姪の結婚式だった。
姪から、写真を沢山撮って!と言われ、とりまくった。
幸せそうであった。
まっ、最初は幸せよ!
式場の「演出」は中々であった。
小さな、式場で、1組か2組がせいぜい、その分、参加者は貸切状態で、二人のカップルを中心に、まとまれる、そんな式だった。
お嬢様と、仲良くなった。キリギリス君のおかげである。
式の、最後、両親が「花」など貰って、ホントの最後。
各テーブルで、な、花火だで。
最近は、こうなの?
いい式だった。
で、ふと、いや、しばしば、僕が、我が子の・・・・・・
などと、思い巡らしたら・・・・
どうも、気恥ずかしさや、こんなことさせられるのか~
など、マジに、悩む僕がいた。
はずかしいの・・・やだな・・・・
さて、Kよ!嫁ぐお前に、この、叔父さんは、詩を贈ろう。有名な詩だ。
『 祝 婚 歌 』しゅくこんか
吉野 弘
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派過ぎないほうがいい
立派過ぎることは
長持ちしないことだと
気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうち どちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には色目を使わず
ゆったりゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そしてなぜ 胸が熱くなるのか
黙っていてもふたりには
わかるのであってほしい
もう1つ、贈るからね。高校時代に読んで、それからずっと、この詩をだきしめている。
『助言』 ラングストン・ヒューズ 木島 始 訳
みんな、云っとくがな、
生れるってな、つらいし、
死ぬってな、みすぼらしいよ
んだから、摑まえてみろよ
ちっとばかし 愛するってのを
その間にな。