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転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



「アイーダ」東京ドーム公演中止 チケット販売低迷で(朝日新聞)
『【神庭亮介】東京ドームで9月17~18日に予定されていたオペラ「アイーダ」(読売新聞社、オペラアイーダ実行委員会主催)が中止になった。関係者によると、チケットの売れ行きが低迷する一方、予算が当初の想定以上に膨らみ、採算がとれなくなったという。チケット代金は、プレイガイドを通じて全額払い戻す。』『中止になったオペラは、北イタリアにあるベローナ劇場の引っ越し公演。映画監督としても知られるフランコ・ゼフィレッリが演出、ベローナ劇場常任指揮者のダニエル・オーレンが指揮を務める予定だった。出演者にも、将軍ラダメス役のロベルト・アラーニャや、王女アイーダ役のフィオレンツァ・チェドリンスら人気歌手が名を連ねていた。』

宝塚ファン的には、これ、わたるちゃんのラダメスですんで(殴)。
新公は、れおん(柚希礼音)くんだったよね。
とうこ(安蘭けい)ちゃんがアイーダで、
ダン(檀れい)ちゃんのアムネリスが、それはそれは綺麗だったよねぇ…
(宝塚歌劇団2003年星組公演『王家に捧ぐ歌』)。

……という話は、ともかくとして。
記事だけ読むと、やっぱ不景気なのかね~と思うところだが、
調べてみたらこのオペラ、値段が凄かった。
一番高い席がなんと7万円!!
そのあとが、5万円、3万円、1万8千円、8千円。
歌舞伎座の○月大歌舞伎などでも三等Bを手に入れるのが最も難しいが、
ここでもやはり1万8千円と8千円の席が激戦区だったのだろうか(^_^;。
シんでも聴きたいようなマニアは別として、
「いっぺんオペラ観てみたいな~と思って」
という程度の聴き手は、これでは到底手が出せないだろう。

『世界のどこよりも日本の音楽会のチケットは高い、
あんな値段だからクラシック音楽が普及しないのだ、
もっと気軽に聴ける演奏会でなくてはいけない』、
……とバブルの頃にヨーロッパ帰りの友人が言っていたものだが、
あれから、そのあたりは改善されたと言えるのだろうか。
私はオペラを聴かないし海外に行ったこともほとんどないので、
どうも相場がよくわからないのだが、
こういう企画の場合、7万円、5万円、あたりの設定は、
欧米の感覚で言うと、「アリ」なのか???

しかし、このニュースが私の目を引いたのは、実はそれが理由ではなかった。
『ベローナ劇場常任指揮者のダニエル・オーレンが指揮を務める予定だった』、
だ、ダニエル・オーレンだと!!
私は、この人の名前を四半世紀前から知っている!!
こんなところでお目にかかろうとは。
そうだったのか、ベローナ劇場常任指揮者……。
ダニエル・オーレン(指揮)(2013 Opera AIDA in Tokyo Dome)

オペラを聴かない私が、どうして彼の名前でこんなに盛り上がったか。
それは、……言うまでもない、ポゴレリチが彼を褒めていたからだ。
81年6月、ロンドンにおける、中矢一義氏によるインタビューの中で、
初来日前だった若きポゴレリチは、『理想的な型での共演の経験』として
ダニエル・オーレンと協奏曲を作り上げたときのことを語ったのだ。
以下、当時の記事から、ポゴレリチの言葉を引用すると――

『すばらしい指揮者がいます。ダニエル・オレンといって25歳。16歳のときにカラヤン・コンクールに入賞した男です。1978年彼が22歳、ぼくが18歳の折りに一度共演したことがあります。彼のマネージャーは彼を気違いだと言って嫌っています。やたらリハーサルの時間を要求するからです。そのときも、メンデルスゾーンのコンチェルトをやりましたが、最初のリハーサルは、第二楽章だけで四時間かけました。そのお蔭で、その後はピッタリと寄り添うことができました。第二楽章だけで四時間ですからね。とても要求の厳しい指揮者ですが、ぼくはそういうタイプの音楽家が好きです』(レコード芸術1981年9月号p.242)

年号や数字などが極めて正確で、実にポゴレリチらしい喋り方だ。
念入りの極みのようなポゴレリチが、これほど感銘を受けたとは、
オーレンはよくよくの指揮者だったのだということがよくわかる(汗)。
おそらく今も、妥協を知らない指揮者であり続けているであろうオーレンは、
今回、どのようなアイーダを作り上げるつもりだっただろうか。
純粋に音楽という面からは、公演中止というのは、
やはり大変残念な出来事だったと(私のような者でも・殴)思う。

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第30回 中国ユース音楽コンクール『ピアノ部門』の
本選2日目(中学・高校の部)を聴きに行った
(@西区民文化センターホール)。
このコンクールは毎年、地元の中国新聞社主催で行われており、
今年はちょうど節目の第30回だった。
毎年、6月に広島・呉・三原・福山・三次・岩国・松江で予選があり、
そこで表彰された生徒さん達のうち、金賞の区分であった人達が、
8月下旬の土曜日・日曜日に開催される本選に進むという順序で、
今年は、本選初日の昨日は小学生64人が、
2日目のきょうは中高生32人が出場・演奏した。

中国ユースは、昭和59年に第一回が行われているので、
歴代入賞者には、現在は演奏家や指導者として活躍されている方々の
御名前を見つけることができるし、
今回中高生部門に出場している生徒さんも、小学校の低学年の頃から
幾度もこのコンクールに参加し、上位入賞を重ねて来ていることがわかる。
全国大会に繋がるような組織の大きなコンクールではないが、
志ある生徒さんにとって、地元での出発の場となるコンクールだと思う。

私は今年は、本選2日目である今日だけを聴いたのだが、
11日の『広島サマーコンサート』に出演していた高校生を何人か見かけた。
先だってのステージは、良いリハーサルだったということかもしれない。
あれから二週間の間に、一段と成長した雰囲気の生徒さんもあったし、
サマーコンサートで弾かなかった曲をきょう弾いた意欲的な生徒さんもあり、
やはり若い人の演奏は、伸びて行く力を感じさせてくれて、
とても良いなあと聴きながら思った。
また、本日の特別審査員・青柳いづみこ氏の、表彰式前の全体講評は、
私のように聴くだけの側にいる者にとっても、大変に興味深いものだった
(ベートーヴェンのソナタ、特に18番などには、
彼が後に書くことになる交響曲の編成を聴き取ることができる、とか、
ドビュッシーのパスピエは、舞曲本来の3拍子でなく4/4拍子指定だが、
構成としては2/2拍子と捕らえることも可能、等々)。

生徒さんたちに関して、ひとつ、観ていて考えさせられたのは、
ステージマナー、とりわけお辞儀の仕方だった。
演奏者は、弾く前と弾いた後と、それぞれ客席に向かって頭を下げるわけだが、
高校生くらいになったら、大人の演奏家としての振る舞い方を、
あとでビデオなどで自分の映像を観て、各自研究してみてはどうだろうと思った。
勿論、本選に来るくらいの生徒さんなので、先生方のご指導が厳しいと見え、
胃の前で指先だけ重ね、肘を張って頷くスタイルの人は今日は居なかったが
(あれはスーパーのレジの人みたいなので演奏会の場では勘弁して欲しい)、
女の子たちは特に、せっかくフォーマルドレスを着ているのだから、
エレガントなお辞儀の仕方を、自分なりに身につけて欲しいものだと思った。
勝負は演奏でするとは言え、ステージに出ている以上、
視覚的な要素も無視できないので、印象が良いに越したことはないのだ。
柔軟な学生時代のうちに、自分なりのマナーを確立しておくのが良いのではと
草葉の陰、…じゃない、椅子の陰からこっそりと私は思いましたね(笑)。

ともあれ、そういうわけで私はきょう、
出場者の誰とも直接には顔見知りでなく、
また出場者の師事する先生方のこともほとんど知らず、
ただの近所のオバちゃん、という聴き手だったのだが(笑)、
午前11時から午後4時半まで、実に楽しく過ごさせて貰った。
コンクール関係者、審査員の先生方は勿論のこと、
出場者の生徒さん全員にも、心から御礼を言いたいと思う。
まったく充実した日曜日だった。ありがとうございました(^^)。

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今年も『広島サマーコンサート』を昨日の午後、聴きに行った。
今回は第一部が高校生、第二部が大学生と大学院生、
という順序で演奏された。
第一部にヴァイオリンが三名あったが、ほかはすべてピアノだった。
名前を知っている生徒さんが何人か出演するからという理由で、
私は第一部だけを聴いたが、約三時間ほどの実に聴き応えのある内容で、
若手演奏家たち15人の熱意をひしひしと感じた。

ほとんどの人が、ショパンのエチュードのどれかと、
ベートーヴェンやシューマンなどのソナタの第一楽章、
というような構成で弾いていたのだが、
ベートーヴェンのワルトシュタインの第一楽章を選んだ人が3人もいて、
コンクール関係?試験絡み?と不思議だった。
ショパンのエチュードの作品番号も、少し重なっていた。
しかし同時に、これだけ並ぶと、聴き比べの面白さを堪能させて貰うこともでき、
聴き手として、曲に対する思いがけない発見もあった。

それとしみじみ思ったのは、
「ショパンのエチュードって、本当に難しいのだな(^_^;」
ということだった。
ショパンのエチュードを聴くと、その学習者の到達点が、
私程度の素人にもかなり容易にわかるような気がした。
ほかの曲なら達者に弾いているように見える・聞こえる人でも、
ショパンのエチュードになると途端にボロが出る(爆)、
という感触を、私は幾度か持った。
勿論、作曲家や作品に対する各自の得手不得手は多少はあるにしても、
ショパンのエチュードを、「指は動きます」のレベルを超えて
ひとまとまりの音楽として表現できるかどうかが、
プロとアマを分ける最低線の基準ではないかと昨日は思った。

ちなみにエチュードと言えば、昨日の第一部の最後の三人の弾いたものが、
ひとつずつ順に、ポゴレリチが80年第10回ショパンコンクールの
第一次予選・第二次予選で選択していた作品番号のものだったので、
私は本筋と関係のないところで、ひとりでウケていた。
13番目の人が作品10-10を、続く14番目の人が作品10-8を、
そして最後の演奏者が作品25-6を演奏していた。

……などというようなことはともかくとして(笑)、
小学生だった頃から折に触れて演奏を聴かせて貰って来た生徒さんが、
いよいよ高校卒業を間近に控え進路を決める年齢に差し掛かっていて、
皆、ここから巣立って行くのだなという感慨が、昨日はあった。
平凡な言い方だが、昨日の人達は皆、青春を一途に音楽に賭けて、
日々、精進してきた生徒さんばかりだった。
芸術の道は、必ずしも頑張った者順に報われるわけではない、
ということは承知の上で、私はそれでもやはり、
皆のその努力がこれからどうか大きく実りますようにと、
保護者か応援団のような気持ちで、思わずにいられなかった。
来年のこの時期、また一段と成長した彼らに会いたいと願っている。

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先日このブログに、『広島サマーコンサート 小嶋』の検索語で
来て下さった方がありましたので、貼っておきます。
今年は8月11日(日)だそうです。

広島サマーコンサート(ひろしま文化・芸術情報ネット)
開催日: 2013/ 8/11(日)
時間: 第一部13:45~ 第二部17:10~
場所: 広島県民文化センター(広島市中区大手町1-5-3)
料金: 第一部800円/第二部800円
問い合わせ先: 広島サマーコンサート(小嶋)0829-39-6902

***************

私は明日から尿管結石のESWL(体外衝撃波治療)のため入院するので、
なんとか順調に石打ちを終了させたのちに、
スッキリした状態で、このコンサートに間に合いたい、と願っている(^_^;。
私は主催側とは全く関係がないし、
特定の先生方や出演者の方と個人的な交流があるわけでもないが、
この催しはこのところ毎年、とても楽しみに聴かせて頂いている。
(昨年の記録:広島サマーコンサート@県民文化センター

サマーコンサートは、音楽会としても実に意欲的で面白いと思うのだが、
私にとっては、彼(彼女)が小学生の頃からずっと聴かせて貰っている、
という生徒さんも近年はあるようになったので、
その成長ぶりを拝見・拝聴することもまた、大きな楽しみになっているのだ。

若い生徒さんを見ていると、怖いもの知らずで無心に弾いていた幼い頃から、
やがて入試やコンクールを経て、演奏の怖さ厳しさを学ぶ年齢になり、
迷いの日々を過ごしたり、短期間に急速な飛躍を遂げたりと、
私のような傍目にさえ、その軌跡が手応えとして感じられることが多い。
数ヶ月~数年ぶりに聴くと、「そう来たか!」とワクワクすることもあれば、
「そこへ行っちゃってるのね…」と困ってしまうこともあり、
まことに、若い人の学びの道は、前途洋々というか奇々怪々というか(笑)。

とはいえ、これはれっきとしたコンサートだから、
聴き手としても、「頑張っていた」「楽しく弾けていた」から良い、
という次元で応援しに行くのではない。
出演者は皆、学生であっても既に専門家(の卵)であり、
その演奏は、仮に稚拙な点が見え隠れしようとも、鑑賞に値する。
できあがったプロの弾き手になってしまうと、かえって実現できない世界が、
こういう、巣立ちの前の演奏家たちの音楽にはあるので、
私は彼ら(彼女ら)の演奏を、得難いものだといつも思っている。
今年も、熱いサマーコンサートになりますよう……。

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ブーニンら平和の調べ奏でる(中国新聞)
『国内外の有名アーティストが集い平和を発信するワールド・ピース・コンサートの「クラシックの夕べ」が29日、広島市中区の上野学園ホールであり、ピアニストのスタニスラフ・ブーニンらが広島交響楽団と協演した。』『ブーニンはシューマンのピアノ協奏曲を演奏。悲劇的に始まり徐々に盛り上がる曲を味わい深く奏で、約1550人の聴衆を魅了した。司会の檀ふみとの語りでは、「心を癒やすのは音楽に関わる者の宿命だ」と訴えた。』『バイオリニスト天満敦子、ソプラノ佐藤しのぶ、テノール秋川雅史もそれぞれの代表曲を披露し、一体感を醸した。初日の27日に出演した米国のロックバンド「シカゴ」の元ボーカル、ピーター・セテラも本人の希望で再びステージに立った。』『30日はクラシックの夕べの第2夜で、名匠チョン・ミョンフン率いるアジア・フィルハーモニー管弦楽団が広島で初演を飾る。』

昨日は、ピース・アーチ・ひろしま2013の一連の音楽会のうち
『クラシックの夕べ』第一夜を聞いた(19:00@上野学園ホール)。
著名演奏家による、それぞれの代表曲や人気曲の演奏が続き、
とても豪華な催しだった。

昨夜の私の一番のお目当ては、記事にも出ているブーニンで、
2階下手寄りの席で聴いた印象としては、
正直なところ、音には弱々しい面もあったと思うのだが、
同時に、洗練の極みのような繊細な響きもあちこちにあり、
ブーニンが時間をかけてこの曲と丹念に向き合って来たことが
よく感じられる演奏だと思った。

構成としては、最初の部で佐藤しのぶ・天満敦子・秋川雅史、
と三人のソリストがそれぞれ二曲ずつ披露し、
前半の締めくくりが佐藤しのぶ・秋川雅史の共演による、
『PRIDE~威風堂々』(編曲:上柴はじめ)。
オケは広響、指揮は現田茂夫。
更に、休憩後に、シカゴの元ヴォーカルのピーター・セテラが
特別に出演しヒット曲を四曲歌ってくれた。
なんでも彼は、27日のオープニング・コンサートで歌ったあと、
広島を『第二の故郷』と言うほどに気に入ってくれて、
再度、本人の希望により昨日のゲスト出演が実現したのだそうだ。
『クラシックの夕べ』を聴きに行って、まさか生で、
『Hard to say I am sorry』が聴けるとは私は思ってもいなかった(^_^;。
そして最後がブーニンの弾く、シューマンのピアノ協奏曲作品54だった。

どのソリストも、ご本人の代名詞と言える名曲・ヒット曲を演奏してくれて、
聴き手としてはまさにイイトコ取りをした一夜だった。
ブーニンもピーター・セテラも異口同音に、
被爆地広島から演奏という発信をすることに特別な意義を見出している由、
それぞれのインタビューで語っていたが、
考えてみると昨日の会場となった上野学園ホールのあるあたりは、
爆心地から1.7キロで、原爆のときには全焼失地域に含まれていた。
68年経って、このような日常が当たり前のものになっていることを
改めて有り難く思った。
司会の檀ふみさんが、peaceは「平和」の意味だけでなく、
「無事」や「安堵」も含んでいる、と言われたのが印象的だった。

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思えば、いつだってセットなのだ。

5月のソルさん大劇場サヨナラのときだって、
入り出と千秋楽・フェアウェル等々フルに参加してから
東京に行って歌舞伎を観て、友人とピアノの試弾などして、
非常に濃い三泊四日を過ごして帰ってきた翌日に、
ポゴレリチの来日公演詳細が発表された。
そして今回もまた、名古屋で田村響を聴いてから東京に行き、
ソルさんの東宝千秋楽の入り出と観劇、それにフェアウェル出席、
歌舞伎座も観て友人と会って、……と寸暇を惜しんで満喫した挙げ句、
戻って来たらポゴレリチ名古屋公演決定のニュースが出た。

私は、休む暇もない(殴)。

しかもだ。
今朝はもうひとつとんでもないものを発見してしまった。
ポポロ主催公演2013 クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル
三原市芸術文化センター ポポロホール
2013年 12月6日(金)開演:19:00(開場:18:30)
ベートーヴェン/ベートーヴェン後期3大ソナタ
ピアノソナタ第30番ホ長調作品109
ピアノソナタ第31番変イ長調作品110
ピアノソナタ第32番ハ短調作品111
発売:会員先行 7/27(土) 一般発売 8/3(土)
三原市芸術文化センターポポロ
TEL 0848‐81‐0886  FAX 0848‐81‐2155

この冬に来るというのは前から知ってたけども、
ホントにどーしてここまでポゴレリチと同じような日程で来日するかね(涙)っ!!
いや逆か、ポゴレリチが急遽、ツィメルマンと同じ時期に来ることにしただけか。
ああ、ツィメルマンで、ポポロホールで、しかもベトベン後期ソナタ、
普段の私ならすべてを捨てても駆けつけているところなのだが、
よりによって12月6日だ、ポゴレリチが川崎で弾く日だ!!
ポポロホールだ、地元なんだよ、超のつく良いホールなんだよ……
分身したい……くくぅ………orz

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予定されていたラヴェルのソナチネは弾かれず、
ショパンのスケルツォ2番に変更されていた。

充実した内容だった。
積極的な『攻め』の音楽なのだが、
決して暴力的でなく、否定的でもなかった。
『正』の力強さが大変印象的だった。

ショパンのワルツはすっかりアンコールピースとして定着したのか、
かなり自由自在な演奏だった。

ちなみに髪も『攻め』風だった(逃!)。

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ショパンコンクール 若き挑戦者たちの20日間(YouTube)

YouTubeで偶然見つけて、しばらく見入ってしまった。
facebookで話題にしたら、何人もの方が感想や思い出を書いて下さったので、
こちらにも貼っておきます。

きょうは忙しすぎて更新できないので、
この件については、多分また、いずれ……。

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23日(日)
クリスチャン・ツィメルマンの兵庫公演の発売日だった。
公演日は11月30日で、ベートーヴェンの後期ソナタ3曲、
普段なら私は何を置いても駆けつけるような内容なのだが、
今年の年末はポゴレリチを聴かねばならないので、躊躇した。
ポゴレリチの川崎公演まであと一週間も無いような時期に、
ツィメルマンを聴きに行ってワタシは大丈夫か、と心配になったからだ。
経済的にも身体的にも心情的にも、いろいろな意味で。
それで、やはりここは一本に絞るのがヲタの正しい姿だ
と思い、ツィメルマンのチケットは取らなかった。
……あっという間に完売した。むしろ清々しい(^_^;と思った。

24日(月)
馴染みの耳鼻咽喉科に行った。
娘の入試について行った2月半ばから、私は軽い口内炎を自覚しており、
特に舌にしびれに似た違和感があり、どうにも改善しなかったので、
耳鼻科で相談したら、血液検査の結果、亜鉛不足が判明した。
一応、基準値内ではあったのだが、下限ぎりぎりの値だった。
実は私は結婚以来、主人に付き合って、タンパク質と言えば魚ばかりで、
亜鉛が豊富な牡蠣や牛肉豚肉は、主人が嫌う食品だったために、
食卓に乗せることがほとんど無かった。
更に、体内の亜鉛はストレスで消費されるということなので、
時期的に娘の入試騒動で精神的に疲弊し、亜鉛不足の症状が出たようだった。
耳鼻科で亜鉛を補給する内服薬を貰うとともに、
ゴマや卵など、主人が嫌がらないもので亜鉛のとれる食品を
今後は意識的に使うようにしようと決めた。

25日(火)
英語スクールに行った。
去年は道楽フランス語にかまけていて、私は英語を放置していた。
そのあと、娘の入試があり私が腎結石で入院して、
なんだかんだで、フランス語も適当にしかやらなくなった。
結果として今の私は、英語もフランス語も、ろくにできない。
私はこのままでいいのだろうか、と立ち止まって反省した。
いいワケないのだった。

26日(水)
今週で唯一、予定のない日だった。
前夜、布団の中で本を読んでいた姿勢が悪かったようで、
起きたときから肩凝りがして後頭部が重苦しく、
あまり元気が出なかったので、外出は買い物等、最小限にした。
あとは家の掃除など。

27日(木)
マンションの管理組合の理事長さんが入院なさっていたので、
同じマンションの奥さんたち有志で集まり、お見舞いに行った。
整形外科の治療でのご入院で、既にかなりお元気そうだったので、
大いに安心した。
夜、娘は大学のお友達と、宝塚『BASARA』を観に行ったと言っていた。
面白かった、とメールには書いてあったが、
どういう意味で面白かったのかは、謎。
BASARAには半端なく詳しく、かつ、宝塚の見方も知らないわけではない娘は、
果たして、今回の公演をどう思っただろうか(^_^;。

28日(金)
午前中はピアノのレッスンがあって、
ハノン第49番・ツェルニー30番の第24番・バッハの小プレリュードBWV933を弾いた。
次回からベートーヴェンのソナタ『テレーゼ』も見て貰うことになった。
午後からはピアノの調律に来て貰った。
いつも5月なのに、今年は私が忙しすぎて、こんな時期まで延びてしまったのだ。
もう結構あちこち狂っていたので、調律が待ち遠しかった(^_^;。
本来、私はろくな音感は持っていないので、
鳴った音が合っているかどうかなど、単音ではほぼわからないのだが、
オクターブのユニゾンにすると、合っているかズレているかがわかる、
という程度の感覚は、さすがにあるのだ。
調律のあとには、ピアノが端正になった感触があって嬉しかった。
うちに来て下さっている調律師さんの主義では、
調律は、その楽器がもともと持っている一番良い音を出す方向でする、
とのことだった。
明るい音とか軽い音とか、弾く人によって注文はあるにしても、
楽器個体の方向性に逆らうような音を作ることは、
自分はしないし、したくない、と仰っていた。
ちなみに、今夜は名古屋で田村響が出演する、
OKAYA CHARITY CONCERT 2013が行われた。
行きたかったのだが、夜の演奏会を聴くには名古屋は遠すぎるかなと断念した。
あとでTwitterで感想を読んだらかなり好評だった。惜しいことをした(^_^;。

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(写真は、会場の外に咲いていた、紫陽花)

広島市新人演奏会(@東区民文化センターホール)を聴きに行った。
この演奏会は、今年の春に大学を卒業した広島ゆかりの演奏家達が、
各自の母校の推薦を受けて参加し、演奏を披露するというものだ。
更に、12月の『広島プロミシングコンサート』で広島交響楽団と共演する、
3名の新人演奏家が選考される場でもある。
演奏会全体は三部構成で21名の演奏者が出演し、
午後1時から7時まで続くことになっていたが、
きょうの私は、そのうち第二部だけを聴いた。

特に誰を応援しに行ったということでもないのだが、
私はこういう、若手演奏家の集まる場が、もともと好きだ。
まだ演奏家としての色合いも方向性も定かではないくらいの、
真っ新な若い人達が、一筋に打ち込んで演奏する場には、
手慣れたプロの演奏会には無い、独特のはりつめた空気があって、
聴き手としての私も、つい見守るような気持ちで聴いてしまうのだが、
その緊張感が、なんとも言えず良いものだと思うのだ。
また、私が日頃触れるのはどうしてもピアノが中心なので、
管弦楽器や声楽などを次々と聴かせて貰えるという点でも、
こうした催しは私には楽しいものだ。

きょう聴いた第二部では、ピアノが4名、他にサクソフォン、
フルート、トランペット、コントラバス、各1名が演奏した。
皆、広島地元の高校を卒業したあと、全国各地の音大芸大、
あるいは海外の音楽祭やコンクール、マスタークラスで
研鑽を積んだ若手演奏家たちだった。
既にソリストの風格を漂わせ始めている人もあれば、
緊張ぶりがこちらにまで伝わって来る初々しい人もあったが、
いずれも私は少しも飽きることなく聴かせて貰った。

第三部の最後まで居たのではないので、
どなたがプロミシングコンサートのソリストに選ばれたか
現時点では私にはわからないが、きょうの方々の演奏を、
次に聴かせて頂ける機会を楽しみにしたいと思っている。
そして何年か経って、どこかのステージで
「あのときの新人演奏会の人!」
と思い出すような出会いを、また、したいものだ。

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