三国志・・・三国とは、魏・呉・蜀を指すのは皆さん自明か・・その、中国の後漢末期から三国時代にかけて群雄割拠していた時代(180年頃 - 280年頃)の興亡史である。我が日本が、卑弥呼の倭の国であったころである。酒見の文庫は4巻まですでに読み終えている。
単に『三国志』と言う場合、本来陳寿が記した史書のことを指す。対して『三国志演義』とは、明代の小説であり、『三国志』を基としながらも説話本や雑劇から取り込まれた逸話や、作者自身による創作が含まれている。また、登場する地名・官職名・武器防具などは三国時代の時代考証からみて不正確なものも多い。著者は施耐庵あるいは羅貫中と言われているが、定説を見ない。まぁ、面白おかしく架空のお話を創作し、登場人物なども架空のものが登場したりする。三国志の数行が、盛られ、盛られ。はたまた盛られ、数十ページの演義となっていたりするのであった。
一方三国志・・・陳寿は『三国志』を記述するにあたって信憑性の薄い史料を排除したために、『三国志』は非常に簡潔な内容になっていた。そこで、宋の文帝は裴松之に注を作ることを命じ、裴松之は作成した注を、元嘉6年(429年)に上表とともに提出した。時の権力者が書かせたものは、まず、権力者に都合の良い物へベクトルが振れることを頭に置かなければならない。
日本では、演義をふんだんに取り入れた、吉川三国志が日本での事実上の底本(定番本)となっている。吉川三国志を基調に、大河漫画作品化した横山光輝『三国志』なども、ある(俺の愛読本)。
歴史学は記録・古文書・などの文字資料から歴史を読み解く科学だが、「古い文献ほど体制側」そして「古い文献ほど男の物」は、心しておかなければならない歴史学の弱点である。
などと、横道にそれつつ、三国志の躍動は面白いなぁ・・・こんな歴史を持って、あの中華・中国の今があるのかぁ・・・などと、あれこれ読んでいる我であった。
さて、酒見の三国志。ついに完結!!
単行本はすでに出ていたが、この5巻目が文庫になるのを待っていた。
やっと文庫になって、さっそく購入した。もう、読み始めている。これをアップするころには、読了とあいなるかもしれない。
抱腹絶倒なのだ。テンポ・話っぷり・物語の展開と、まったく俺は酒見三国志に惚れてしまっているのだ。
三国志の史実であろうと思われる大筋は絶対外さず、演義の盛にもった小説の面白さに、さらに酒見が盛って、実に面白いのだ。
キャラクターの設定も、これまた、魅力的で、ニュー三国志の極み・・・?!だな。
楽しみ!
25日の2m圏内接触者。
濃厚接触・女房・・・・・・・・・・・1名。
会社(立ち話)・吉・永・小・高・山・5名。
Aコープべーべー・・・・・・・・・・1名。