このような集まりで「沖縄の話をしなさいと」・・仰せつかった。
「沖縄の基地問題」・・・
沖縄の基地は
米軍にとってどのような価値があるか?
日本政府にとって、どのようなものか?
沖縄県民にとって、どのようなものか?
という、章立てで話をした。
過大な負担をしいられながら、しかしそれは、日本の政府にとって都合の良いものであるが・・・県民は自分たちだけに押し付けるのはおかしいと思っている。
単純なシェーマながら、奥は深いのだ。
「汚いもの・いやなもの・危険なものを、経済的に貧しい地域に押し付け、自分のところでないから知らないふりをする」
原発も基地も、根っこはおんなじだ。
これに、政府はどうあれ、「知らん顔」「無視」を決め込んでいる国民にどう切り込むか・・・ここが肝だ。
などと話は展開されたのだ・・・・80%の及ぶ国民は日米安保を是認している国だ。これに切り込まない限り、事態は変わらない。
まして、憲法9条があったから「平和が守られた」などという、幻想からは、生むものは少ないだろう・・・・(9条は大事だし、国際的には要だと俺はもちろん思っているが)
最後に、この学習会の資料に載せた、まだ翁長さんが那覇市長だった時の言葉を、記しておく。
「日本は戦後から今日まで外国と戦争もしていないし、誰一人戦死したわけでもない。それを支えてきたのは、沖縄ですよ。戦後、ずっと米軍基地があって、そこからベトナムにも出撃しているわけで、憲法9条があるから日本は平和なんだと主張する人たちは、憲法の埒外にあった沖縄の負担の中で、戦後日本の高度経済成長があったということがわかっていない。それを、沖縄が本土復帰をしたころは高度経済成長にかげりが出て『日本もお金がないのになんで沖縄にお金をやらなければいけない』という、このさもしさ。日本という国の平和が、架空の、虚構の中に保たれているということも理解されていない。」 雑誌「モモト」VOL15・2013年7月号より