お決まり・・・土曜は音楽だ。
本日自前!
アメリカンフォークを牽引し、大きな核であり続けたピート・シーガーが今年亡くなった。
月並みだが「巨星墜つ・・」だ。94歳であったが、晩年の活動はまさに現役・・生み出された作品も、衝撃・刺激的だった。
そのピートさんへのリスペクトで作られた、笠木透と雑花塾の新譜のお披露目コンサート。
ロストもうれしいことに声がかかり、前座で出演であった。
ピートさん達が作った、アメリカで生まれた最初のフォークグループが、「オールマナク(アルマナック)・シンガーズ」。
アルマナックの名の通り「暦」を刻み・時代の証を歌おうと、反戦や反ファシズム・組合と、民衆が歌を必要としたとき、彼らはどこにでも出かけ、歌ったのだった。
この後、ウィーバーズが生まれ、やがて、PPMやらブラフォーやら、60年代の華やかなフォークグループの誕生は、彼らをお手本に生まれたのだった。
そのオールマナクの姿に共感し・21世紀の日本で「そのようにありたい」と、このCDやその中の歌は生まれたに違いない。
全体あいさつ・打ち合わせ・・・そして、リハーサルなど延々と続き、本番まであっという間の感じだった。
体調を壊し・・大変な年だったが・・しんどいであろう御大は、そのぶん迫力を増していた。
いよいよ本番・主催の「ヒューマン・ファーマーズ」の百姓フォークで始まった。
TPPへの怒りが、迫力満点で歌われる。
そして、ロスト。
ピートさんたちの音楽のルーツの1つ・・カーターファミリーのスタイルのオリジナル「クローバーの花をつんで」で始まり・・・2曲目は、ピートさんたちの影響下、おそらく一番有名になったフォークシンガー(後にロック寄りになるが・・)のボブ・ディランのメロを拝借し、イラクへの戦争を仕掛けた仕業に、「戦争で紛争は解決しない!」と、作った僕のオリジナルの詩「歌をうたってる」を続けた。
集団的自衛権という、魔物。それは、自衛隊を軍隊にし、やがて徴兵制まで視野に入れた企てだ。
この国が戦争になったら、真っ先に、僕の大好きな「沖縄」がまた、真っ先に巻き込まれるだろう。
3曲目は、日本のピート・シーガー・・・笠木氏の「特攻花」で僕らのステージを終えた。
1曲目・・・この曲は軽快なフレイリングのバンジョーが欲しかった。
本番を待つ間に、雑魚塾の木野内氏を誘った。快く引き受けてもらい、写真の如くコラボできた。
気持ちよかったなぁ・・・
特攻花も、3番の後、そのリフレインで打楽器が入ると、深み・厚みが加わる・・そこで、やはり雑魚塾の久保木氏に入ってもらい、実にうまくいった。
こうして、ヘッドアレンジながら、セッションは、違う刺激で、はまれば曲が新鮮になる気がした。
実に、成功したと思う。写真は、その証拠写真だ。
各種CDなど販売していたが、「ロストのCDは無いのか?」というお客さんが居たと、聞いた。
1人でも、うれしい話だった(しかしそんな大それたものは、当然無い)。
前座の最後は、今が「旬」のいわき雑魚塾が締めくくって、前半を終えた。
彼らの、原発へNO!と突きつけた、まさに当事者の声・怒りがつまった「でれすけ原発」のCDは、発売して数か月で初回プレス2000枚を売り切ったという。増版もすでに1000枚に迫る売れ行きらしい・・・
昨今プロのCDでも2000枚を売るのは大変だ。
アマチュアのCD・・それも原発がこの売れ行きとは、まさに彼らのCDが今必要としている音楽だったからだろう。
歌を必要とする状況がある・・・僕らアマチュアのフォークグループは、何より「勇気づけられる」思いだ。
2部・・・この新譜を生み出した面々の登場である。
笠木透と雑花塾。
平和の希求・・9条への思い・・・「メープル・シロップ」の曲では、ピートさんへのリスペクトが歌われ・・・
この国の忘れっぽい・いいかげんな国民に「水に流すな」と、警鐘を鳴らしていた。
まるで「俺は21世紀日本が、再稼働や戦争への準備に突き進んでいる今、このまま死ぬわけにはゆかない」と、そんな気迫で吠えていた。
♪海をよごすなよ 水に流すなよ・・私ははずかしい♪
♪名もない人々よ うたえうたえうたえ・・♪
最後は出演者全員で「平和の暦」を歌った。GOODな盛り上がりだったぜ!
PS・メロやテンポが若い!若者が作曲と思いきや・・岡山の尾崎氏であった・・・このテンポの曲を作れれば、もすこしは長生きするに違いないのだった。
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さて、初めてロストは全員打ち上げに残り乾杯だった。音楽やコンサートについて、真剣な話などもあって・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/df/1f7d020188639076f123018fa6b0dc96.jpg)
マイクのいらないケンちゃんや、ロストベーベーなど・・・
声をかけて、出演させてくださった、主催者や、すっかり仲良くなった雑魚塾にありがとうなのだった。