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実際には、韓米間の隔たりが大きい戦時作戦統制権(戦作権)の移管や防衛費分担金交渉などの同盟の懸案の調整・・・

2020-10-17 | アメリカの対応
[ニュース分析]韓国国家安保室長が訪米…
大統領選前に朝鮮半島情勢の管理に乗り出す

登録:2020-10-16 06:13 修正:2020-10-16 07:15
ソ・フン安保室長の訪米

          

ソ・フン大統領府国家安保室長(右)が米国を訪問し、ロバート・オブライエン大統領補佐官(国家安保担当)と会談した=米ホワイトハウス国家安保会議ツイッターよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 ソ・フン国家安保室長が13~16日、米政府の招請でワシントンを訪問し、米政府高官らと相互の関心事について話し合うと、大統領府が15日に発表した。ソ・フン室長が約3年間在任した国家情報院長から退き、7月3日に安保室長に就任してから約3カ月後に行われた初の訪米だ。

 ソ室長の訪米は、表面上は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で移動が制限され後回しになっていたホワイトハウスのロバート・オブライエン国家安保補佐官との顔合わせのため行われた。しかし、実際には、韓米間の隔たりが大きい戦時作戦統制権(戦作権)の移管や防衛費分担金交渉などの同盟の懸案の調整、11月3日の米大統領選挙前後の過渡期の混乱を念頭に置いた朝鮮半島情勢の安定的管理と外交的突破口を探るためとみられる。

 ソ室長は「14日(以下現地時間)、オブライエン補佐官と会い、韓米同盟が堅固であることを再確認した」とカン・ミンソク大統領府報道官が伝えた。ソ室長の訪米は「非核化をはじめとする北朝鮮関連問題の協議および同盟の主要懸案の調整など、両国の国家安全保障会議(NSC)間の戦略的コミュニケーションを強化する一方、堅固な韓米同盟に対する米国政府および民間の支持を再確認する契機になる」とカン報道官は述べた。ソ室長は15日午後、マイク・ポンペオ国務長官と面会する。ソ室長は出国前「軽い気持ちで行ってくる」と述べたと大統領府は伝えた。緊急懸案があって急いで出国したわけではないという説明だ。

 ソ室長が訪米した時点は、13~14日にワシントンで開かれた韓米定例安保協議会議(SCM)と一部重なる。戦作権移管問題をめぐる両国の意見の相違は大きい。韓国側は「早期移管」を望んでいるが、米国側は「すべての条件を満たすのに時間がかかる」(マーク・エスパー国防長官)として、消極的な態度を示している。外交安保ラインの元高官は「ソ室長の訪米はSCMを側面から支援する性格もあるだろう」と指摘した。ソ室長がオブライエン補佐官らに会い、戦作権の早期移管についての文在寅(ムン・ジェイン)大統領の「確固たる意志」を重ねて強調したものとみられる。

 ソ室長は、軍事パレードなど労働党創建75周年慶祝行事を通じて明らかになった金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の真意や構想に関する韓米高官級レベルの情報共有と分析も進める見通しだ。重要なのは米大統領選挙前後の朝鮮半島情勢管理と、来年初頭に情勢突破の糸口を見つけることだが、文在寅大統領が国連総会やコリア・ソサエティーでの演説で重ねて提案した「終戦宣言」関連の協議も行われるものと予想される。文大統領は「終戦宣言こそ朝鮮半島における非核化とともに『恒久的平和体制』の道を開く扉になる」とし、「戦争を抑制するだけでなく、積極的に平和を作り制度化する時、我々の同盟はより偉大になるだろう」と述べ、「米国の協力」を呼び掛けた。

 また、ソ室長が訪米期間中、「主要シンクタンク(研究機関)関係者とも会う予定」だと大統領府が発表したことから、米大統領選挙の動向を現地で直接観察し、ドナルド・トランプ大統領側だけでなくジョー・バイデン民主党候補側とも接触するものと予想される。
イ・ジェフン、ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)


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