殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

ナルニア国物語

2009年04月07日 12時01分07秒 | みりこんぐらし
ディズニーランドもディズニーシーも

なんともなかった。

ハリーポッターもどうってことなかった。


それらになんら制作上の問題があるわけではない。

私が年を取ったのが悪いのだ。


年を取ると、感動や高揚の起伏がなだらかになる。

現実界に起きることでもそうなのだから

作り事の世界ではなおさらだ。

もっと早くにこれらと出会っていれば

すっかり魅せられていたと思う。


ナルニア国物語。

テレビで第一章をやっていた。

家族が見ていたので、しかたなくつきあう。

しかしこれにはハマッてしまった。


ファンタジー?勘弁してよ…の私が

風呂にも入れず最後まで見るのはかなり珍しい。

家族も驚いていた。


その原因は何か…。

なんか負けたような気がして考えてみる。

そしてわかった。

主人公の4人兄妹があまり美貌でないことだ。


渡鬼の幸楽に居そうな普通顔の面々が

普通でない冒険をする様子がいじらしい。


ビジュアル方面に逃げ場を用意してないので

悪役の女王の美しさが際だち

それがかえって残酷や冷酷を強調させる。


とことん地味な衣装で頑張る子供達に

戦争という不可抗力による母子の別れ、気兼ねな疎開先

裏切り、団結、武士道、天国と地獄…

私好みのさまざまなソースがふりかけられる。


元を正せば最初、末っ子にハートを

わしづかみにされてしまった。

足が動物系の生き物の家に連れ込まれ

お茶をふるまわれる場面だ。


原色を極力抑えた画面の中

紅茶にミルクを注いでやる生き物に

末っ子ルーシーはてのひらで優雅に「ストップ」を告げる。


その毅然とした高貴なしぐさ。

ある程度の環境で、丁寧にしつけられた

小さな淑女を表わしているのだ。

芸が細かい。


なんでボスがライオンなんだよっ!

殺されて復活するとこ見せろよっ!

突っ込みどころ満載の流れを差し引いても

遅ればせながらナルマニアにナルかもね。
コメント (8)
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