殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

バレーボール・今出川夫人の恋

2009年04月01日 11時33分26秒 | みりこんぐらし


今出川夫人(仮名)。

46才。

いつも明るい、チームのムードメーカー。





コーチにラブ。

普通のオジサンだが、今出川夫人にはかっこよく見えるらしい。





練習が終わると

自分に特訓をしてほしいと願い出る。


コーチは多分、今出川夫人が嫌いだ。

人格者なので表情には出さないが、ボールを打つ目つきでわかる。

時に鼻血を出しながら、巨乳を揺らしてのたうち回る光景は

なかなかのミモノ。




誰を好きになろうと構わないが、困るのは宴会。

コーチの送迎は、キャプテンである私の役目だ。

宴会の翌朝5時に、必ず今出川夫人から電話がある。


「朝早くからごめんね~! 

 昨日はお疲れ様!」


平静を装ってはいるが

私がコーチとどっか行って、なんかヤッてないか

確認するのだ。


「私、早起きだからさ~!」

ウソこけ…嫉妬と妄想で眠れなかったくせに…。


家族は「なにごとか?」とぞろぞろ起きてくる。

迷惑この上ない。


面倒臭いので一度留守電にしたら、チャリで家まで来た。

もっと迷惑。


どっか行って、なんかヤッて、家に帰ってなかったら

騒ぎ立てるつもり満々。

しかし、私にも選ぶ権利があるというものだ。


今出川夫人が送迎を買って出れば問題はない。

私も宴会で酒が飲める。

コーチには気の毒だが、持ち帰ろうと襲おうと自由だ。

だが、彼女には運転免許が無かった。


しゃくにさわるが、抗議して

恋に不慣れな女心を傷つけることはできない。

それは、彼女の生き甲斐であるバレーボールまで

奪いかねないからだ。


私がこの手の感情に対して寛大であるとしたら

それはひとえに今出川夫人の功績といえよう。
コメント (14)
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