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転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



最近は冷え込まなくなって来ていたが、きょうは特に暖かい。
天気予報によると、最高気温は12度、最低気温は3度だそうだ。
つい数日前まで、最高気温は一桁、最低気温は必ず氷点下だったのに。
急に暖かくなって来たせいか、私は午前中からずっと眠くて困った。
そして今朝は、僅かに花粉症の気配を感じた。
いよいよ今年もキたか。

しかしこれからの時期はまさに「三寒四温」で、
我が母が毎年言う通り「お水取りの頃は寒い」のだろうし、
今後は、寒くてツラいのと、温かくてダルいのとを
しばらくは繰り返さなくてはならないのだろう。

*************************

猪木が角界の特殊な体質などに苦言(日刊スポーツ)
『IGF会長のアントニオ猪木(67)が八百長問題で揺れる日本相撲協会に対し4日、苦言を呈した。次々に起こる不祥事について「発想の転換をしないといけない時期。遅れてしまったと思う。力士は客が入って普段以上の力が発揮できるのに、平日なんか全然入っていない」と相撲界の特殊な体質や構造上の問題を指摘。「国技をうたうなら日本人力士が上(横綱や大関)にいないと。ほとんど外国人。おかしな話」と理解に苦しむ様子だった。』

さすがだ、猪木(爆)。
八百長問題について何言ってんのか、深過ぎてよくわかんないけど(爆)。
長年、体張ってショーアップに命を賭けてきた天才レスラーにしてみれば、
さぞ、角界の体質は不愉快であろう。
そして興行としての大相撲については、まことに猪木の言う通りだ。
日本人力士の横綱どころかスターも居ない状態が長く続いたからこそ、
大相撲の人気は落ちる一方になってしまったのだ。
外国人力士の活躍そのものは、本来、歓迎されていたのだが、
それを受けて立つ日本人力士が全然いないというのが問題なのだ。
プロレスでもあり得ない、本当に『おかしな話』だよねぇ。


デーモン閣下 八百長問題「根が深い問題だ」(スポニチ)
『春場所中止を受け、好角家でアーティストのデーモン閣下は「万事におおらかであることは大相撲の魅力のひとつだが、万事にふぬけているのではもはや魅力とは言い難い」とコメント。』『昨年、野球賭博問題で名古屋場所の開催が危ぶまれた際には、(中略)「(名古屋場所は)絶対に開催すべき。中止すれば努力している多数の力士がかわいそう」という意見を寄せた。』『ただ、今回の八百長については「“全力士に疑いの目が向けられている”という点で、一連の不祥事と一線を画すほど根が深い問題だ」と指摘。「まじめにやっている力士たちの無念さを思うとファンとしても心苦しい」と“潔白”の力士に同情しながら、中止が妥当との認識を示した。』『角界に対しては「もう土俵際を通り越して外に押し出された形だが、失われた信用を回復させるための本当の戦いはこれからである、と叱咤(しった)したい。われわれファンは願望を述べることぐらいしかできないわけだから、自身の力で立ち直ってもらうしかしようがない」と、自浄作用の発揮を期待している。』

閣下は本当に大相撲を愛しているのだと思う。
実に含蓄のあるコメントだ。
角界のオモテにもウラにも、様々なことがあったであろうと察せられるが、
ことここに至っては、閣下の御言葉通り、
大相撲が信頼を回復して出直せるものであることを、私も祈りたい。

しかし閣下、
努力している多数の力士がかわいそう、とか、
信用回復の戦いはこれからだと叱咤したい、とか
立ち直って貰いたいと願う、とか、
駄目ですよ、そんな温かい、真っ当なこと言ったら。
悪魔なのに(爆)。

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大相撲春場所中止へ、八百長解明間に合わず(読売新聞)

親方衆が、文科省の保護下に「国技だ」とあぐらを掻き、
力士達が、タニマチに囲まれつつ「スポーツだ」と認識し、
彼らの上に閉鎖的な協会が君臨する、という三点セットが続いた結果、
大相撲は、いよいよ終わりを迎えようとしている。
相撲の本来の存在意義は神事だったのであり、社会的には興行に他ならないと、
言ってくれる人が、誰かこれまで内部にいなかったのかと思うのだが、
閉鎖性が強ければ、それだけ発想も硬直したものになるから、
やはりこの結果は、協会が自ら招いたものだと言うしかないのだろう。

前も書いたが(2008年10月17日2010年06月22日)、
格闘技を観る者としての私自身は、大相撲が八百長でもそうでなくても、
いっこうに問題ではなかった。
勝負そのものに見応えがあり、面白ければ良かっただけだ。
『解明』なんぞは、そもそも、してくれなくて良かったのだ。
オリンピックじゃあるまいし、正々堂々のスポーツだから素晴らしい、
そうでなければ精神が穢れているから駄目、などと思ったことなど一度もなかった。
だいたい、大相撲に八百長アリ(かも)というのは、江戸時代には既に、
歌舞伎のネタになっていたくらい、皆が普通に考えていたことだった(爆)。

社会正義だかスポーツマンシップだか知らないが、
全然次元の違うものを持ち込んで大相撲を裁こうとする人たちがいるせいで、
あんなに楽しかった興行がひとつ、無惨につぶされてしまうんだなあ、
と思うと、正直、私は今とても不愉快だし、納得できない気分だ。
しかし私自身、昨今は既に相撲を観ることへの熱意がなくなっていたし、
昔のように見事な取り組みを見せてくれる力士も減った。
大相撲は、関係者が国技だと豪語しているだけであって、
既に興行としての内情さえ、伴わなくなっていたのだと思う。

かくなる上は、相撲は一旦このまま終了して、
しかるのちに、プロレスみたいなかたちで出直すしかないだろう。
「国技」だなどと言って、そのステイタスを誇ったりするから、
皆からとやかく言われるのであって、
アングル(やらせ・筋書き)あり、ギミック(キャラ設定)ありの、
プロによる肉体パフォーマンスであると認めて、日陰でやるのなら、
もう誰も文句は言わないだろう。
それでも支持があれば、大相撲にはまた別の未来が開けるだろうし、
大衆から見捨てられるなら、残念だが自然消滅で終わるほかない。

それにしても私は、やはり、昔の大相撲が純粋に楽しかった。
手に汗握るような名勝負の数々があったことは、私にとって真実だった。
あの頃だって、八百長かガチンコかと愉快に思いを巡らせることも時にはあったが、
いつも華やかに楽しむことのできた大相撲が、私は大好きだった。
ヤラセかガチか、その境界がありそうでなさそうでありそう(爆)、
なところさえも込みで、私は愛していたのだと思う。
これはガチか?ここはヤラセか?といちいち追求したがるような、
無粋な人たちがあの頃は居なかったから、胸躍るような夢が見られたのだ。
夢まで含めての興行であり、私達はそれに対してお金を払っていたのに。
一度、覆いを剥いでしまえば、もはや、あの世界は修復不可能だ。
あの素晴らしかった大相撲を、今後は二度と取り戻せなくなるのだと思うと、
正直なところ、惜しまれてならない。


追記:星の遣り取りはいろいろあったのだろう、とは薄々思うのだが、
大相撲で八百長がそれほどに力を持っていたのだとしたら、
日本人横綱や日本人スター力士を創り出すことも、いくらでも可能だった筈だ。
なのに、外国人横綱の活躍や外国人力士の優勝しかなかったところを見ると、
大相撲の基本は「ガチ」だったのではないか、というのが私の感触だ。
今更擁護するつもりはないし、勿論真相は知らないが(苦笑)。
外国人力士に上位を独占させ、観客動員を下げ続けたのまで「筋書き」なら、
大相撲は興行として「自殺」をはかったということになるのだろう。

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昨日、アントン・ヘーシンクが亡くなった。76歳。
世界的な柔道選手で、64年の東京オリンピックの無差別級決勝で
日本代表を下して金メダルに輝いた人だった。
日本のお家芸を制した外国人選手として、彼の名は柔道史に残った。
偉大なる柔道家の、安らかなお眠りをお祈りします。

**************

しかし。

転夫「下手だったわ、ホンマに」
転妻「輪島と、どっちが」
転夫「双璧」
転妻「甲乙つけ難いか」
転夫「いややっぱ輪島に一票かな」

本当に申し訳ないことに我が家では、その王者ヘーシンクは、
『あかんかったプロレスラー』の筆頭として鮮やかに記憶されている。

すみません(逃っっっっ)

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日本人の有望な力士が見当たらなくなって以来、
早晩、大相撲はオシマイになるんだな、とは思っていたが、
こうしてマスコミが、こぞって連日こと細かに
相撲界の裏事情をあげつらうのを見ていると、
いよいよ、人為的に国技としての大相撲を「終了」させようという、
大きな意志が働いているということかな、と勘ぐりたくなってしまう。

今まで、大相撲の賭博に関して、微に入り細を穿って報道したり、
文字にして取り上げたことはなかったかもしれないが、
相撲というのがそんなに「清く正しい」世界ではなかろう、
ということくらい、ちょっと興行というものを知っているヒトなら、
容易に想像がついていたはずだと私は思う。
少なくとも私は若い頃から、別に裏話など具体的に聞かなくても、
タニマチがいるという時点でアウトだろ(苦笑)、と思っていた。

ジャーナリズムの人々が、大相撲の裏の様相を、
最近初めて知ったとは私には到底思えない。
田舎の女学生にさえ想像がついていたことに関して、
報道に携わり、知識も手段も情報網も持っている人たちが、
長い間、全く無知であったなんてあり得ない。

清濁併せ飲む、じゃないが、
オトナの事情がそれはそれは様々にあるだろうということを、
観戦者でさえも、言われなくともちゃんと飲み込んだ上で、
かつての相撲の興行は成り立っていたと私は思うし、
そうした裏の世界の話を詳細に報道して、
世の中の一般人を怒らせたりガッカリさせたりしたところで、
なんの益にもならない、という判断が以前はあったはずだ。

しかし今は、それを取り上げて騒ぎにするメリットのほうが
なんらかの事情で大きくなったのだろうと思う。
その、『なんらかの事情』=『なぜ今、わざわざ言い出したのか』、
ということのほうに、私は大変興味を持っている。
いずれにしても、大相撲は一旦終わらなくてはならない時期に
来ているということだと思う。

理事長弟子雅山関与「責任は?」で逆ギレ(日刊スポーツ)

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アントニオ猪木が主演した映画『アカシア』が、
広島では8月14日から26日に横川シネマで上映される。
行かなくちゃ(爆)。
なんのかんの言っても、未だに猪木の動静は気になるのだ私は。
映画は日にち限定でないために、かえって見逃してしまうので
気をつけなくては。

ACACIA(アカシア)(公式サイト)

そういえば長州力も映画初出演をしたそうだ。
こっちは『星砂の島のちいさな天使~マーメイドスマイル~』。
長州も、気になると言えば気になるのだが、
「難しかったのは踊りのシーンです」
などと初日舞台挨拶で言っていたという記事を読み、
脱力した笑いが浮かんでしまったワタクシだった。
広島での公開はないのかしらん。

星砂の島のちいさな天使~マーメイドスマイル~(公式サイト)

私自身は、基本的に映画が好きなわけではなくて、
プロレスラーに愛着が深いのだ、念のため。

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ブッチャー&テリー7年ぶり!!/新日本(Nikkansports)
『<新日本:東京大会>◇4日◇東京ドーム◇4万1500人
往年の名勝負が、東京ドームのリングで復活した。70年代後半に全日本で活躍したテリー・ファンク(65)とアブドーラ・ザ・ブッチャー(68)が、リング上で約7年ぶりに対面した。矢野、石井、飯塚と組んだブッチャーは、蝶野、長州、中西と組んだテリーに頭突き、地獄突きで先制攻撃。テリーもパンチ5連発で応戦した。試合は中西が飯塚をアルゼンチン式背骨折りで破った。』『かつて全日本で抗争を繰り広げた2人がリングに上がると、舞台は一瞬にしてプロレス全盛期にタイムスリップした。孫の面倒を見る引退状態の日々から復活したテリーは「次?20年か30年したら、またブッチャーと戦うかもね。もう殴られすぎて分からないよ」と笑った。一方のブッチャーは「まだまだリングに上がるよ。この体を見れば分かるだろう?」と、肉厚の体を揺さぶった。』

1983年8月31日、蔵前国技館における、
テリー・ファンクの引退試合@全日本プロレスに、
感動し大泣きしたことを、転夫ころもんは現在、激しく後悔している。

無理もない。

あれからテリー・ファンクは、
性懲りもなく一体なんべん引退したことか(爆)。
そして孫の面倒を見ながら、今も現役(爆爆)。
プロレスが、65歳にもなって、まだやれるような種類のもんだとは、
しかも対戦相手まで70近いじーさんなんてのがアリだとは、
あの頃は、誰も考えもしなかっただろう。

テリー・ファンク引退試合 1/3(YouTube)
テリー・ファンク引退試合 2/3(YouTube)
テリー・ファンク引退試合 3/3(YouTube)

「ねえ、○○って、もう引退したっけ?」
と私がレスラーの名前を出して尋ねても、最近のころもんは、
「はん!あれらの引退なんか、あって無いようなもんじゃ!」
と吐き捨てて、全然教えてくれなくなっている。

しかし、83年のテリー・ファンクの引退に泣いたことは、
私は、それなりに意味があったと思っている。
83年は、今だからこそわかることだが、結果として、
日本のプロレス界の大きな転換期となったからだ。

テリー・ファンクの引退試合の直前、やはり同じ蔵前国技館で、
初代タイガーマスク(佐山聡)が突如引退(最初の・爆)を宣言した。
その後、新日本プロレスの内紛が表面化し、
アントニオ猪木と坂口征二がそれぞれ社長・副社長を辞任、
翌年には営業本部長だった新間寿が手を引き、前田日明も退団した。
昭和のプロレスの、崩壊の始まりだった。
ジャイアント馬場もやがて一線を退き、全日本も衰退し始め、
プロレス界全体が、ここから団体乱立の時代へと突入して行く。

次世代だった長州力や四天王プロレスも、私は好きではあったし、
総合格闘技の時代になっても高田延彦には楽しませて貰ったが、
それでも、テリーやブッチャーが私たちの目を釘付けにした、
あの輝かしかった、テレビのゴールデン枠のプロレスは、
結局二度と、取り戻せなかった。
観る者が皆、プロレス最強と熱狂した、日本のプロレス黄金期は、
ちょうど、テリー・ファンクの引退を最後の頂点として、
このあと急速に終わりを迎えてしまったのだ。

日本のマットから去りゆくテリー・ファンクこそ、
まことに、溢れる熱い涙で見送られて然るべきものだった。
私たちは、時代の終焉を見届けようとしていたのだから。
フォーエバー!サヨナラ!サヨナラ!と。

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ハッスルが事実上消滅…わずか6年で終止符(デイリースポーツ)
『ハッスルが事実上、消滅した。経営コンサルティング会社社長の酒井正和氏(43)が8日、都内で会見し、経営難のハッスル引き継ぎを断念した。同団体の最高顧問を辞任し、ハッスルを運営するハッスルエンターテインメント(HE)社との業務提携解消を発表。ハッスル所属だった数選手を引き抜き、新団体「スマッシュ」を旗揚げする。また、大手パチンコメーカー「京楽」がハッスルのスポンサーを撤退していたことも、デイリースポーツの取材で分かった。04年に旗揚げしたハッスルはわずか6年で幕を下ろすことになる。』

なんだかもう、プロレスというジャンル自体が、
終わってしまいそうな、虚しい気分だ。
とっくの昔に、私はプロレスファンではなくなっているが、
それでも、唯一、景気の良さそうだったハッスルがこうなると、
本当に娯楽としてのプロレスが失われて行くのが見える気がする。

昔のように、小さなナントカ体育館のドサ回りなどやっても、
もう、興行的にはほとんど採算の取れない時代なのだそうだが、
かと言って、大きな場所でビッグイベントが成り立つほどの
体力のある団体なんて、そうそうあり得ないだろう。
『身の丈にあった基礎作り』
という酒井氏の言葉は、しごく真っ当なものではあるけれど、
実際に取り組むのは、非常に難しいことではないかと思う。

それにしても、一時期のハッスルが仕立ててくれた、
オーちゃん(小川直也)と高田総統の抗争には、
大いに笑わせ楽しませて貰ったし、
私は実は、インリン様も相当、好きだった(逃)。
2007年の神宮花火大会のとき
暑さに負けて帰った私は、つくづくアホだった。
あんな特別カード、もう二度と観られなかったのに。

プロレスはガチンコの格闘技でないことなんて、
既に皆知っていたわけだから、
あからさまにストーリーを持ち込むハッスルのやり方は、
私はこの際、実にキモち良いじゃないかと思っていたのだが、
支持は続かなかったようだ。
ファン層にも問題があったか。

川田利明や天龍源一郎のファイトが観られる一方で、
ケロロ軍曹やご当地モンスターなんかも出て来るし、
楽しいプロレスは全部ハッスルにあるという感じで、
結構良い発想だと思ったのだがな(苦笑)。
お給料も出せない状態になったのでは、仕方がない。

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私は昭和のプロレスをさんざん観たので(テレビでだが)
アントニオ猪木のカリスマ性については
大昔からよくよく知っているつもりだったのだが、
ここに来て、このヒトってホントにとんでもないモノだった、
ということが、年々、強く実感されるようになった。

プロレスそのものはとっくの昔に斜陽だというのに、
アントニオ猪木のイメージとネームバリューは衰えることがない。
しかも本人は、これまで、それなりに失策がなかったわけではないのに、
というか手がけたことの大半は成功していないというのに、
結論としてはいささかも傷つくことがなく、
あたりをなぎ倒して、今もヘーキで生きている。
猪木の言い出したことのために、振り回され、失敗して疲弊し、
とり返しがつかなくなるのは、いつだって周囲の人間だけなのだ。

今度は北朝鮮までビジネスにしちゃうって、一体(大汗)。
猪木、衝撃提案 横田夫妻「北」へ招待(リアルスポーツ)

今の民主党政権は拉致問題解決には熱意が無いようだし、
ここで北朝鮮にピタリと照準を合わせた猪木の嗅覚は、さすがだ。
そして、今とりあえず予想できるのは、
最後に拉致問題がどちらへ行こうと、結局、猪木本人は何も失わず、
やっぱりヘーキで次のビジネスに乗り出すだろうということだ。

私は、数年前、力道山の未亡人の手記を読んだときに
(『夫・力道山の慟哭』田中敬子)、
猪木が力道山の元・弟子として、夫人の篤い信頼を勝ち得ていることや、
北朝鮮への橋渡しとして貢献したいと述べているのを知り、仰け反った。
いつの間に猪木は、力道山からすべてを託された、
一番弟子だったかのような話になっていたのか。
力道山の弟子になって修業時代を送ったのは間違いないが、
そんな、心温まる師弟関係だったなんて逸話は、
私は昭和の間には一度も聞いたことがなかったぞ?
力道山を心から敬愛していたのか?本当に???
儲かるかどうか以外の部分で、猪木が本当のところ
北朝鮮をどう思っているのか、私は未だに全然わからない。

************

猪木といえば、目下の話題は映画だ。
アントニオ猪木 映画初主演 役柄は「ジイさんですかー!」(毎日新聞)

猪木は他人を騙して暮らしているヒトなので(逃)
『演技する』というのは彼の人生のパーツみたいなものだろうし、
筋書き通りに演じることもお手の物だとは思う。
それどころか、全員を裏切って自分ひとりで勝手に筋書きを変え、
結果、収拾つかなくなって、現場の責任者を辞職に追い込むような人間だ、
猪木は。
少なくとも、昭和のプロレスファンだった私の認識は、そうだ。
しかしそれにしても、映画の台詞が覚えられるのか(大汗)。
私は、なんのかんの言って、この映画を観に行ってしまいそうな気がしている。

そして私が猪木に関して最近で最も気に入っているのは、コレだ。
「クロレッツアイス® バースト」新TVCMスタート(キャドバリー・ジャパン)

正確にはこれは猪木本人ではなくて、アントキの猪木なのだが、
黄金に輝く猪木が、「起きてますかー!」とわき上がってきて、
キョーレツな闘魂ビンタをお見舞いするというものだ。

プロレスはただのスポーツではないし、
セメントでいくら強くても一流レスラーになれない。
もっと全人格的なところ――どういう人格かは凄い問題だが――
で勝負するのが、真のプロレスであり、そこにこそ醍醐味があるのだ。
それを理解しない人間はプロレスで成功することは無いし、
プロレスを観て面白がることも無理だ。
猪木ほど、私にそのことを鮮やかに示して見せてくれたヒトは他にない。

人間的には許せんが、猪木は正真正銘の天才なのだ。
人間的には許せんが。

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初代タイガーマスク佐山が三沢さん追悼式(日刊スポーツ)

かつては自分から見切ったプロレスに関して、
復活を目指すなどと発言する佐山聡に、
ほかの場面なら私はきっとツッコミを入れたと思うのだが、
こんなかたちで、あの三沢光晴を追悼することになるなんて、
今は、本当に、どう言って良いか、わからない。

事故が起こったのは13日午後8時45分頃、
我が家から遠くない中区の広島県立総合体育館グリーンアリーナで、
試合中、バックドロップを受けた三沢光晴が、意識不明になった。
広島大学病院に救急搬送されたが、頸髄離断により死亡した。

斎藤家族に嫌がらせ三沢さんが悲しんでる(日刊スポーツ)
『ノアの仲田龍統括本部長(47)は17日、東京・有明の事務所で、三沢さんが亡くなった際の対戦相手だった斎藤彰俊(43)の家族が嫌がらせを受けていることを明らかにした。家族は愛知県内に住んでいるといい、仲田氏は具体的な被害の内容は明かさなかったが、「(事故は)だれのせいでもないんです。(三沢さんの)ご遺族も理解しているし、三沢だって悲しんでいる。本当にやめてください」と、強い口調で訴えた。』

三沢ファンなら、こんなことはしない、と思うのだが、違うだろうか。
三沢を思うあまり、どこかに気持ちをぶつけるしかなく、
バックドロップを決めた斎藤にその矛先を向けたというのか。
かりにそのような純粋なファン心理からだとしても、
この行動は軽率過ぎるし、しかも選手本人どころかご家族に嫌がらせ、
というのは、客観的に言って悪質なだけだ。

このような事故は、あってはならないことではあるが、レスラーなら皆、
一瞬で命を落とす危険のある仕事をしていることを自覚しているし、
三沢ほどの名手であれば、それはなおさらだったと思う。
一個人としての三沢の無念さは、若いだけに想像に難くないが、
プロレスラーとしての彼には、「殉職」への覚悟が常にあった筈だ。
だから彼は、対戦相手となった斎藤彰俊のことを、
あの世で最も気にかけているに違いないし、
この事故のせいで彼のレスラー人生が狂ってしまうことがないようにと
誰よりも三沢本人が願っていると私は思っている。

ところで、三沢ファンの追悼メッセージの数々には大いに共感を覚えたが、
下の見出しには、ちょっと驚いてしまった。
まさに私は、「今年は、清志郎だけじゃなく、二代目タイガーも・・・」
と力が抜けていくような喪失感を覚えていたのだが、
それが私だけではなかったということが、今更だが初めてわかった。

清志郎さんに続いて三沢さんまで…(日刊スポーツ)

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私はもう、現在進行形のプロレスファンではない。断言できる。
が、これはちょっと心惹かれる。

6月14日(日)DREAM IMPACT 大阪府立体育館(第二競技場)

今の私は、プロレスで大阪遠征はしない。
その程度の理性は、まだ、ある。
しかし、ここでもし何か一発、私の身の上に起こったら、
すべてを忘れるために、イってしまうかもしれない(汗)。
かつて私なりに、この3人を愛していたのは本当なのだ。

しかも!
ちょっと小耳に挟んだのだが、これの前日、
同じく大阪で、佐山(タイガー)×長州×藤波の三者による
トークショウが行われる、らしい。

トークって・・・(大汗)。
豪華すぎ、キツすぎて困る面々だ。
あとひとり、長州小力も呼んで、場を巧いことマワして貰えば、
案外、イイんじゃないかとは思うんだが・・・(逃×2)。

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