日本と韓国と朝鮮の友好をすすめます・・日朝協会です。アジアと世界情勢を観る。

日本と韓国と朝鮮の歴史・現在から、
平和な未来を切りひらくために....
ご入会ください。1ケ月¥500

米国メディアなど外信も、今回の習主席の訪朝に注目しているようだ。

2019-06-20 | 朝中協力
米、朝中密着を牽制…
「北朝鮮の完全な非核化が目標」原則強調

登録:2019-06-18 23:07 修正:2019-06-19 07:22

米、貿易紛争や非核化交渉への影響に留意 

慎重に対応しつつ牽制 
米国務省「中国など安保理と北非核化で緊密な調整続ける」 
対北朝鮮制裁から離脱しないよう圧迫 
「中国に無駄な行動はするなということ」 
 
外信は展望交錯 
WP 「孤立した金正恩、外交勝利」 
NYT「習近平、北の正確な意図を米国に伝える有用な伝達者」

          

ドナルド・トランプ米大統領(右)が、シンガポールでの朝米首脳会談1周年の12日(現地時間)、ホワイトハウスのローズガーデンでポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領と共同記者会見をしている//ハンギョレ新聞社

 中国の習近平国家主席の20~21日訪朝のニュースを受けた米国側は、比較的慎重な対応をしている。ドナルド・トランプ大統領は、即自的な反応を控え、ホワイトハウスと国務省は「北朝鮮の非核化が目標」という原則的立場を強調し。朝中首脳会談に対する警戒と圧迫のメッセージを発信した。

 習主席の訪朝に対してホワイトハウスは17日(現地時間)、マスコミに対し「私たちの目標は金(正恩北朝鮮国務)委員長が同意した通り、北朝鮮の最終的で完全に検証された非核化(FFVD)の達成」と明らかにした。一見、北朝鮮の非核化に対する米国の立場を原則的に明らかにしたもので、別に目新しいものではない。だが、貿易戦争で対立している現在の米中関係を考慮すれば、非核化目標を刻印させる方式で朝中の“脱線”を牽制したものと見られる。

 米国務省は中国を名指しし、より具体的なメッセージを伝えた。国務省はこの日、マスコミに向かって「米国は私たちのパートナーおよび同盟国、中国をはじめとする他の国連安全保障理事会常任理事国と共に、北朝鮮のFFVDという共有された目標の達成に専念している」と明らかにした。さらに「米国と国際社会はFFVDが何を伴うのか、その目標に向かう意味ある進展がどんなものなのかについて共有された認識を持っている」として「私たちは、同盟国とパートナー、中国をはじめとする他の国連安全保障理事会常任理事国と共に緊密な調整を継続するだろう」と付け加えた。中国が国連安保理の常任理事国として、対北朝鮮制裁決議の履行に責任があることを強調する方式で、国際的な対北朝鮮制裁圧迫の隊列から抜け出すなと圧迫したわけだ。

 国家安保戦略研究院のチョ・ソンニョル諮問研究委員は、米国側のこうした反応に対して「朝鮮半島の非核化に支障ないよう、中国に無駄な行動をするなということ」と分析した。ウィ・ソンナク元駐ロシア大使は「米国内では、朝中首脳会談の動きが必ずしも米国が意図する方向で北朝鮮を牽引することに役立たないと見ているようだ」として「北朝鮮が(非核化)交渉で自分たちのバックを強化する努力の一環と見るだろう」と分析した。米国としては、ハノイ以後に膠着状態に陥った北朝鮮と貿易紛争で悪化の一途をたどる中国との出会いに刺々しくならざるをえないということだ。

 米国メディアなど外信も、今回の習主席の訪朝に注目しているようだ。ワシントンポスト(WP)は「朝中はいずれも米国と対立する時に中国の習主席が北朝鮮を訪問する」とし、「2月のトランプ大統領との非核化会談が劇的に失敗した後、孤立した北朝鮮の指導者、金正恩(キム・ジョンウン)の外交的勝利として記録されるだろう」と解釈した。それと共に「中国は、国連制裁下にある国家(北朝鮮)にとって最も重要な同盟であり経済的命綱」と付け加えた。

 ニューヨークタイムズ(NYT)は「習主席が北朝鮮の正確な意図について米国に伝える有用な伝達者」になるという米国務省出身でブルッキングス研究所所属のエバンズ・リビア研究員の意見を伝えた。彼は「北京が今回の訪朝の見返りに平壌にミサイル試験のような挑発の中断を要求したものと確信する」と見通した。韓国国内の専門家たちも、習主席が金委員長に会って「対話再開」と「挑発中止」などある程度肯定的なメッセンジャーの役割もするだろうと分析した。

 はっきり言えることは、トランプ大統領の立場としては、米中貿易談判が予想される主要20カ国・地域(G20)首脳会議を控えて、今回の習主席の訪朝により計算が複雑になったということだ。昨年から米中貿易交渉と北朝鮮核問題の分離対応基調を維持してきたトランプ行政府の立場としては、中国が強力な連係カードを持ち出し、苦悶に陥ることになった。
キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。