職場では外国人スタッフとは型どおりHow are you?と
挨拶して仕事が始まるわけだが、
もともと日常英会話に困難を来している私にとって(爆)
こういうレベルの遣り取りが一番難しい。
Pretty goodとかNot badとか、無難なことを返してくれればまだ良いのだが、
昨日など、アメリカ人男性スタッフのひとりが
笑顔なのにいきなり『Not good…』と言うので、返事に困った。
どうしたのかと尋ねたら、『心臓の具合が悪い』と彼は言った。
私「あなたは気分が良くないのですか」
彼「急に寒くなったせいか、胸の具合が悪いんだよ」
私「とても寒いですね」
彼「ペースメーカーが欲しい」
私「それは深刻であるように聞こえます。大丈夫ですか」
彼「う~ん。心臓が弱っていると思う。疲れやすいしね」
私「今週は私達は連休を持っています。あなたは休むべきです」
彼「そうするよ。キミもこの週末はオフ?」
私「はい。私は仕事の予定を持っていません。家で休むつもりです」
ペースメーカーが欲しい、という発想になるところを見ると、
彼の心臓の問題というのは、おそらく不整脈だろう。
彼は背が高く、すらりとした体型で、
顔色にも表情にも陰りは見られない若い白人だ。
喫煙の習慣も無いし、常勤だからオフィスで働く規則的な生活だと思われる。
勿論、人様の個人的な状況についてはそれ以上詳しくわからないが、
もし基礎疾患等ないのであれば、その心臓の不調は、
よくある期外収縮ではあるまいか(^_^;。
私も幾度も経験したことがある。
トクっと脈が乱れたり、一瞬、息が詰まったりすることは
いわば心臓の『しゃっくり』程度のことで、
健康な人にも結構よく見られる症状だ。
こうした良性の不整脈には治療は要らないことが多いのだが、
どうしてもとなれば、ペースメーカーの埋め込み(爆)でなく、
まずは抗不整脈薬の内服が有効だろう。
期外収縮には自律神経が関与しており、
患者の感受性によっても症状は変わるので、
苦痛の強弱と病状の深刻さには、相関関係がほとんど無い。
特に、安静時に限って単発で出現する期外収縮はほぼ危険が無い。
多くは、不意に脈が飛んで瞬間的に息が詰まり、咳がひとつ出る、
というような症状を、日に幾度も経験することが一定期間続き、
それを気にしていると、自覚症状としては更に悪化したりする。
自然に軽快するものが大半で、経過観察という名の放置で問題無いが、
飲酒・睡眠不足・疲労・ストレスがいけないことは明らかなので、
心身ともに十分な休息を取ることが大切だ。
……などと言ってあげる英語力は、私には全然なかったですね(爆)。
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