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彩虹眷村*退役軍人が描いた「おとぎの村」

2020-02-04 12:41:33 | 台湾

2020台湾紀行18、彩虹眷村

中国語で彩虹眷村は「虹色の村」。

中国の内戦で、国民党の兵士として中国共産党と戦った退役軍人の黄永阜さんが80歳から描き始めたアートです。

じゃーん

毛沢東が率いる共産党軍に敗れた国民党軍は、台湾に逃げ込み、台湾各地に軍人用の住宅を作った。

時が経ち、約10年前に平屋の古くなった、退役軍人用になった住宅を取り壊そうと政府は計画した。

黄永阜さんは、どうせ取り壊されるならば好きな絵を「いちど思いのままに」描こうと思った。

それで描き始めたら、近隣の学生たちが感激して評判になり、時の政府まで視察しにきて保存が決まった。

今では世界の若者たちの観光地になっています。

では・では・現在進行形のアートを見てください。

当時の家は小さかった。

屋根の高さがこんなものかというくらいだった。

抽象画ですね。

4文字熟語が書いてありますね。

きっと縁起の良い内容なんでしょう。

ひとつの村全体をペンキで描いていったなんて、、、すごいパワーです。

それも80歳になってから描き始めた。

10年ほど前のことだそうです。

彩虹眷村は現在進行形で、90歳を超えたじいさまが描き続けています。

アートでしょ!

80歳になって新しいことを始めるのは、、、どれほど大変なことか、、、私にはわかる。

退役軍人村が取り壊されて再開発される、、、自分の生きてきた歴史が消されるんだから、突き動かされるパッションが80歳のじい様にあったんだろう。

それも、この描かれた絵が保存され、世界中から見に来るとは思ってもいなかった、、、というところが「じい様ドリーム」そのものでしょう。

台湾では猫の絵が街の中にいっぱい出てきます。

猫好きな国民なんでしょう。

もしかして猫が「国の象徴」動物なのか???

細かいグラデーションはなし、というのがいい。

絵には説明はつけません、皆さんで感じてください!

人のいない時を狙って写真を撮っているので、実際は狭い村に人がいっぱいで混み合っています。

村の入り口です。

入り口を入ったすぐのところ。

台湾人も自撮りが大好きです。

順番待ちですね。

じいさま画伯。

じい様の居室だったところ。

質素な生活だった。

そうそう、昔の人は体ひとつ、手荷物ひとつで生きていました。

国民党は敗軍だし、退役軍人だからわずかな恩給で暮らしていたのか?

今みたいに物に溢れて生活しているのは、かっこ悪くないかい?

10年前に、、、さすがにみすぼらしくなった退役軍人用の宿舎村を取り壊そうと市は考えた。

ところが、じい様が絵を描き始めると、近隣の学生たちが強く政府に存続を働きかけた。

台中市長がおとずれて、じい様と話をして存続が決まった。

写真左の赤いシャツ姿の方が台中市長さん。台湾は総督まで女性になって、いいことづくめです。それに反して、安部ちゃん政治を見る限り、爺様政治の限界というより悪弊が目につきます。

使われた絵の具。

観光地になったのでトイレは完備されている。

経過が日本語で書いてあった。

私たちはタクシーをチャーターして彩虹眷村と高美湿地を回った。

台中市内から離れているのでバスでは遠い。

タクシーをチャーターするかツアー参加がおすすめです。

台中市春安路56巷

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