晴れ着か寝間着の二択に近い暮らしをしており、
PTA行事のための、ポリエステルの白ブラウスだけはあったが、
白で、それに合うスカートやパンツなど、全く持っていなかった。
ってか、普通の大人の上下白コーデって、花嫁さんでなければ、
ジャージか柔道着(白帯かっ)くらいしか、私の生活史には登場していない。
上も下も白、ってどんな着方があるのだろう、と検索してみたのだが、
 問『上下が白でインナーが黒というコーデはアリですか』
 答『靴は何色でもいいと思うけどマイケルジャクソンみたい』
という傑作な問答が見つかり、またウケてしまった。

結局、あちこち調べ、問い合わせをし、
今回のソルーナさんご卒業の千秋楽公演に関しては、
がっつり白で固めなくても大丈夫であることが、わかった。
勿論、「宝塚のサヨナラ公演」という雰囲気を考えれば、
やはり白系の服がいちばん無難だろうとは思われたが、
ともあれ、会には、特別な決まりごとは設けられていない、
ということが、判明した。助かった(^_^;。
それなら私は、去年のポゴレリチ来日公演時に着たものを、また着よう。
白ではないが濃い色でもなく、宴会場に耐える程度の街着だ。
ポゴレリチが帰って以来、クリーニング屋の札がついたままだったが、
うまい具合に季節も全く同じだし、これで一応、良いだろう。

それにしても、改めて興味深いことだと思ったのだが、
どうしてサヨナラを見送るファンが、白を着ることになったのだろう。
二夫にまみえず、の白喪服?
○○様以外に、ワタシが心を捧げることは今後ありません!という…
…いや、それはないよね……(逃)。
普通に考えて、真っ新なスタート、というくらいの意味だろうか。
何色にも染まっていない真新しい白で、門出を見送る。
卒業する生徒さんは、皆、その日を最後に、
宝塚という花園を出て、一から新たな出発をするのだから……。

Trackback ( 0 )




全然予定になかったのだが、昨日の11時公演が急遽、
観られることになったので、宝塚大劇場まで行って来た。
公演3日前に友人から「チケットがある」とメールが来て、
「観られる公演は全部観る」が宝塚の鉄則であるので(笑)
私は「行く」と即答したのだが、先日も遠征したばかりではあり、
時間的・体力的・金力的に、相当無理したのは言うまでもなかった。
しかし、はるばる出かけた甲斐は、あった。

『ベルばら』というだけでも注目されるのに、今回の雪組公演は、
壮一帆×愛加あゆ、の新しいトップコンビの本拠地お披露目で、
そのうえ、第99期生初舞台公演でもあり、
更に、公演期間中、日によってはところどころ、
他組トップ男役のゲスト出演まで組まれているので、
前売段階でチケットは早々と完売していた。
私もチケットぴあプレリザーブでハズれ、一般でフられて、諦め、
到底観られないものと、つい先日まで思い込んでいたのだ。
だから、友人がこのタイミングで私を思い出してくれたのは、
本当に有り難いことだった。感謝感謝(T_T)。

中でも、この4月23日から30日までの公演は、
オスカルに宙トップの凰稀かなめ(←つい先日のエドモン・ダンテス)、
アンドレに星トップの柚希礼音
という凄いゲスト配役になっていたので、超・貴重だった。
私は昨日、宝塚に5人いるトップのうち3人をいっぺんに観てしまった。
バレエで言えば、普段なら1人か2人しか見られないプリンシパルが
ひとつの演目の中でずらっと並んでいた的な。
他組トップが客演する企画は、宝塚では時々あるが、
よその男役トップさんが同時に二人来たのを観たのは私は初めてだった。
私の席は一階の最後部の端だったのだが、
平日昼だというのに、背後にはぎっしりと立見客がいた。

***************

プロローグは毎回、文字通り「劇画から抜け出して」、
フェルゼン、オスカル、アンドレたちが登場するのだが、
今回はフェルゼン編だったためか、劇画はフェルゼンだけだった。
この演出には賛否はあると思うが、それはともかく、
昨日、私が最初に感心したのは、
「使用されているフェルゼンのデッサンが、オカシくない!」(爆)。
過去には、池田先生がよくお怒りにならないな、と思うような、
ヘタな劇画のセットがステージに出ていたことがあったのだが、
今回のは、ちゃんと連載当時の池田理代子のフェルゼンだった。
そして、華やかに登場した壮一帆くんは、目覚ましい美しさだった。
所作が綺麗で、存在がキラキラしていて、声が良い!
すらりとしていて首も長いので、軍服や宮廷服がよく似合ううえ、
ちゃんと宮廷靴も履いていて、正統派フェルゼン!!
(以前、自宅居間でもスターブーツを脱がないフェルゼン伯がいました。
格好良かったのでワタシ目をつぶりましたけど(←何様))。

現在は特に贔屓も居ない私が、今回の公演を観たいと思っていた理由は、
なーちゃん(大浦みずき)と同期だったソルーナ(磯野千尋)さんが
この雪ベルばらを最後に、ご卒業になるから、というのもあった。
そのソルさん、ルイ16世の役で、過去のベルばらに比して、
国王の出番が結構多かったのは、卒業公演だからというのもあったとは思うが、
王妃を思う国王の人物設定がよく出ていて、演出上もなかなか良かった。
実際の設定より、かなり年上の国王に見えはしたが、
高い知性と細やかな思いやりを持ち合わせていながら、
為政者として自分の理想を実現することは叶わなかった、
おっとりとしたルイ16世の姿が、実によく伝わって来る演じ方だった。

これほどの夫(国王)と愛人(フェルゼン伯)から愛される設定なのに、
肝心のアントワネット(愛加あゆ)の出番がなかなか無いのには、
昨日、私は一幕前半、観ていてストレスがたまった。
プロローグで紹介されないアントワネットって、アリですか?
彼女の最初の場面は、確か宮殿の夜の庭園で、
フェルゼンから別れを切り出されるところだったと思う。
夜陰に乗じて忍んできたせいか、ドレスがまた、ひどく地味だった。
フェルゼンが「紅薔薇のように」と繰り返し言うのだから、
やはりアントワネットには最初に一度くらい、
イメージとしてでも、深紅のドレス姿で見せつけて欲しかった。
愛加あゆちゃん本人は頑張っていただけに、勿体なかった。
その後も王妃の出番はほとんどなく、
愛加アントワネットの真価を観るには、
このあと延々、二幕まで待たなくてはならなかった。

一幕最大の見どころは、最後、ベルサイユ宮を去るフェルゼンが、
大演説(爆)をする場面だった。
かなり唐突に、なぜかわからないが滔々と語るのだ、フェルゼンが。
そしてこれまた、普段の私ならツッコミを入れて笑う場面なのに、
壮くんが演ると、信じられないほど感動的で、困った(爆)。
自分はフランスに来て、様々な愛のかたちがあることを知った、
人を愛することを知り、人から想われることも知った、
愛するがゆえに身を引く愛もあると知った、
自分がここで得た最高の友人(=オスカル)は白薔薇で、
自分がこの地で心から愛した女性(=王妃)は紅薔薇だった、
……等々等々、フェルゼン伯爵、別れに際して一世一代の大演説。
私は最初こそ、「えー…」と眉をひそめるように聞いていたのに、
壮くんの真情溢れる語りに、我知らず次第次第に聴き入り、ほだされて、
しまいに彼(女)が、銀橋で『愛の面影』を歌い上げたときには、
フェルゼンの想いに心から打たれ、うっかり泣きそうになった。

これぞまさに宝塚の男役にしかできない魔法ではないか。
宝塚の陶酔は、理屈や洗練とは関係がないのだ。
現実では絶対にあり得ないような別世界に、観客を連れて行き、
日常生活では「感動」ではないようなことで、大感動させる。
壮くん、涼しげな外見なのに、トップ就任時にしてこの熱さ、
スゴいじゃないか!!と私は心から感心した。

***************

かなめ(凰稀かなめ)ちゃんのオスカルも、私はとても気に入った。
銀英伝のラインハルトといい、モンテ・クリストのダンテスといい、
私は観るたびに彼女に感心するので、つまり好きなんだろうかな(^_^;。
軍服に隠した「女性」の姿が、宝塚歌劇の範疇として適切だったし、
(脚本的に、原作のオスカルと宝塚のオスカルは、
「女性」性の点ではかなり乖離していると私は思っている)、
容姿の美しさも際立っており、まさに「男装の麗人」だった。
何より、昔から私にとってのオスカル役者の試金石は、
「シトワイヤン……、彼の犠牲を無にしてはならない。
シトワイヤン、まず手始めにバスティーユを攻撃しよう……」
から始まる台詞の最後の、
「行こーーーーーう!!!」
の一声なのだが、昨日のかなめちゃんのこの声に私はシビれた。
あの声には、そこまでのオスカルの「全部」があった。
男性同様の輝かしい人生を歩みながら、
アンドレを愛し、ついにひとりの「女」としても開花したオスカル、
王宮の軍人としての華やかな前半生を捨て、
最後に名も無い市民としての闘うことを選んだオスカル、
それらすべてが、一瞬でひとつになったような、
「行こーーーーーう!!!」の燃焼だった(私にとっては・笑)。
ので、心の中で『よっしゃーーー!!』と応えたワタシであった。

れおん(柚希礼音)くんのアンドレも、絶品だった。
普通、トップになると疲弊してげっそり消耗する人が多いのに、
れおんくんは、いつもつややかで堂々としており、
何を演じても余裕綽々で光っているのは、何故なんだろう(笑)。
昨日のも、ゲストとは言え、主役級の重量感あるアンドレだった。
どう見てもジェローデルより貫禄があって立派なのが、
舞台としては、ちょっとアレだったけど(逃)。
れおんくんは、私の大好きな「男役の力技」を、
今、最も鮮やかに見せてくれるトップさんで、
あのアンドレなら、断末魔で仮にトランペットソロが後ろでヨれていても
あんまり気にならないんじゃないかと思った(爆)。
フィナーレで『小雨降る径』のイントロが流れたときには、
私は一瞬『うそーーーー!!やめてーーーー!!』と思ったが
(かつて、なーちゃんの踊った超名場面だったので)、
これがまた、れおんくんは、えらいこと巧かった。
高度に安定した主演男役然とした踊りで、
テクニックがあり色気があって、いやもう畏れ入りました。
ああまでやられては、許すしかないだろう(殴)。

***************

こんな他組トップ二人が燦然と客演して舞台をさらって行ったら、
残りは「あ?フェルゼン?居たんだ…」になりそうなものだが、
そうならなかったところが、昨日の壮くんの見事なところなのだった。
そもそも宝塚の『フェルゼン編』は、実はほとんど、
フェルゼンに美味しい場面をやらせない構成になっているし、
特に今回のトップ特出の日の構成は、通常公演の『ベルばら』と違い、
雪組本来の姿から言えば、組子がかなりワリを食ったものになっていて、
主役のフェルゼンですら、削られてしまった場面や歌があった。
それでも主役たり得た壮くんは素晴らしかったと私は思っている。

フェルゼン後半の白眉は、『行けフェルゼン』、じゃなかった、
『駆けろ、ペカサスの如く』。
物語としては、国境まで来たフェルゼンが、国王が処刑されたと知り、
王妃を救わんと、狂ったように馬車を駆ってパリを目指す件なのだが、
そこは舞台なので、馬もいないし馬車も走らない。
さっきまで同行していたジェローデルの姿も、ここからはもうない。
舞台中央に、馬車のつもりの簡素な枠組みがあり、
フェルゼン役者は御者よろしく、その前に陣取って、
ひとりで鞭をピシピシやりながら歌うだけなのだ。
普通の人なら、間違いなくお遊戯以下の可哀想な場面になるだろう。
ここは、ほぼ、イマジネーションだけで成り立っている。
舞台の真ん中にたったひとりで立って、観客に何を見せるかが、
フェルゼン役者の力量を問われるところなのだ。

この場面での壮くんが圧巻だった。
臆面もなく格好良かった(^_^;。どうしましょう。
若くて都会的に見える壮くんに、あんなことが出来たとは、
私には全く予想外のことだった。
燃えるような生気の迸る、疾走する『馬車』だった。
舞台に何もない、フェルゼンひとりなのは、
フェルゼンの目に、もう何も入っていないからなのだ。
鞭を持って広げた腕から、周囲の空間に力が広がり、
客席の彼方まで睥睨するような目力も強烈で、
もう格好良いのなんの!!壮くん偉いっっ!!!

これを受けて立つのが、牢獄の愛加アントワネットだった。
やっとやっと、あゆちゃんの見せ場が来たのだ。
童顔で愛らしいあゆちゃんなのに、
40歳近い、人生終盤の王妃の設定がなんの違和感もなく、
しっとりと似合ってさえいて、
しかも、白髪で粗末なドレス姿なのに、高貴だった。
あの百万回ツッコまれた「少しも早く…」の場面で、
フェルゼンが着てきた黒いマントを、わざわざ裏返し、
赤の裏地が見えるようにして王妃に着せかけようとするのは、
もはやすべてを失った王妃の痛々しい姿に、
ひとときでも華やかな彩りを添えたいという願いの現れなのだ、
……とこれは以前、友人某氏が指摘していた解釈なのだが、
壮×愛加のコンビで観ると、本当にそれがよくわかった。
恭しく大切に大切にマントをかけようとするフェルゼンと、
それを静かに拒絶し、肩から紅色の衣がすべりおちるときの王妃、
という構図で、ふたりの行き着いた関係は、
もう言葉も要らず明白だった。

最後、『断頭台』は、掛け値なしに、宝塚屈指の名場面だ。
大階段が、あれほど効果的に使われた演出もほかにないと思う。
あの「王妃さまーーー!!」の叫びとセリ下がりが
男役としてがっつり格好良いかどうかも、
私の、フェルゼン萌えポイントなのだが、
これに関しても壮くんは文句なしだった。
芝居のラストまで舞台にいるのはアントワネットだが、
この場を締(し)めるのはフェルゼン役者のセリ下がりと、その余韻だ、
と私は昔から思っている。
壮くんは、最後まで用意周到で、全くハズさなかったと私は感じた。
立派だった。物凄く。

フィナーレのショーは、本編は完結しているので純然たる「お楽しみ」だが、
ハイライトはやはり、『オマージュ』での黒燕尾の男役群舞だろう。
あれは「男役」がやるから良いのだ。
ホンモノの男性だったら、どんなに格好良くても面白くない。
美しい女性たちが、男でもなく女でもなく、「男役」として、
一糸乱れぬ群舞を披露する様は壮観だ。
そしてその頂点に君臨するのが男役トップである、
というのが最も象徴的に見える構成になっていて、
宝塚のショーを観る陶酔を凝縮したようなイイ場面だと、
昨日もまた、改めて思った。

***************

さて、こうなると、通常雪組バージョンの脚本で観たいものだと
ついつい、欲張りなことを思ってしまった。
昨日のは、トップ客演を迎えるために特別な脚本演出になっていたので、
雪組生だけの、基本版の『ベルばら』もなかなか良いのではないか、
と見終わって想像させられた。

ちなみに私は、宝塚歌劇、特に『ベルばら』に関しては、
辻褄とか合理性などは、最初からほとんど求めていない。
宝塚として盛り上がるかどうか、だけが私の判断基準だ。
「あり得んやろ!」
とツッコみどころが多いのもまた、このテの名作の常だし。
だから、ケッタイな台詞があっても真面目に揚げ足を取る気はないのだが、
それでも、昨日観ていてちょっと噴きそうになったのが、
『恋の甘酒に酔って…』とかいう言い回しだった。
甘酒、……あのドロっとして白いヤツですよね??
ヨーロッパ宮廷の貴族が、あんなの飲んで、しかも酔うの???
『恋という名の美酒に酔って…』くらいにして欲しかったね。
まあ、脚本としては『甘い酒』のつもりだったんだろうけど……(^_^;。

Trackback ( 0 )




昨日は、宝塚OG公演『DREAM LADIES』を観た。
@上野学園ホール昼の部(13:00~)。

マミ(真琴つばさ)、ワタル(湖月わたる)、
カシゲ(貴城けい)、タニ(大和悠河)、
というトップ経験者4人が組んでの主演で、
周囲もゲストも出演者はすべて宝塚OGであり、
在団時の彼女たちの活躍を知っている観客が多かったようだが、
そういう前提がない人が観ても、面白い舞台だったと思う。

DREAM LADIES(梅田芸術劇場)

ご当地ネタとしては、作詞家が煮詰まったという場面で
出てくる歌が『それ行けカープ』だったこと、
タニちゃん扮するターニアがアテレコでミスをする場面で、
広島弁で叱られていたこと、
ほか、「お好み焼きを食べに行こう」という台詞があったこと、
等々だろうか(笑)。
こういう地方公演ならではのサービスは、
その場所で観た人だけのもので、やはり良いものだと思った(^^)。

台詞でも言っていた通り、ワタルちゃんは相変わらず「男前」で、
一方マミちゃんは、「微妙に変わった」(笑!)。
ワタルちゃんは現役時と少しも変わらない男役が
今も完全に見事に務められる人で、
その格好良さと言ったら、もうもう、コタエられないものがあった。
ダイナミックなダンスも随所で見せて貰えて、
やはりワタルちゃんはスターの輝きを放つ人だなと感じた。

その点、マミちゃんは、男役出身の勢いの良さを持ちながら、
今はむしろ、「できる、格好いい女性」という風情だった。
それは現在、よくテレビで観る「真琴つばさ」自身に、
ぴったりと重なる姿でもあったと思う。
この四人の中で私にとってマミちゃんは、
下級生の頃から最もよく観てきたジェンヌさんだったのだが、
気がついたら、皆をリードするこんな立派な人になっていたのか、
という保護者みたいな感慨が、昨日はひときわ深かった。

外見上、大きく変わったのはカシゲちゃんとタニちゃんで、
カシゲちゃんは本当に美しく女らしくなっていて、
元・男役というのがどうかすると信じられないくらいだった。
それに、無邪気でふんわりとしたキャラも良かった。
ライバルの「DRAMATIC LADIES」が登場して険悪になりかかったとき、
「ちょっとデンジャラス(^_^;?」
と(台詞の上でだが)発言したタイミングというかムードというか、
カシゲちゃんてホントに巧いなあと思った。

長身ですらりとした四人の中でも、タニちゃんは殊更ほっそりとして
顔も体つきも佇まいも、すべてが「可愛らしい」感じだった。
私としては、ターニア(タニちゃんの役名)が
仕事の、映画の吹き替えを練習している場面で、
男の役も女の役もひとりでやってしまうところが、
物凄くツボにハマってしまって、悶絶した。
歌舞伎の『身替座禅』で山蔭右京が、
自分の逢瀬の一部始終を、男になり女になりして、
太郎冠者相手に一人語りする場面があるのだが、
あれを思い出すくらい、タニちゃんは名演だった(笑笑!)。

風花舞ちゃんのダンスを久々に堪能できたのも良かった。
彼女のことは、それこそ初舞台から知っている。
娘役主演によるバウ公演を実現させたのも彼女だった。
なーちゃん(大浦みずき)のNY公演でも大活躍だったものだ。
観客である私にとっても、昨日はまさに同窓会だった(笑)。
ほかにも、ソロがない立ち位置の人たちまで全員が元ジェンヌさんだったので、
私は観ながら、芸名がそこまで出かかっているのに思い出せない人がいて、
「あの!ほら!『○○』で××の役をやった、あの人っっ!!』
と内心で悶絶状態になり、結局、耐えられず、
休憩時にロビーに走って、公演パンフを買ってしまった(^_^;。

後半のショーで披露された曲目には、
懐かしい宝塚ナンバーもいろいろと取り入れられていたが、
私は当時の演目を均等に観劇していたわけでは勿論ないので、
観ながら、あまり馴染みでない曲も出てきて、
「しまった、もっとあの頃、よく観ておけば良かったな」
と今更な後悔をしたりもした。
その中で、マミちゃんが『ジタン・デ・ジタン~夢狩人』を歌ったのは
私には不意打ちで、胸が熱くなった。
あの花組公演に出演していたのは、今回のメンバーでは、
マミちゃんとガイチ(初風緑)くらいではなかっただろうか。
タータン(香寿たつき)がいれば、彼女も思い出を共有できたと思うが、
あれはもう、四半世紀も前の公演になってしまったのだと、
改めて数え直して、感慨深いものがあった。

ちなみに、この公演には日替わりでゲストのOG出演もあり、
広島公演はノル(稔幸)さんだった。
私は結構、彼女の現役時の舞台は回数多く観ていて、
お茶会にも行ったことがあり(笑)、
久々に彼女の舞台姿が観られて、とても嬉しかった。
『美麗猫』が星奈優里ちゃんとのコンビで再現されたのも良かった。
ほかには麻路さき・香寿たつき・彩輝直・朝海ひかる、
がこのOGゲストの面々で、マリコ(麻路)さんの日だと、
ショーでのナンバーは『ジュビレーション』だったようだ。
これは好きなショーだったので、観たかったな~。

***********

……というわけで、きょうは私の「一人暮らし」最終日だ。
何をして過ごそう。この三日、あっという間だったな(殴)。

Trackback ( 0 )




昨日は、主人と宙組公演を観に宝塚大劇場まで行った。
ふたりとも原作の『モンテ・クリスト伯』の読者だったし、
特に主人のほうが作品マニアと言えるほど詳しいので、
あの大作が宝塚でどうなったかを観たいと思い、遠征したのだ。
早朝に兵庫県で大きな地震があり、その影響でJRも止まっていて、
だのに、あまり疑問にも思わず、
「じゃあ阪急で行けばいいよね!」
「新神戸から三宮なら、タクシー乗っても知れとるし」
と出発した私達は、あとでよく考えたら物事の判断基準が
結構、おかしかったかもしれない(汗)。

地震の影響で、山陽新幹線も5~10分程度の遅延が出ていたが、
私達は割と早めに出発したので、何の影響も受けなかった。
余裕で阪急宝塚に到着し、良い機会だったので、
男ひとりでは入りにくいであろう『宝塚アン』や、
普段彼が行かない『キャトル・レーブ』に
私は主人を案内してあげた(^_^;。
漫画『ZUCCA×ZUCA』さながらの世界に、主人がウケていた。

*************

(以下、ネタバレあり)

それで、肝心の『モンテ・クリスト伯』なのだが。
例によって、いろいろ言いたいことはあるのだが、
それらも吹っ飛ぶほど私が動揺したのが、ラストだった。
『アルベールは、貴男(=エドモン・ダンテス)の息子なのよ!』
って、えええええ~!!!うっっそーーーーー!!!
知らんかった知らんかった知らんかった!!!!
原作にそんなことを匂わすような箇所って、ありましたっけ!??
言われた途端にそれを信じるダンテスもダンテスだと思うのだが、
なんでこんな吉本新喜劇みたいな展開になるの!???

私の目の前で、ここから、あれよあれよという間に、
物語は全然違うものになって終わってしまい
(それまでも既に原作とはだいぶ関係なくなっていたが・爆)、
幕が降りてから私がボー然としていたら、
「アルベールがダンテスの息子、っちゅー脚色は、
確かフランスでドラマ化されたときかなんかに、あったのよ」
と横から主人が言った。
そーだったんだ!?
とすると、脚本演出のダーイシ(石田昌也)先生は、
そのあたりも研究した上で、この決着を選択されたワケか(^_^;。

転妻「一応、根拠はあったんだ…」
転夫「いや別に、根拠なんか無いが」(爆)

しかしそれならそれで、もうちょっと伏線なり前振りなり、
繊細な仕掛けが、事前に必要だったのではないだろうか。
フェルナンとメルセデスの夫婦仲が非常に悪かったのは、
アルベールの出生に疑惑のあったことが理由か、
とも思うが、それにしてはフェルナンとアルベールの間は、
父子としてさほど険悪にも見えなかった。
フェルナンは、騙され続けて来たのか?
でも、秘密を秘密として墓場まで持って行く、
というほどの決意も、メルセデスには見えなかったし、
彼女はそもそも、どういうつもりでフェルナンと結婚したのか。

何より、メルセデスは、ダンテスが息子の父と知っていたなら、
何を思って、剣でダンテスをどつきまわしたりしたのか(爆)。
ダンテスとアルベールの決闘を、自分のすべてを賭けて止めるなら、
あの場でダンテスに、アルベールは貴男の息子だと
言ってしまえば済むことだったのでは。
大事なのは、ここでダンテスが死ぬかメルセデスが死ぬかではなく、
父子で殺し合いをさせないことのほうだろう。
一旦は命を捨てる覚悟までしたダンテスが
あれでは、ただの道化です(汗)。

ほかの場面やエピソードに関しても、
優れた劇作家でもあったデュマが、実に用意周到に
読み手のカタルシスを呼ぶように工夫して構成した台詞や展開を、
今回の舞台では、ことごとくすっ飛ばしていたことが、大変残念だった。
特に、最大の見せ場である貴族院での弁明の場面がないなら、
エデが登場した意味なんか、ほぼ無いだろう(^_^;
こうなるのなら、デュマの壮大な原作『モンテ・クリスト伯』よりも、
児童文学などのジャンルで翻案としていろいろと出ている、
もっと簡単な(しかし秀逸な)『がんくつ王』あたりを
下敷きにして脚色したほうが、一幕ものとしては、
ずっと納得感のある内容になったのでは、
という気が、しきりと、した。


……でも、凰稀かなめは、巧かった。
声が良くて台詞が聞きやすかったし、男役の型もあったし、
ダンテスの七変化(というほどの場面は与えられていなかったが)も
それなりに印象的に見せる工夫をしていたと思う。
彼女の存在感と熱演が、作品を支えた部分は、実に大きかった。
そしてあんな支離滅裂な設定のメルセデスを、
実咲凛音ちゃんもよく演ったと感心した。
実は首尾一貫していないものを、なんとか場面場面を演じ分けて、
その場に応じた説得力を出そうとしていた努力を私は感じた。
また、彼女の若さなら、エデをヒロインにして貰ったほうが、
よほど演じやすかっただろうに、
ちゃんとメルセデスの「老け」まで表現していて立派だった。
だからこそ、メルセデスはやはり孤独で終わるほうが、
私は良いと思ったのだがな………。

勿論、なんとか宝塚らしくまとめたいという、
ダーイシ先生のご苦労も、おありだったのだとは思う。
トップコンビの見せ場や、路線男役の立場に応じた役柄、
死ぬ順番(!)などが脚本上、様々な制約となったことだろう。
しかしそれにしても、生徒さんから質問は出なかったのだろうか。
どういう意図で、あとに繋がるなら何を踏まえて、
この台詞があるのか、演技プランはどうしたら良いかと、
宙の生徒さんたちは相当苦労したのではないかと私は想像した。
たかが使用人なのにベルツッチオ、どうしてこんなに始終、
ファリア司祭が憑依したみたいな、偉そうな人生訓垂れるんですか、
とか(逃!)。


また書く気になったら、この件は、改めて……。

Trackback ( 0 )




UPする機会を逸したまま、日が経ってしまったのだが、
11月28日に、シメ(紫苑ゆう)さんのトートが観たくて大阪まで行った。
これがもう本当に、行った甲斐のあるコンサートだった(T_T)……!!

宝塚版『エリザベート』の初演は96年2月雪組公演で、
94年12月に退団したシメさんとは入れ違いになり、
彼女は在団時にトートを演じる機会が無かった。
だから今回は特別出演としてのトートだったのだが、
ある意味、現役時にリキんでいた(笑)彼女が演らなくて、
これはこれで、良かったかもしれないと思う出来映えだった。
ディナーショー『再会』でもよく感じていたことなのだが、
退団してからの近年のシメさんは、現役時より万事に余裕があり、
また年齢的なものなのか、柔軟性や包容力も増した男役になっていて、
そうしたゆとりや大きさが、今回のトートにもよく出ていたと思った。

私の個人的なツボは、幼ルドルフが、
『昨日は 猫を殺した 勇気試したんだ』
と歌うところで、シメさんトートが
まるで『おやおや』と言わんばかりに、肩をすくめたことだった。
トートにしてみれば、幼ルドルフの不健康さは
せいぜい苦笑する程度の面白さだった、という感じだった。
歴代トートは、ここでハっと表情をこわばらせたり、
逆に冷たく見つめたりするような反応だったのだが、
こういう、突き放した余裕が、シメさんトートの雰囲気にはふんだんにあった。
そのトートが、シシィのことになると本気で惚れ込み、
我を忘れそうになるところがまた、とても人間的(!)で、鮮やかに見えた。
リズム感や音程表現の点では、歌のうまいトートはほかに居ると思うが、
シメさんの芝居歌としてのトートの歌唱には、本当に魅力があった。
最初から最後まで目を離せない、息つく暇も与えないような、
完成された男役としてのトートを、私は多分、今回、初めて観た。

一方、ハナちゃん(花總まり)のシシィには私は既に全幅の信頼があり、
今回も勿論、期待通りの見事さだった。
実際に舞台で観るのは、98年の宙組大劇場公演『エリザベート』以来だったが、
考えてみると、たかこ(和央ようか)さんと一緒でない舞台で
ハナちゃんを観たということのほうが、今回は画期的だったかもしれない。
長い長い(爆)タカハナコンビ以前の、雪組時代から、
ハナちゃんとたかこさんは大抵いつも、同じ公演の同じ舞台にいて、
それぞれを単体で観る機会は、絶えて久しく無かったのだ。
「たかこさん」という前提なしにハナちゃんを観たのは、
私にとっては92年が最後だったと思う。
その92年というのは、シメさんのトップお披露目『白夜伝説』で、
ハナちゃんは研2(入団二年目)にして、ミーミルという、
台詞も多い大きな役で、シメさんと同じ舞台に立っていたのだった
(さらにそれ以前の91年秋に、研1「組まわり」でハナちゃんは、
花組の大浦みずきサヨナラ公演『ヴェネチアの紋章』に出ているので
私はさんざん観ている筈なのだが、さすがに目に入っていなかった(笑))。

たかこさんの「お嫁さん」であった間、封印されていたものを、
私は今回、久しぶりに観たと思った。
ハナちゃんは、本来、こういう、我が道を行く奇矯の花だった、
ということを私は少なくとも10年ぶりくらいで思い出したのだった。
たかこさんのトップ後半時代、ハナちゃんは「相手役」に徹していたが、
ハナちゃんは、もともと孤独なほうが輝く人だったのではなかったか。
タカハナコンビがなしえたものを、私は頭から否定はしないが、
独りで立つハナちゃんの輝きを観ていると、
これが失われなくて本当に良かったと、正直なところ、しみじみ思った。

一幕最後に、皇帝に答えて登場するシシィの場面で、
私は、あの有名な肖像画の角度での「振り向き」が観たかったのだが、
正面の立ち姿だったので、このときは、ややがっかりした。
しかし、私の思った「振り向き」は、実はフィナーレのほうにあった。
あれは実に、心憎い演出だったと思う。
やはりシシィ役者は、あの角度でのエリザベート皇后を
どこまで見せることができるかが、ひとつの試金石だと思うので、
それがフィナーレまでとってあった、というのが良かった。
そして、シシィが「振り向き」でその威力を全開にしてもなお、
シメさんが、揺るぎない主役としてそれを受けて立ってくれたことを、
実に贅沢なこととして、私はこのとき二重三重に嬉しく思った。

ゆき(高嶺ふぶき)ちゃんのフランツ=ヨーゼフも素晴らしかった。
雪組の上演時から思っていたが、ゆきちゃんは、台詞にある小さい一言でも
的確にニュアンスが表現できるという点で物凄く巧い人だ。
今回の皇帝陛下も、短い台詞ひとつにまで表情があって、
小さなフレーズの中でも表現されていたものが多彩だった。
フランツの心の揺らぎ、無言の苦悩や決意などが、とてもよくわかった。
それにしても、この物語においてフランツは本当に立派で、しかも気の毒な夫だ。
彼は深い結びつきで彼を支えてくれた母親から、敢えて離れて、
妻子を自分で守ろうとし、奇行の多い皇后を終生変わらずに愛したのに、
最後の求愛まで、報いられることがなかった。
男子が成長するとは、過酷なことだな、というのが、
私がゆきちゃんフランツを観ていて最もはっきりと感じたことだった。

カンちゃん(初風諄)がゾフィー役で特別出演しており、
これまた私には感慨深いものがあった。
というのは、彼女の24年ぶり舞台復帰第一作となった、
2000年の東宝ミュージカル『エリザベート』のゾフィー役を
私は観ているのだ。
もとアントワネット様の存在感と華やかさ、それに品格があり、
ぴったりのゾフィーだったと私は思った。
ただのイジメ役でなく、ゾフィーの言うことも強引だが一理ある、
とちゃんと思わせる役作りになっていたと思う。

ルキーニ役は、私は宝塚ではトド(轟悠)さんのが一番好きで、
やはりルキーニは小柄で濃くて「キッチュ」でなくては!
というのが、私の90年代からの基本的な前提なのだが、
しかし星組リカ(紫吹淳)ちゃんの妖しく美しいルキーニも忘れ難いし、
98年宙組ワタル(湖月わたる)ちゃんも、演技的には、
狂気と皮肉と、それに「良い人」の面までほの見えて、
興味深く、とても印象に残ったルキーニだった。
主な役の中では、際だって面白く奥行きのあるのがルキーニかもしれない。
この日のキャストは、そのワタルちゃんで、やはりなかなか良かった。
宙では、いかにも初めての大役という風情があって、観る方もドキドキしたが、
あれからワタルちゃんもトップ男役として真ん中を経験し、
退団後は外部の舞台でも主演してきて、今回は余裕が違った。
ワタルちゃんの華やかさもまた、シメさん同様、
源流は星組にあるのではないかと私は思うのだが、違うだろうか?
舞台姿に光が射しているような明るさがあって、
しかも色悪っぽい魅力も強く、次に洒脱で素敵なルキーニだった。

ルドルフがすずみん(涼紫央)だったのも嬉しい巡り合わせだった。
歌詞の上ではエリザベートとルドルフが「鏡同士」なのだが、
この舞台では、トートとルドルフもまた「鏡同士」に見えた。
シメさんとすずみんの、男役としてのつくりに共通するものがある、
というのが大きな理由だが、芝居としても、トートとルドルフが
「通じる」のは悪くなかった。
そもそもトートは、エリザベートの潜在的な死への願望が
具象化して人格?を持ってしまったような存在だから、
トートとエリザベートの根は同じものだ。
ルドルフも、エリザベートから枝分かれして同じものを持っているから、
トートとルドルフの間にも、根源として相通じるものがあるのは、
まったく相応しいことだと私は思っている。

その他、この芝居は、出番の回数としては多くない役柄も、
すべて「キャラが立っている」というのが物凄く魅力的だ。
例えば今回のマダム・ヴォルフ(嘉月絵理)は、本当に色っぽかった。
マックス公爵(立ともみ)の『アデュー』の一言は効いていたし
(本来、『アデュー』は今生の別れで言う台詞だ。
公爵の死と、その後の死に彩られたシシィの未来を暗示している)、
ラウシャー(風莉じん)もさすがの存在感で歌が巧く、それでいて、
『(美女の宅配を)取ったこと、あるのね?』
とゾフィーに詰め寄られてビビる大司教様が最高に愛らしかった。
それと、あれ?ちはる(矢吹翔)さんみたいなヒトがいるな??
と思ったのは、はっしー(葛城七穂)さんだったです(爆)。
品があるのだけどヤサグレた感じが、とても良かった。

以前は、ガラコンサートというと、舞台メイクや舞台衣装ではなく、
雰囲気は出していても、各自普通の服を着ていたものだったと思うが、
今回は、セットが無いだけで、扮装まで完全にしたコンサートで、
その点でも見応えがあった。
畳みかけるように名場面・名曲の連続で、
やはり『エリザベート』は名作だなと思ったし、
相応しいキャストに当たったとき、これほど緊張感のある、
高密度な舞台が実現するものなのだと痛感した。
私はほかのキャストの日を観ていないが、そうそうたる顔ぶれなので、
恐らく、いずれ劣らぬ名演だったことだろうと思う。
今回のはたった一度だったが、観ることが出来て本当に幸せだった。

Trackback ( 0 )




ゲーム「戦国BASARA」が宝塚ミュージカルに!(J Cast)
『カプコンは、人気ゲーム「戦国BASARA」シリーズを題材とした、宝塚歌劇団によるミュージカル「戦国BASARA」を2013年6月に公演する。2012年11月2日、発表した。』『過去にもカプコンのゲーム「逆転裁判」シリーズを題材とした「逆転裁判 -蘇る真実-」などを公演していた宝塚歌劇団が、「戦国BASARA」とコラボレーションし「戦国BASARA」のミュージカルを行う。』『原作となる「戦国BASARA」シリーズは、戦国時代の武将や史実を主軸としながらも、ユニークな世界観を創造したスタイリッシュ英雄アクションゲームで、今回のミュージカルでは戦国武将の生き様をドラマチックに描くとともに、宝塚歌劇ならではのロマンも加味され、「より華やかな『戦国BASARA』の世界が楽しめる」という。』『主演には花組のトップコンビである蘭寿とむ、蘭乃はなの両氏を起用し、脚本・演出は宝塚歌劇団演出家である鈴木圭氏が手掛ける。』『2013年6月15日~7月1日の日程で、会場は東急シアターオーブ(東京・渋谷区)。』

こんなもんが発表になったせいで、
「勉強頑張るよ!東京の学生になれるように!!」
と、うちの娘が萌えて萌えて、困っている(爆)。
これを知った日から、娘とBASARA仲間たちは盛り上がり、
さかんにメールのやりとりをし、来年6月は東京だ!!とばかり、
一緒に観に行く友人も早々と決まった。
……まぁ、そりゃ、私も、観たいけどもよ(逃)。

我が家では娘のせいで、…いや、御蔭で、
『戦国BASARA』はかなり以前から馴染みだった
主人がゲーム類を嫌うのと、私の視力が極端に悪いのとで、
家では基本的にゲームで遊ぶ習慣は無いのだが、
減量のためのWii Fitだけはあり(しかも誰も減量できてなくて)、
娘のお友達がソフト持参で遊びに来てくれたときは、
娘もゲームのBASARAを、家のテレビを使って楽しんでいたのだ。
また、西川貴教がBASARAの主題歌を担当して来た経緯もあり、
娘はアニメも漫画も実写も、BASARA関連は常に広くチェックしていた。

それを横から眺めて来た範囲の知識で、私が思うのは、
BASARAの設定そのものは別に宝塚向きではない、ということだ。
確かに、魅力ある男性キャラがたくさん出てくるので、
男役はスターから若手、ベテランに至るまで、しどころがあるし、
女性キャラも、数は多くはないが印象的なものばかりではある。
しかし、銀英伝でもそうだったが、「恋愛」がほとんど無いのだ。
純粋な恋愛となると、浅井長政とお市くらいしかないのでは?
上杉謙信と、くの一「かすが」も、麗しい関係ではあるけれど、
よほどフェアリー系の男役でないと、BASARAの謙信は似合わないだろう。

何より、BASARAをやるなら伊達政宗はやはり中心人物だろうと思うのだが、
彼の周辺で意味のある役どころは、もう本当に男性ばかりだ。
トップが政宗なら二番手が片倉小十郎だろうと思うが、
ほか、真田幸村・猿飛佐助・武田信玄、物語を動かすのはすべて男性で、
誰についても、恋愛は完全にどうでも良いことなので、
トップ娘役のやる役が、伊達軍にも武田軍にもひとつも見当たらない。
織田信長と濃姫の組み合わせなら、無難に使えないことはないだろうし、
若手男役に森蘭丸を演らせるというのはアリかなと思うのだが、
それなら何もBASARAでやらなくても、宝塚として普通にできる話だ(汗)。

だいたい、宝塚で戦国時代を扱うこと自体は、今までもあったわけで、
だのに今回、わざわざBASARAの名を借りるのは、
これでゲームファンを取り込みたい、という意図にほかならないだろう。
BASARAほど人気の高いゲームともなれば、
それはある程度、当たるだろうとは思う。
銀英伝だって、原作ファンとおぼしき男性客がたくさん来てくれたのだ。
しかしそうやって観に来た人達を、最低限、失望させないためには、
やはり宝塚歌劇の範疇で、BASARAがちゃんと成立していなくてはいけない。
過去に『逆転裁判』も宝塚歌劇として成功してはいるので、ゲームの虚構に、
宝塚の「夢」や「つくりごと」のエッセンスがうまくハマれば、
『宝塚のBASARA』として認識されることも可能だとは思うのだが……。

それにしても、これ、宝塚大劇場公演ではなくて、
渋谷のシアターオーブなのだね(汗)。
日比谷の東宝でも難しいのに、こんなのチケット取れるのだろうか。
娘はすっかり行く予定で気合いを入れているのだが、
その前に、チケットだよ、チケット……。

Trackback ( 0 )




このまま行くと、来年2月の中頃には、
娘の大学入試のため、私も一緒に東京へ行き、
少なくとも何日間かは滞在することになりそうだ。
日頃から、娘も私も家では勝手に暮らしているので、
彼女と何泊もホテルの同じ部屋という状況に
私が耐えられるのかどうか、やや心許ない気がするのだが(殴)
とりあえず、滞在中、「試験場で頑張る」こと以外の雑事を引き受け、
必要なコーディネートをし、支払いをするのが私の仕事だろう。

しかし、彼女が試験を受けている昼前から夕方くらいまでの時間帯は、
私は多分、所在ないことになると思われる。
入試そのものについては、私は何を手伝ってやれるわけでもないし、
天気や体調に問題がない場合、ただホテルにじっとしているのも厳しい。
それでも基本的に体を空けておく必要はあると思うので、
人様とお約束して会ったりすることは、避けたい意向なのだが、
自分の一存で即座にキャンセルできるような予定なら、
入れておいたってそんなに悪くないのではないだろうか。

つまり、私が考えていることは、ただひとつ。
せっかくの東京なんやし、宝塚でも観よやないか(殴)。

来年2月というと、日比谷は何をやっているのだ?
私はもうすっかり浦島タロさんだから、年間上演予定を把握していない。
早速、宝塚歌劇団公式サイトに行ってみた。
え~っと、『公演案内』、来年2月の東京宝塚劇場は、っと。

月組 東京宝塚劇場公演『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-

ウゲ
よりによって、ベルばらなのか!!しかも月組ダブルキャストの。
私みたいに力の抜けている者に、チケット取れるわけないだろうが!!
こんな物凄い演目じゃなくて、もっと普通の(爆)公演は、
ほかにやってないのか。
取りやすいとは言えまいが、例えば日本青年館はどうだ!?

雪組 日本青年館大ホール公演『ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌』

ほほ~。
昔、安寿ミラ主演でブラックジャックがあったけど、
今回はまた、正塚先生が新たに書かれるのね!?
『「ブラック・ジャック」週刊少年チャンピオン連載40周年を記念し、
新たなストーリーで上演します』、……ほうほう。
主演は、未涼亜希、こりゃまたイイじゃないの。
……って、『公演期間:2月22日(金)~2月27日(水)』!?
うぅむ……(大汗)。残念だ、あとちょっとのことなんだが、
この初日二日前くらいに広島に帰りそう(爆)。

やはり、限られた東京滞在で日比谷で遊ぼうというのは、無理か。
こうなると、平日昼にちょちょっと観るといったら、
歌舞伎のほうが良いかもしれない。
しかし、こういうとき、一幕見席は本当に便利だったのに、
来年2月というと、新しい歌舞伎座はまだ開場されていないしな(汗)。

あ、そういえば、思い出した。
東京の話とは関係ないが、宙組『銀英伝』の博多座公演が、
確かあった筈。
あれは一体、いつなのだろう?
できたらもう一度、観たいわね。

宙組 博多座公演『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』

『公演期間:1月5日(土)~1月28日(月)』、……ううううぅむ。
そうか、1月だったのか。困ったな。
1月は、娘のセンター試験が、……じゃなくて、
シプリアン・カツァリスの西宮公演があるから、
やはり二度も遠征するのは、ちょっとね(殴)。

Trackback ( 0 )



« 前ページ 次ページ »