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2015-12-11 | 朝鮮国際・統一局通信
国際・統一局通信 №632  2015年12月11日Korea News
在日本朝鮮人総聯合会中央本部 国際・統一局〒102-8138千代田区富士見2-14-15
Tel 03-3262-7111/Fax 03-3262-7110 Email:pa@chongryon.org

在日本朝鮮人総聯合会中央常任委員会 南昇祐副議長の談話


 昨日10日、京都地裁が朝鮮特産物販売の金勇作社長と許政道前社員の「外為法違反容疑」に対して、極めて不当な有罪判決を言い渡したことと関連し、朝鮮総聯中央常任委員会の南昇祐副議長が談話を発表した。(以下、全文)

朝鮮特産物販売株式会社の金勇作社長と許政道元社員が、「朝鮮産松茸を日本に不正輸入した」という、いわゆる「外国為替法違反容疑」に対する京都地方裁判所の判決公判が本日(12月10日)午前に行われた。
公判で京都地方裁判所の和田真裁判長は、金勇作社長に懲役2年・執行猶予4年、許政道元社員に懲役1年8ヶ月・執行猶予4年、朝鮮特産物株式会社に罰金200万円という不当極まりない判決を下した。
法治国家だという日本で、裁判所が法律に沿った公正な判決を下すのではなく、政治的謀略に加担し、何の罪のない彼らに有罪判決を下し、常識を超えた極めて重い刑を言い渡すファッショ的行為を公然と行ったことに憤りを禁じ得ない。
われわれは、今回の判決が在日同胞の尊厳と人権をことごとく踏みにじる不法かつ非道なファッショ的暴挙であり、朝鮮総聯を何としても「犯罪組織」に追いやるため、検察と司法が共謀して行った許すことのできない政治的弾圧として断固糾弾する。
今回の判決は、安倍政権の対朝鮮敵対視政策の一環として行われている在日同胞に対する差別と迫害、朝鮮総聯に対する弾圧に司法が積極的に迎合・加担したことを露わにした、日本の裁判史において永遠に拭い去ることのできない恥ずべき汚点を残した。
判決の不当性は火を見るより明らかである。これは、朝鮮総聯の責任者の家族を巻き込んだ「衝撃的事件」をでっち上げるため、「松茸の不正輸入」と関連づけ、今年3月26日には何の関係もない朝鮮総聯の議長、副議長に対する家宅捜索を強行し、5月12日には朝鮮特産物販売株式会社の金勇作社長と許政道元社員を不当逮捕した警察当局の謀略的なシナリオに沿って、裁判所がみずからの使命をかなぐり捨てて行った行為である。
今回京都地方裁判所は、朝鮮特産物販売株式会社が松茸を輸入した会社と間接的につながりをもっていたので「結果的には共謀」という検察の虚偽をそのまま受け入れ有罪判決を下したばかりか、松茸を輸入した会社関係者より金勇作社長と許政道元社員に対してより重い刑を求刑した検察の荒唐無稽な主張に従って、彼らを「主犯」に追いやる矛盾に満ちた判決を躊躇なく下した。
これはまさに、司法の独立性と公正性を投げ捨て、公判においても白を黒と断定した前代未聞の政治的暴挙である。
さらに許すことのできないのは、警察と検察当局が2010年の「事件」当時、入社してわずか2ヶ月たらずの許政道元社員を「事件の主犯」につくり上げたねつ造劇に司法が加担したことである。
5月の不当逮捕の時と同様、今回も判決が下されるやいなや、日本のメディアは一斉に「総聯議長の次男に有罪」などと大々的に報道し世論をミスリードした。
今回の判決は、このように初めから結果ありきの謀略劇であり、その本質は、何としてでも朝鮮総聯が「犯罪組織」であるかのごとくでっち上げ、反共和国、反総聯の世論をつくり上げ、日本国民の中に不穏な反総聯感情を煽ろうとするところにある。
今回の判決は、朝日関係に深刻な禍根をもたらすであろう。また、権力に服従し日本の裁判史に前代未聞の汚点を残した裁判官は、その罪と責任から決して逃れることはできないであろう。
在日同胞は朝鮮民主主義人民共和国の誇り高き海外公民として、みずからの尊厳と人権を踏みにじり、朝日友好親善に努める真の民族団体である朝鮮総聯に対し悪意に満ちた政治的対応を繰り返す日本の警察と検察、司法の不当な行為を絶対に許すことなく、一致団結して最後まで闘い続けるであろう。(了)



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