殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

尊敬の春

2009年04月03日 13時57分42秒 | みりこんぐらし
パパさんは最近元気なのか…?

と案じているかたもおられると思うので(…いないか)

昨夜のことをお話しよう。




春なので、桜など愛でつつ小旅行におもむく。

夜、自治会の集まりがあったが

夫に出席してもらうことに。

私は安心して旅を楽しむ。


本来ならば夫には、旅行帰りの愛妻を迎えに来るという

重要な任務がある。

しかし私の解散場所が遠く

会合の終わる時間と微妙なところなので

代わりに子供達が来てくれて、約1時間の帰路に着く。


そこへ夫から電話。

「鍵を忘れて出たから、家に入れない…」

子供が二人とも迎えに来てしまったため

家は無人となり、閉め出されたのだ。

「玄関の前で待っとくよ~」


    「何言ってんのよっ!」

私は厳しく制止する。

     「夜中に暗い所で立ってたら

      変質者と思われるじゃないのっ!

      散歩するふりでもして、そこらへん歩いてなさいよっ!」


 


…母子3人、家に着く。

キャッキャとはしゃいでお土産公開タ~イム。

そして入浴…やがて就寝。


寝ていると、夫が帰って来た。

「ただいま…」


夫はひたすら我々の帰りを待ちわびながら

まだそこらをうろついていたのだ。


    「ごめんね…忘れてた」

「いいよ。オレが鍵を忘れたのが悪いんだ。

 疲れてるのに、起こしてごめんね」


…明日の朝のパン、買って来たんだ…

これ食べるから、朝はゆっくり寝てていいよ…


よその家庭のことはわからないので

たぶん…だが、普通の夫婦なら

閉め出された夫を忘れる妻はあまりいないだろうし

放浪の身の上となった夫のほうも

「まだか、まだか」と頻繁に連絡をとってくると思う。

やましい過去のない夫なら。

いやはや…。


もしこれが私だったら…

血の雨が降るであろう。

実は夫のこういうとこ、ひそかに尊敬している。
コメント (19)
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