最近自分の書いた記事を見返すと
いかにも私が心の広い穏やかな人間であるかのようだ。
いっこうに構わないが、本当はそうではないので
真実の姿を記そうと思う。
今夜から夫の親戚が2人、うちへ泊まりに来る。
夫のほうの親戚とはいえ、仲が良いので楽しみだ。
私の九州時代の恩人である
あのおばさんの娘とその孫である。
そこで昨夜…
泊まる2人のためにいろいろ準備しておこうと思い立ち
夫を従えてホームセンターへ赴いた。
そこでふと、私好みのアクセント・ラグを見つける。
小ぶりなカーペットみたいなやつだ。
毛足が長くて、オシャレ。
しかも2割引!
買いましょう、買いましょう。
マットレス2枚にラグ1本、夫に持たせ
他にもいろいろ買い物してレジへ。
レジは中年の男性だった。
慣れない手つきで、トロいこと!
一緒に買った、たくさんの日用品のバーコードを
一個一個探しながらやるもんだから、時間がかかる。
最近、こんなのが多い。
人員削減で、今までいばっていた管理職も
奥から出て来て慣れない接客をする運命となる。
私は「心広く穏やか」なので、辛抱強く待つ。
長いこと待って、やっとレジが終わった。
男が告げた値段は、私の予測した値段と数千円かけ離れていた。
「ちょっと!ラグ、ちゃんと2割引にしてくださいました?」
「え?2割引?」
私はラグに貼ってあった「2割引」の紙をベリッとはがし
男の目の前に突き出す。
「あ、これ、2割引だったんですか」
「そうですよ。引いてくださいね」
あ、はい…
男はレジをつつくが、合計の終わったものを
後から割り引く機能はついていないわい。
男はあきらかに戸惑いあわて、パニックに陥る。
そして信じられないことを口走った。
「あの、どうしても2割引じゃないといけませんかね?」
「あったりまえじゃないのっ!
2割引じゃないと、こんな冬物買わないわよっ!」
「じゃあ、もう一回最初からやり直すことになりますけど…」
ものすごく面倒臭そう。
責任者、出てこい!と叫びたいところだが
男の名札には「店長」とある。
責任者を呼んだら、こいつが出て来るのだ。
いらんわいっ!と突き返したいが、ここで私も意地になる。
「待つからやってくださいよ」
また最初から、ひとつずつモタモタとやり直すが
2割引のところで、また手が止まる。
やり方がわからないのだ。
この男、レジができないことを
回りの従業員に知られたくないらしい。
なんとか一人で解決しようと、あれこれ試行錯誤するが
レジはピーだのプーだの、むなしいエラー音を発するだけ。
プライドだけは一人前なのだ。
私は隣のレジに向かって言う。
「ちょっと、あなた!やり方を教えてあげてよ!」
隣のレジからパートのおばちゃんが来て
あれこれ教え、やっと合計が出る。
照れ隠しなのか、この男、またあらぬことを言う。
「あれ?さっきとずいぶん金額が違いますね…」
まるで、安くし過ぎたかのような言い方だ。
私はキレた。
「2割引なんだから、当然じゃないのっ!
しっかりしなさいよっ!
納得いかないんなら、気がすむまでやったら?!」
この男、店の者に相当嫌われているらしい。
他の店員たちは、遠巻きにしてニヤニヤしている。
嫌いな上司が文句言われて、さぞ気分が良かろうが
自分たちの私的感情で客に迷惑をかけるのは筋違いだ。
私は、なおもわめく。
「何見てんのよっ!」
夫はこの騒ぎが恥ずかしくなったのか
いつの間にか姿を消していた。
私はマットレスとラグを肩にかつぎ
4つのレジ袋を両腕にぶら下げ
砂漠を旅するラクダのような格好で店を出た。
車まで行く途中、脇にはさんだ蛍光灯がずり落ちてきたので
口にくわえた。
それすら、意味もなく腹が立つ!
あのホームセンターには、とうぶん行けない。
いかにも私が心の広い穏やかな人間であるかのようだ。
いっこうに構わないが、本当はそうではないので
真実の姿を記そうと思う。
今夜から夫の親戚が2人、うちへ泊まりに来る。
夫のほうの親戚とはいえ、仲が良いので楽しみだ。
私の九州時代の恩人である
あのおばさんの娘とその孫である。
そこで昨夜…
泊まる2人のためにいろいろ準備しておこうと思い立ち
夫を従えてホームセンターへ赴いた。
そこでふと、私好みのアクセント・ラグを見つける。
小ぶりなカーペットみたいなやつだ。
毛足が長くて、オシャレ。
しかも2割引!
買いましょう、買いましょう。
マットレス2枚にラグ1本、夫に持たせ
他にもいろいろ買い物してレジへ。
レジは中年の男性だった。
慣れない手つきで、トロいこと!
一緒に買った、たくさんの日用品のバーコードを
一個一個探しながらやるもんだから、時間がかかる。
最近、こんなのが多い。
人員削減で、今までいばっていた管理職も
奥から出て来て慣れない接客をする運命となる。
私は「心広く穏やか」なので、辛抱強く待つ。
長いこと待って、やっとレジが終わった。
男が告げた値段は、私の予測した値段と数千円かけ離れていた。
「ちょっと!ラグ、ちゃんと2割引にしてくださいました?」
「え?2割引?」
私はラグに貼ってあった「2割引」の紙をベリッとはがし
男の目の前に突き出す。
「あ、これ、2割引だったんですか」
「そうですよ。引いてくださいね」
あ、はい…
男はレジをつつくが、合計の終わったものを
後から割り引く機能はついていないわい。
男はあきらかに戸惑いあわて、パニックに陥る。
そして信じられないことを口走った。
「あの、どうしても2割引じゃないといけませんかね?」
「あったりまえじゃないのっ!
2割引じゃないと、こんな冬物買わないわよっ!」
「じゃあ、もう一回最初からやり直すことになりますけど…」
ものすごく面倒臭そう。
責任者、出てこい!と叫びたいところだが
男の名札には「店長」とある。
責任者を呼んだら、こいつが出て来るのだ。
いらんわいっ!と突き返したいが、ここで私も意地になる。
「待つからやってくださいよ」
また最初から、ひとつずつモタモタとやり直すが
2割引のところで、また手が止まる。
やり方がわからないのだ。
この男、レジができないことを
回りの従業員に知られたくないらしい。
なんとか一人で解決しようと、あれこれ試行錯誤するが
レジはピーだのプーだの、むなしいエラー音を発するだけ。
プライドだけは一人前なのだ。
私は隣のレジに向かって言う。
「ちょっと、あなた!やり方を教えてあげてよ!」
隣のレジからパートのおばちゃんが来て
あれこれ教え、やっと合計が出る。
照れ隠しなのか、この男、またあらぬことを言う。
「あれ?さっきとずいぶん金額が違いますね…」
まるで、安くし過ぎたかのような言い方だ。
私はキレた。
「2割引なんだから、当然じゃないのっ!
しっかりしなさいよっ!
納得いかないんなら、気がすむまでやったら?!」
この男、店の者に相当嫌われているらしい。
他の店員たちは、遠巻きにしてニヤニヤしている。
嫌いな上司が文句言われて、さぞ気分が良かろうが
自分たちの私的感情で客に迷惑をかけるのは筋違いだ。
私は、なおもわめく。
「何見てんのよっ!」
夫はこの騒ぎが恥ずかしくなったのか
いつの間にか姿を消していた。
私はマットレスとラグを肩にかつぎ
4つのレジ袋を両腕にぶら下げ
砂漠を旅するラクダのような格好で店を出た。
車まで行く途中、脇にはさんだ蛍光灯がずり落ちてきたので
口にくわえた。
それすら、意味もなく腹が立つ!
あのホームセンターには、とうぶん行けない。