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転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



やめたわけでは、ない(汗)。
聴いては、いる。

スペイン語については、私は依然として極端な入門者であり続けているのだが、
しかしこうして何年か、漫然とでも(殴)聴き続けていると、
ゼロだった頃よりは遙かに様々なことが、頭の中に定着したと思う。
基本的な動詞の活用はできるようになったし、
自力でスペイン語作文のできない文でも、解答例を聴けば音声だけで、
スペイン語文がどうなっているかを頭の中で再現できるくらいには、なった。
全くやったことのない言語、……たとえばイタリア語やドイツ語などに較べたら
この程度のスペイン語でも、「ちょっとだけ出来る」と言える程度にはなったわけだ。

一方、フランス語のほうは中級者の底辺くらいの力にまで落ちたと思っている。
一時期は気合いを入れて仏検2級合格まで持っていったが、
もともと、フランス語は私にとってなんら必然性のない言葉だったので、
かつて背伸びして身につけた知識のほとんどは、簡単に抜け落ちてしまった。
今の私にあるのは、「さすがにこのへんは忘れない」という基本的なレベルの、
直説法現在と複合過去を中心とする、基礎的な文法力だけで、
条件法や接続法の活用や用法は、もはや、まだらにしか残っていない(汗)。

つまるところ、スペイン語にはもともとの期待値が低いので特に不満はないが、
フランス語はあきらかに駄目になったという残念さがある。
来年からは現・職場も二年目ということで、多少なりとも余裕ができることを
今は願っている。
趣味のフランス語に、もう一度時間をかけられるようになりたいものだ。

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既に10月の講座が始まって三週目。
あと数日もすれば、次の11月号のテキストも発売される。

今季のフランス語初級編、スペイン語入門編に関しては、
いずれも去年の春季講座の再放送なので、安心して聴けている。
とりわけフランス語の久松健一先生の講座に対しては、
やっと私の馴染んでいる方式に戻ってくれた(涙)!という喜びがある。
頭の固い典型的日本人との誹(そし)りを受けようとも、
私はやはり、規則をおさえ文法事項を積み重ねながら学ぶ、
というやり方が性に合っているし、自分としても最も成果が上がる。
久松講座で私が一番気に入っているのは、『練習問題』のコーナーで、
各問、テキストを見ずに頭の中だけでフランス語を組み立て、
フロランス先生による正解が出て来る前に言い終える、
というのが、今の私にはとても心地よいトレーニングになっている。

フランス語の応用編は新作で、
芳野まい先生、ピエール・ジル・ドゥロルム氏による、
『ファッションをひもとき、時を読む』だ。
私はほとんどファッションには興味がないが、
フランス語の難易度が今の自分には適切で、
オーバーラッピング、シャドーイング等に使うのにちょうど良い。
『語句と説明』欄で文法事項をよく押さえて貰ってあるのも有り難く、
納得しながら文章を読めるので助かっている。

スペイン語は入門編だけしか聴いていないが、
菅原昭江先生の講座は初級文法によく目配りされた内容で、
学習者としても無理がなく、勉強がしやすい。
アナ、ナチョ、ホセにカルメン、何よりオウムのパキート、
96番地の懐かしい面々とまた会えて嬉しく思っている(*^_^*)。
何かと多忙なこの秋、内容のわかっている再放送講座で、
自分にとってはとても良い巡り合わせになったと思う。

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この週末は、私の外国語学習史(笑)において、
本当に素晴らしい出来事があった。
5年前、『まいにち中国語』を担当していらした郭春貴先生に、
仕事関係の繋がりから、思いがけず直接お目にかかる機会が得られたのだ。

郭先生は、当時の放送から私が想像していた通り、
いや、それ以上に、教養豊かで温かい方だった。
先生は、中国語・日本語・英語をお話しになるので、
私が最初に御挨拶したときは日本語で答えて下さったが、
こちらの同僚のアメリカ人を交えたときには、ごく自然に英語を使われ、
その合間に、同郷の方々とは勿論、中国語で談笑なさっていた。
複数言語間の鮮やかなswitchingを私は目の当たりにした。

私が、『まいにち中国語』を聴いていたことをお話すると、
先生はとても喜んで下さった。そして、
「一緒に写真を撮りましょう!」
と仰って下さったので、御言葉に甘えて、
近くにいた同業者のカナダ人男性に頼み、撮影して貰った。
確認したら、私は興奮のあまり、イった目つきをして写っていたが(爆)。

そのあと先生から、
「中国語の勉強を、今も続けていますか?」
と尋ねられて、私は恥じ入った。続けてなかった(殴)。
それどころか私は、簡単な自己紹介すら、中国語では出来なかった。
英語だったら、これ、アイ・アム・ヨシコのレベルだぞ??
嗚呼、先生の大ファンと言いつつ、一体何を習っていたの。

しかし、今回のことで、私は光栄にも郭先生に覚えて頂けた(筈だ)。
本当にありがとうございました、郭先生!
不肖・転妻は今、改めて決意を致しました。
中国語、またやり直します(爆)。

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・本年度前期としては最終月となる今月、
フランス語もスペイン語も継続はしている。
今季のスペイン語入門編は本当に楽で(殴)やりやすかった。
易しいのに退屈ではなく、毎回元気いっぱいの楽しい講座で、
永遠の入門者である私にとって、実に良い半年間だったと思っている。
フランス語は、今、気持ちの面では応用編を主体にしているのだが、
入門編も断念しないで続けている。
えくてびあ~ん、え、れぺて、のイントネーションは完璧だ(逃)。

・ポゴレリチの12月のチケットが発売になったので、買った。
彼にとって完全な新曲ばかりが並んだプログラムであるうえ、
東京で1回しか公演しないので、舞台向かって右側S席を取った。
会場が今回もまた許し難い(殴)サントリーホールで、
あの軽やかにシャンシャンと鳴るような音響は、
私にとって全く我慢のならないものなので、
せめて音が自分の正面から来るようにと、前方席・上手側を選択した。
私程度の耳では、こうでもしないと彼が何を弾いているのかわからんのだ(--#)。
ポゴ氏本人は、サントリーホールを気に入っているのだろうか。
私は、もっと狭くて思い切りデッドなホールで聴きたいとずっと思っているのに、
彼は来ると必ずサントリーホールだ。
聴かせて頂くのだから、そう文句を言ってはいけないとはわかっているが……。

・北海道旅行で歩きすぎたせいか、ほかの理由かわからないが、
8月後半から歩くときに右足の甲に痛みを感じるようになり、
どうも取れないので、二週間前の夕方、勤め帰りに整形外科に寄った。
レントゲンを撮られたが骨には異常がなく、自発痛もなく、
できない動作もないので、筋肉痛だろうということになった。
しかし諦めきれなかった私はその翌々日、
普段から血圧を診て貰っている内科に行って、
もしや閉塞性動脈硬化症ではないでしょうかと訴え、API検査をして貰った。
自分の症状は間欠性跛行ではあるまいかと心配だったのだ。
検査そのものは、機械をつけて寝転んでいるだけで、苦痛はなく、
上肢下肢同時に血圧を測定して、その血圧比から、
血管の閉塞や動脈硬化がないかを判定するというものだ。
結果は、右腕151/95、左腕145/95、右足177/89、左足166/87、
緊張と興奮でやたらと血圧は高かったが、
右側が左側より高く、下肢が上肢より高い、と教科書通りな結果で、
右のAPI比は1.17・左は1.10、とこれまた極めて普通で、異常なかった(汗)。
内科でもやはり、筋肉痛だろうということになった。
あれから十日ほど経過した本日、症状は軽快してきてはいるが、まだ痛い。
かくなるうえは、鍼灸院に行くしかないのか。

・きょうは午後からようやく、頼山陽史跡資料館に行くことができた。
【第130回展示】頼山陽の書~詠史詩を中心に~
がもう終わりそうで、ここ数日、実は焦っていたのだ。
最近は心身ともに余裕がなく、演奏会も映画も軒並み逃しているのだが、
頼山陽特集展にはこうやって結局は必ず出かけているので、
山陽センセイへの私の執着は、それなりに強いようだ(^_^;。
書としては、『高駢・山亭過日詩』が私は最も気に入った。
躍動感があり、かつ丸みを帯びた豊かな空間構成で、
晩年の山陽の円熟が、具体的に伝わって来るような書体だった。
書も画も、画面を山陽自身の感覚で自在に区切って何かを描く、
という点で同じものだったのだなと感じた。
内容も含めて作品的に面白かったのは『十二媛絶句』屏風で、
歴史上の女性12名について、それぞれ七言絶句を書いたものなのだが、
『不折一枝深紫花』など、花になぞらえるときも言葉の選び方が漢詩ならではで、
しかも女性を表現するのに相応しい趣きがあり、大変に美しいと思った。

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最近は、仕事のほうは以前ほど多忙ではなくなった。
私が多少なりとも慣れて、先が読めるようになり、
タイムマネージメントが前よりは出来るようになったからだ。
とりあえず8月分までの仕事については、
どのように準備しておけば、会社である程度サッサと動けるかが、
自分なりにだが把握できている。……つもりだ(汗)。
しかし9月からまた、私の担当できる業務が変わるまたは増える可能性があり、
仕事内容が新しくなれば、私は再度、不慣れな段階から出直しになるから、
これは束の間の平穏というものかもしれない。

となると、自分の趣味の勉強に時間がとれるのは、
とりあえず8月いっぱいまでと考えておくべきだろう。
仏検2級が終わって以来、私の仏語力は下降の一途を辿っていて、
特に語彙力の減退は目を覆うばかりのものがあるので、
8月は久々に、フランス語に力を入れようかと思っている。
それで、もし9月以降も、恐れているほど忙しくならなければ、
もう少し勉強を継続することができるかもしれない。
仏検準1級は、現状では到底、挑戦できる学力でないが、
2016年秋季検定あたりを一応、念頭に置いておこう(大汗)。

今季のNHK語学講座の入門編・初級編は、
CEFR(ヨーロッパ共通参照枠)のA1レベルを参考にしているそうなので、
この機会に、DELF/DALF(フランス国民教育省・フランス語資格試験)
に挑戦してみるのも良いとは思ったのだが、
この試験は広島では公開会場が設定されていない上、
一番易しいレベルのA1でも11,000 円と、受験料が高いのが難点で、
私のお小遣い事情では、さすがに二の足を踏んでしまう。
スペイン語にも同様の試験でDELEというのがあるが、
これもA1レベルで受験料8,600円と、やはりなかなか高額だ。
それなら、日本でやっているスペイン語技能検定の西検のほうが、
6級3000円からなので受けやすそうだ(^_^;。
何しろ、どこまで行っても私のは道楽語学であるうえ、
ほかの道楽もいろいろとせねばならんので……(殴)。

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文句を言いながらも、途切れることなく聴いては、いる。

フランス語の入門編は、限りなく丁寧な発音練習の場と考え、
テキストはあまり見ないようにしてやっている。
まだ、今のところは聴き取りに苦労するような内容ではない。
しかし聴いただけでスキットが細部まですぐ暗記できるわけではないから、
『えくてびあ~ん、え、れぺて』をやるときには、
やはりテキストはあったほうが良い。

応用編は今月から、前回放送時に私としては結構好きだった、
福島祥行先生の『Bon voyage, Manon!~大阪・京都・奈良~』
の再放送が始まったので、とても良くなった(笑)。
内容的に、現時点の私が楽しくやるのにちょうど良い難易度で、
テーマとしても、通訳案内士のフランス語版という感じで、
聴いていてとても面白い。
先生が関西人でいらっしゃるので、関西弁も私には嬉しいところだ。

福島先生の文法の説明方法は少し個性的で、
図解の内容が自分の感覚に合うかどうかで、
聴き手にとって、わかりやすさに関する印象も変わって来ると思うのだが、
私は概ね、ポイントがとらえやすいと感じて、気に入っている。
欲を言えば、放送時間内にExercisesまでやって頂けると嬉しいのだが、
現状の15分間の講座では、それは無理のようだ。

スペイン語は、変わりなく元気よく(笑)勉強している。
江澤先生の授業はいつも勢いがあって楽しいので、
朝いちばんに聴くにはピッタリだ。
私はスペイン語は本当に娯楽としてしかやっていなくて、
学習態度については、フランス語よりも更に力が抜けているのだが、
それでもここ何年か続けて聴いているので、
基本的な動詞の活用などはもう迷わなくなり、
チリも積もれば…的な達成感を感じることが、最近は多くなった。
今季くらいのゆっくりとした進み方は、
私はフランス語については些か不満も感じているのだが、
スペイン語に関しては、まことに都合が良かったと言うべきだろう。

…そうこうしているうちに、今月も既に半ばとなった。
次の8月号テキストが、そろそろ発売される頃だ。

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今季はフランス語・スペイン語ともに、入門・初級講座の内容が
『ヨーロッパ共通参照枠』(2002年)の『A1:初歩レベル』設定だそうで、
例年に較べて学習項目がかなり少なく抑えられており、
ゆとりを持って勉強できるから良いかと思っていたのだが、
残念ながら私にとっては、とても楽しい講座だとは言い難い状況になっている。

テンポがあり愉快なスペイン語講座のほうは、それでも結構気に入っていて、
基本の反復は何事においても大切だからと、とりあえず肯定的に考えている。
この講座は、リピートのためのポーズが適切に取られていて、
こちらの練習が邪魔されないし、
最初は先生のあとについて繰り返し、次はオーバーラッピング、
というふうに同じ反復でもメリハリがつけられているのが、とても良い。
書き取りのときも、書く時間が過不足なく考慮されている。
あまりにも易しくて負荷がかからなさ過ぎる点は、もうひとつかなとは思うが、
番組のテンポは私の生理的な好みに合っており、聴くのは苦痛ではない。

しかし、フランス語のほうは、この半年間は発音矯正のための学習期間、
と一旦は割り切ってはみたものの、
 Écoutez bien et répétez(よく聴いて繰り返して)
 Attention(ここに注意して)
 Encore une fois(ではもう一度)
と会話の途中でいきなり止められて反復を要求される箇所が、
一回のレッスンの中に何セットもあるので、かなりシンドくなってきた(殴)。

「まるでお母さんが子供に教えるように…」
と講師の大木先生がいつも仰るのだが、
私はどちらかといえば、もうおばあさんレベルの年齢と心境なものだから、
この箇所では毎回、デイサービスで世話をして貰っている心境になる(爆爆)。
「半年後『えくてびあ~ん、え、れぺて』しか覚えていないかも」
と某掲示板に書きこんでいたリスナーがいたが、同感だ(汗)。
この2ヶ月半、来る日も来る日も、ほかの何より繰り返し聴かされたのが、
『えくてびあ~ん、え、れぺて』の類いだった。

ポイントの文を区切りながら反復練習すること自体は良いと思うのだが、
えくてびあ~ん、から始まる一連の指示を、
毎回出す必要はないのではないだろうか。
放送時間が15分しかないのに、わかりきった指示を毎度毎度、
聞いてからでなくてはリピートに入れない、というのは、
学習者としては忍耐を強いられるし、時間の無駄であるという気がする。
お遊戯をさせられて怒っているおばーちゃんと同じか(爆)。
いや、手順などとっくにわかっているお遊戯なのに、
その都度、同じ台詞で毎回やり方を説明されるので
もういいから早く踊らせてくれ!とイライラしている、というべきか。

しかし、こうなったのは、私が勉強したいと思っていることと、
今回の講座内容とがたまたま合っていなかったというのが、最大の原因だろう。
私は元々が文法オタクなので、『理屈抜きで、まずは話せる外国語』
という方向の講座は、積極的に求めていないのだ。
これまで、初級講座でも満足できるものもいくつもあったのだから、
合う年度(期)もあれば合わない年度(期)もあるということは、
それだけ、いろいろな方向性の講座が提供されているということだと思う。

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フランス語・スペイン語ともに初歩なので難なく続いている。
さすがに○回目の入門となると、適当に聴いていてもまだ大丈夫だ(殴)。

それでも、ゆっくりやるからこその発見がいくつかあった。
特にスペイン語の発音については、
これまでいろいろと疑問に思っていたことが解決しつつある。
スペイン語のsが、必ずしも日本語のサ行音ではないということを
今回の講座で明快に言って貰えて、私は本当にスッキリした(笑)。
s音はサセスソと同じだから簡単、siだけは「シ」でなく「スィ」、
という説明をされることが多く、確かに日本語話者にとっては、
そうやって発音すれば通じるので、この考え方はわかりやすいのだが、
私は放送で聴いていて、外国人講師の発音のほうは、
必ずしもそうなっていないことに、ここ何年も違和感を持っていた。
彼らの発音はもっと籠もっていて、[s]のような鋭い歯茎摩擦音ではなく、
私にはずっと、英語の無声thに近い感じがしていた。
それがあながち間違っていなかったことを、私は今年の講座で知った。
スペイン語のsiは、よくあるカタカナ表記の「スィ」よりも
日本語の「シ」にかなり近いということや、
スペイン語話者の中には、sをzの音(つまり英語の無声th)で
発音する人も少なくないことなど、私は初めて理解できたのだ。
……もしかしたら、今までの講座でもそういう説明はあったのに、
単に私が聞いていなかっただけかもしれないが(爆)。

****************

という話を書いていて思いだしたのだが、
そういえば娘はかつて、日本語の「キ」の音が巧くなかった(^_^;。
はっきりとした異常構音というほど目立つ音ではなかったので、
普通に話していて指摘されることは多分なかっただろうと思うのだが、
彼女の「キ」には微かな側音化が起こっていて、
私はそれが気に入っていなかった。
娘が5~6歳の頃に私はそれに気づいて、
いずれどこかで矯正すべきだなとずっと考えていたのだが、
こういうことはある程度の年齢になってからでないと巧くいかないので
(というのが私の長年の持論なのだが、世の中には異論もあるようだ・汗)、
ともあれ私は我慢しつつ、時期をうかがっていた。
なぜ私がこのようなことにウルサいかに関しては長い歴史があるのだが、
私の過去(爆)については、また、いずれ。

……で、かなり最近になって、娘は正しい「キ」音を獲得した。
学校で英語を勉強する年齢になってから、
調音点のどこを使えば何の音になるか、
ということに彼女なりに意識が向くようになったので、
日本語の「キ」は「カ」「ケ」「ク」「コ」に較べると
舌の盛り上がる場所が前寄りになり、硬口蓋に近づいている
(音声学で言う「硬口蓋化」が起こっている)ということが、
頭と体感の両方で理解できるようになったのだ。
調音点を意識的に前寄りにすれば、「キ」音が楽に出せるような気がする、
という意味のことを、あるとき娘は自分で悟って、言った(^_^;。
それで私が、彼女のかつての音と新たに獲得した音の違いを
理屈で説明してやった。……やっと私の出番が来たのだった(^_^;。
その後、本人がとくと自分の発音を比較・検証してみたところ、
彼女のかつての「キ」音では、呼気が口腔の片側から出ていたそうだ。
「長い間、『キ’ノ・ツラユキ’(紀貫之)』、って発音しよったんよ(^_^;」
という娘の再現・述懐には、笑った。

かくして、娘の「キ」音はめでたく改善されたわけだが、
果たして今後彼女は、それでも二種類の異音を忘れることはないのか、
或いは、使用機会の無くなった「キ’」を自然に放棄するのか、
なかなか興味深い(笑)。

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3月31日(月)から、NHKラジオ語学講座の新年度が始まった。
今季は、フランス語入門編は新作で大木充先生の『話せるフランス語』
フランス語応用編は再放送で井上櫻子先生の『作家とともにパリ散歩』、
スペイン語入門編は新作で江澤照美先生の『みんなのスペイン語』。

今回はどちらの入門編も、言語学習の世界共通基準としての、
欧州評議会『ヨーロッパ共通参照枠』(2002年公表)で設定された、
『A1:初歩レベル』を参考にして作られているのだそうで、
過去の入門・初級講座より学習項目が少なくなっている。
基礎固めは学習のどの段階でも有益なことだと思うし、
「話す」ことを重視する講座内容は、日本にいて語学をやる者には
最も必要なことだから、基本線として私は歓迎しているのだが、
実際に放送を聴いてみた感じとしては、フランス語のほうは
私は今回ちょっと自分のやり方を工夫しないといけないかな、
と思っている。

私が気に入っていないのは、『実践練習』の構成で、
会話にこちらが参加しての役割練習の形式になっているのに、
話の途中で、この課での大切な表現のうちのひとつが出て来ると、
その都度、会話の進行が一旦止められ、
Eoutez bien(よく聴いて)
Ecoutez bien et repetez(よく聴いて繰り返して)
Attention(ここに注意して)
Encore une fois(ではもう一度)
と、同じ文やキーフレーズの反復を要求されることだ。
会話はまだ続きがあるというのに、私がそれをやっている間は、
話が前に進まない。

せっかく「なんちゃってフランス語会話」を楽しんでいるのに、
話の途中で断ち切られて、部分的リピートアフターミーをさせられると
私にとっては、思っていたよりストレスになる(汗)。
私が既に入門者ではなくなったからなのかな、
と反省もしてみたのだが、仮にスペイン語だったとしても、
やはり私はこの形式の練習は好まないだろう。
ということで、今回はテキストを全く見ないでやってみるかな、
と今は一応思っている。
会話全体としての意味内容や物語を追うことは考えずに、
「音」だけのトレーニングだと割り切ってやったほうが、
こういう練習はうまく行くのではないかと思うのだ。

スペイン語のほうは、江澤先生がとても元気イッパイで(笑)
「いってみましょう!スペイン語の100本ノック!」カキーン!
などという勢いで来られるので、朝から景気が良い。
さすがに何度目かの入門者ということで今月は楽勝なので、
今季こそ落ちこぼれないでついて行きたいと思っている(^_^;。

ついでに『英会話タイムトライアル』、
以前から知っている講座だし、内容的には全く問題ない。
困るのは、これだけ放送時間が離れているので、聴くのを忘れないかどうか(殴)。


以上、エイプリル・フールでは、ございません。

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先週後半は忙し過ぎてシんでいた。
まず、また娘の大学の友達が、しかも今度はふたり、
それぞれ神奈川と愛知からやって来て広島で合流し、我が家に泊まっていった。
とは言え、私は例によって何のもてなしもせず、
それどころかお嬢さんたちのほうが随分と気を遣ってくれたし、
予定の決定や観光案内などの接待は、娘が全部やっていたのだが、
それでも、炊事その他の家事仕事が微増した程度の変化はあった。

そこへ持って来て、前の週末に京都で遊んで休日を消費したのがタタり、
この木曜金曜あたりは私の仕事が目一杯になった。
特に金曜午後の職場のミーティングのときなど、
私はうろんな目をして座っていただけで、一言も発言せず、
負というか疲のオーラを部屋中に放っていたのではないかと思う。
あれで時給を貰ったらいかんよな(汗)。
居る以上、何か建設的な意見のひとつも出さないと。
すびばせんでした<(_ _)>。

しかし、今どうにか、その一週間が終わった。
昨日の仕事のあと、私は久々に束の間、解放された。
毎週、土曜の夜と日曜は、私にとって最も甘美なひとときなのだ。
更に折良く(と言ったら罰当たりなのだが!!)、
主人が松江に一泊二日の出張があって、昨日から出かけた。
お蔭で、今朝は5時半に起きるという日課から私は自由になった。
そりゃもう、寝た寝た寝た(爆)。
昨日12時頃就寝して、起床したのはさきほど正午頃。
ああ、時間に関係無く寝ていても許される境遇って、最高だ(涙)。

******************

ということで、ふと気づけば、もう来年度のNHK語学講座の予定が
ひと通り出揃い、テキスト購読予約も受付が開始されていた。
放送時間が私の日課にとって都合が良いのもあって、
来年度も、ラジオのフランス語とスペイン語を続けたいと思っている。
フランス語は2008年からなんとか継続できているので途切れさせたくないし、
今年度はスペイン語もなんとか聴けることが判明したので、
このふたつについて、来年度はテキストの年間購読予約をするつもりだ。

それと、私は今の職場にいて、自分の英語の大きな弱点は、
「なんでもない相づち」が実はうまく打てない、
ということだとわかったので、来年度は『英会話タイムトライアル』を
できるだけ聴くようにしたいと思っている。
日本語でいう「へえ~」「そうですね」「ほんとですか」「なるほど」
みたいな会話の「つなぎ」の言葉が、私の英語では種類が乏しく、
会話のリズムが自然とはいえない面がとても多いのだ。
こういうのは「次はどう言おうか」と気合いを入れるものではなくて、
本当にさりげなく際限なく出て来るようにならないと駄目なので、
今後は「小さな瞬発力」を、ちょっと意識的に磨きたいと思う。

******************

先週は、ノーム・チョムスキーが来日していた
ノーム・チョムスキー教授講演会(上智大学))。
80年代に英語学・言語学をやっていた者(の多く)にとっては、
チョムスキーはそれこそ神にも等しい存在だったのではないだろうか。
50年代終わり頃に始まった、彼の変形文法理論は、
70年代80年代と、ますます多彩な広がりを見せるようになっていて、
私が書いた程度の学部の卒業論文に過ぎないものでさえ、
完全にチョムスキーの影響下にあった。

インターネットがなかった当時、彼の著作を手に入れる方法が少なく、
指導教官やそのツテを頼ってコピーをコピーさせて貰ったときなど、
私にとってそれらは何にも勝る宝物のように思えたものだった。
今、amazonで検索したら当時の彼の著作はペイパーバックになっていて、
クリックひとつで簡単に買えることがわかった。
この機会に買おうかと思った。もう読む気力はないかもしれないけど。
……しかし、こういう限られた読者層のための本は、ひどく高いわね(逃!)。

チョムスキーの年齢から言って、おそらく今回が、
日本で彼の講演が聴ける最後の機会であっただろうから、
私の青春に多大な影響を及ぼした人の姿を(^_^;
たとえ隅のほうからでも垣間見たかったな、
と思いはしたのだが、機会が得られず残念だった。
このたび来日し、複数の講演の場を持ってくれたことに、
遠くから感謝を捧げたいと思う。

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