今月は、ブログの更新頻度が高いんじゃないかと悦に入ってる私。
なぜって、忙しかった。
忙しいと更新が頻繁になるって変かもしれないが
普通に忙しいと他のことも燃える…私はそういうタイプ。
暇な時は、何もかもやる気がしなくてグウタラしている。
ものすごく忙しいと、ブログに取り組む時間が無い。
そういうわけで、今月は普通に忙しかったようだ。
などと、はしたなくも「忙しい」を連発する私だが
その原因は、同級生の友人けいちゃんの帰省。
私と一緒に勤めていた病院を定年退職した後
お姉さんを頼って横浜に転居した彼女が、半月ほど帰っていた。
だから仲良し同級生5人で結成する通称5人会で、遊びまくっていたのだ。
彼女の帰省の目的は両親亡き後、無人になっている実家の片付け。
実家は神戸在住のお兄さんが相続し、別荘として使われていた。
しかし誰でもそうなるように、せっせと通っていたのは最初の1年ぐらい。
この数年は、飽きて放置されていた。
このまま実家が荒れ果ててしまうと、近所に迷惑がかかる…
けいちゃんもお姉さんも、いい加減な兄夫婦にヤキモキしていた。
特にけいちゃんは数ヶ月前から、両親が何度も夢枕に立つようになったという。
「お父ちゃんとお母ちゃんが夢に出てきて
“家が心配やから何とかしてくれ”言うんやわ。
特にお母ちゃんは食器棚のガラス扉を開けて、中からヌ〜と出てくるんやで。
怖いから、思い切って帰ることにしてん」
WBC以来、ヌーは大人気だけども、こっちのヌーは歓迎できないわ。
食器棚から出てくるお母さん…
そんな話を聞いたら、私だって怖いよ。
彼女は実家に置いてあるタンスやベッドを始め
問題の食器棚などの家具や古い電化製品
それから庭にあるプレハブの倉庫3つとその中身などを処分すると決めた。
そして、現在勤めている老人ホームの厨房で長期休暇を取ったが
帰る前になって、「誰か処分業者を紹介して」と5人会のLINEで言ってきた。
ネットで調べたらたくさんあるけど、全然知らない所ばかりなので
家に来てもらうのは怖いという。
…もっともである。
就活ブームで家じまいの費用は高騰し、値段はあって無いようなものだ。
業者の方も現金が儲かるので、雨後のタケノコのように新規参入が増えている。
そんな昨今、最も怖いのは業者によって大きく異なる費用と人間の質。
費用は業者の言い値になることが多く
あまりの高額に値切ろうとしても、怖いお兄さんたちが相手だと言いにくい。
そうよ…こういう業者って、お世辞にも上品な人たちじゃないのである。
うちの隣も一人暮らしだったおばさんが去年、息子に引き取られ
無人になって売りに出された。
売り出すにあたり、家をもぬけの殻にする必要があるため
不動産会社の繋がりであろう、遠方から家財の処分業者が訪れていたが
そりゃもうひどいものだったわよ。
見るからに半グレや不良みたいな人たちが3日間
大音響と怒鳴り声を響かせて作業に当たっていた。
寄せ集めのメンバーらしく、処分の仕方なんて知らない様子。
食器なんかを金属の箱にガンガン投げ入れて延々と割りまくるもんだから
うるさいどころの騒ぎではない。
ことに隣は華道の家元。
花器や鉢、花瓶の類いが山ほどあるので
それらを割る音といったら、気分が悪くなるレベルである。
すすけた金髪にタトゥーの見た目や騒音もだが
トラック3台を乗り付けるので、うちの駐車場も無断で塞がれた。
もちろん挨拶なんてしやしない。
顔を合わせても知らん顔の野良犬状態。
あまりの暴挙に近所も騒ぎ出し、文句を言おうかと検討もしたが
隣のおばさんの耳に入ったら悩むと思い、通りかかった警察に注意してもらった。
その瞬間はおとなしくなったものの、時間が経つと元通り。
いつかは取り組む家じまいだが、あんなのに来られたら困る…
我々近隣住民はそう話したものである。
余談になるが、隣のおばさんは
「息子が来い来いと言ってくれるので…」
と嬉しそうに言って引っ越したものの、じきに老人ホームへ入れられた。
先日、おばさんから電話がかかって知った。
彼女の家はこの春に売れ、若い夫婦と3人の子供が入居したが
おばさんは何も知らなかった。
年金を含むお金は全部、息子夫婦が管理しているので
歯医者にも行けなくて困っているそうだ。
そんなわけで、処分業者ならどこでもいいというわけにはいかない。
けいちゃんは近所迷惑になったり、悪い業者に当たって
べらぼうな金額を請求されてすごまれたりと
怖い目に遭うことを心配して5人会に相談したのだった。
が、この方面となると、ガテン系の私しかいまい。
業者選びは、各種の条件を満たす会社でなければのう。
一つ目は、礼儀が徹底している所。
女一人で対応するのだから、怖がらせたり迷惑をかける所はいけない。
社員教育が行き届いていて
愛想の良いきちんとした人たちで構成されている所が望ましい。
二つ目は、自社で処分場を持っている所。
処分業者はたくさん存在するけど、業者の数だけ処分場があるわけではない。
引き取った家財をバラバラに潰して粉砕する処分場は
家屋解体の専門業者なら持っているが、下請けや転職組であれば
持っていない所の方が多い。
処分場を開設して維持管理するには、市民生活に影響の無い広大な土地購入を始め
困難な資格取得、大がかりな機械設置など多額の費用がかかるので
おいそれと誰でも持てる施設ではないのだ。
処分場を持ってない業者は、顧客の家から家財を運び出し
処分場へ運搬するまでが仕事になる。
そして処分場に行ったら荷物の重さを計量し
重量に見合った、けっこう高い処分料を支払って後始末をしてもらう。
その処分料はもちろん、顧客が払う。
顧客は処分料がいくらなんてわからないので
業者によっては家財の運び出し作業の料金に加え
その処分料にいくばくかの水増しをして請求する所もある。
つまり儲かるから、処分業者が増えているのである。
よって、食品でも産地直送の方が安いように
自社処分のできる業者に依頼した方が安く上がる可能性大。
明朗会計を希望するのであれば
自社で処分場を持っている業者かどうかを確認し
事前の見積もりをしてもらうのが安心というわけである。
三つ目は、金持ちの所。
自社で処分場を持っている業者は、基本的に金持ちだ。
先ほども述べたように、処分場を持つには大きな資本がかかるからだ。
元々金持ちの上に、自分とこの会社だけでなく
よその処分業者からも処分料がザクザク入るとなると、ますます儲かる。
儲かっている会社は、長く儲けていきたいので信用を大事にする。
怪しげな従業員を雇わないし、水増しだの上乗せだのと
みみっちい欲を出さないので安全という理論が
全てではないものの、ある程度は成立するのである。
ということで、私がけいちゃんに紹介したのは市外のF工業。
ここでもお馴染み、うちの取引先であり
夫と次男をスカウトしてくれた社長のいる会社だ。
F工業は建設の他に、家屋解体や家財処分の仕事もしている。
安心な業者を他に知らないので、選ぶも何もここしか無い。
私は社長と話し、とりあえずけいちゃんの帰省に合わせて
見積もりに行ってもらうことになった。
けいちゃんは喜んだ。
見知らぬ業者だと怖いので、お姉さんと二人で帰省することになっていたが
私の知り合いということでお姉さんも安心し、一人で帰ることになった。
一人の方がいいに決まっている。
お姉さんの都合を気にせず、うちらと遊べるもんね。
《続く》
なぜって、忙しかった。
忙しいと更新が頻繁になるって変かもしれないが
普通に忙しいと他のことも燃える…私はそういうタイプ。
暇な時は、何もかもやる気がしなくてグウタラしている。
ものすごく忙しいと、ブログに取り組む時間が無い。
そういうわけで、今月は普通に忙しかったようだ。
などと、はしたなくも「忙しい」を連発する私だが
その原因は、同級生の友人けいちゃんの帰省。
私と一緒に勤めていた病院を定年退職した後
お姉さんを頼って横浜に転居した彼女が、半月ほど帰っていた。
だから仲良し同級生5人で結成する通称5人会で、遊びまくっていたのだ。
彼女の帰省の目的は両親亡き後、無人になっている実家の片付け。
実家は神戸在住のお兄さんが相続し、別荘として使われていた。
しかし誰でもそうなるように、せっせと通っていたのは最初の1年ぐらい。
この数年は、飽きて放置されていた。
このまま実家が荒れ果ててしまうと、近所に迷惑がかかる…
けいちゃんもお姉さんも、いい加減な兄夫婦にヤキモキしていた。
特にけいちゃんは数ヶ月前から、両親が何度も夢枕に立つようになったという。
「お父ちゃんとお母ちゃんが夢に出てきて
“家が心配やから何とかしてくれ”言うんやわ。
特にお母ちゃんは食器棚のガラス扉を開けて、中からヌ〜と出てくるんやで。
怖いから、思い切って帰ることにしてん」
WBC以来、ヌーは大人気だけども、こっちのヌーは歓迎できないわ。
食器棚から出てくるお母さん…
そんな話を聞いたら、私だって怖いよ。
彼女は実家に置いてあるタンスやベッドを始め
問題の食器棚などの家具や古い電化製品
それから庭にあるプレハブの倉庫3つとその中身などを処分すると決めた。
そして、現在勤めている老人ホームの厨房で長期休暇を取ったが
帰る前になって、「誰か処分業者を紹介して」と5人会のLINEで言ってきた。
ネットで調べたらたくさんあるけど、全然知らない所ばかりなので
家に来てもらうのは怖いという。
…もっともである。
就活ブームで家じまいの費用は高騰し、値段はあって無いようなものだ。
業者の方も現金が儲かるので、雨後のタケノコのように新規参入が増えている。
そんな昨今、最も怖いのは業者によって大きく異なる費用と人間の質。
費用は業者の言い値になることが多く
あまりの高額に値切ろうとしても、怖いお兄さんたちが相手だと言いにくい。
そうよ…こういう業者って、お世辞にも上品な人たちじゃないのである。
うちの隣も一人暮らしだったおばさんが去年、息子に引き取られ
無人になって売りに出された。
売り出すにあたり、家をもぬけの殻にする必要があるため
不動産会社の繋がりであろう、遠方から家財の処分業者が訪れていたが
そりゃもうひどいものだったわよ。
見るからに半グレや不良みたいな人たちが3日間
大音響と怒鳴り声を響かせて作業に当たっていた。
寄せ集めのメンバーらしく、処分の仕方なんて知らない様子。
食器なんかを金属の箱にガンガン投げ入れて延々と割りまくるもんだから
うるさいどころの騒ぎではない。
ことに隣は華道の家元。
花器や鉢、花瓶の類いが山ほどあるので
それらを割る音といったら、気分が悪くなるレベルである。
すすけた金髪にタトゥーの見た目や騒音もだが
トラック3台を乗り付けるので、うちの駐車場も無断で塞がれた。
もちろん挨拶なんてしやしない。
顔を合わせても知らん顔の野良犬状態。
あまりの暴挙に近所も騒ぎ出し、文句を言おうかと検討もしたが
隣のおばさんの耳に入ったら悩むと思い、通りかかった警察に注意してもらった。
その瞬間はおとなしくなったものの、時間が経つと元通り。
いつかは取り組む家じまいだが、あんなのに来られたら困る…
我々近隣住民はそう話したものである。
余談になるが、隣のおばさんは
「息子が来い来いと言ってくれるので…」
と嬉しそうに言って引っ越したものの、じきに老人ホームへ入れられた。
先日、おばさんから電話がかかって知った。
彼女の家はこの春に売れ、若い夫婦と3人の子供が入居したが
おばさんは何も知らなかった。
年金を含むお金は全部、息子夫婦が管理しているので
歯医者にも行けなくて困っているそうだ。
そんなわけで、処分業者ならどこでもいいというわけにはいかない。
けいちゃんは近所迷惑になったり、悪い業者に当たって
べらぼうな金額を請求されてすごまれたりと
怖い目に遭うことを心配して5人会に相談したのだった。
が、この方面となると、ガテン系の私しかいまい。
業者選びは、各種の条件を満たす会社でなければのう。
一つ目は、礼儀が徹底している所。
女一人で対応するのだから、怖がらせたり迷惑をかける所はいけない。
社員教育が行き届いていて
愛想の良いきちんとした人たちで構成されている所が望ましい。
二つ目は、自社で処分場を持っている所。
処分業者はたくさん存在するけど、業者の数だけ処分場があるわけではない。
引き取った家財をバラバラに潰して粉砕する処分場は
家屋解体の専門業者なら持っているが、下請けや転職組であれば
持っていない所の方が多い。
処分場を開設して維持管理するには、市民生活に影響の無い広大な土地購入を始め
困難な資格取得、大がかりな機械設置など多額の費用がかかるので
おいそれと誰でも持てる施設ではないのだ。
処分場を持ってない業者は、顧客の家から家財を運び出し
処分場へ運搬するまでが仕事になる。
そして処分場に行ったら荷物の重さを計量し
重量に見合った、けっこう高い処分料を支払って後始末をしてもらう。
その処分料はもちろん、顧客が払う。
顧客は処分料がいくらなんてわからないので
業者によっては家財の運び出し作業の料金に加え
その処分料にいくばくかの水増しをして請求する所もある。
つまり儲かるから、処分業者が増えているのである。
よって、食品でも産地直送の方が安いように
自社処分のできる業者に依頼した方が安く上がる可能性大。
明朗会計を希望するのであれば
自社で処分場を持っている業者かどうかを確認し
事前の見積もりをしてもらうのが安心というわけである。
三つ目は、金持ちの所。
自社で処分場を持っている業者は、基本的に金持ちだ。
先ほども述べたように、処分場を持つには大きな資本がかかるからだ。
元々金持ちの上に、自分とこの会社だけでなく
よその処分業者からも処分料がザクザク入るとなると、ますます儲かる。
儲かっている会社は、長く儲けていきたいので信用を大事にする。
怪しげな従業員を雇わないし、水増しだの上乗せだのと
みみっちい欲を出さないので安全という理論が
全てではないものの、ある程度は成立するのである。
ということで、私がけいちゃんに紹介したのは市外のF工業。
ここでもお馴染み、うちの取引先であり
夫と次男をスカウトしてくれた社長のいる会社だ。
F工業は建設の他に、家屋解体や家財処分の仕事もしている。
安心な業者を他に知らないので、選ぶも何もここしか無い。
私は社長と話し、とりあえずけいちゃんの帰省に合わせて
見積もりに行ってもらうことになった。
けいちゃんは喜んだ。
見知らぬ業者だと怖いので、お姉さんと二人で帰省することになっていたが
私の知り合いということでお姉さんも安心し、一人で帰ることになった。
一人の方がいいに決まっている。
お姉さんの都合を気にせず、うちらと遊べるもんね。
《続く》