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韓国との事前協議、今この席で答えるのは難しいとは 米日だけでもやるということか?

2015-06-01 | 韓国中央日報日本語版より
韓日国防相会談57分間、
過去の歴史ぐるぐる…国防懸案は平行線

2015年06月01日08時45分


韓民求(ハン・ミング)国防部長官の公式日程はこの3日間で19件だった。先月29日から3日間シンガポールで開かれた第14回アジア安保対話でのことだ。

彼は食事時間を除き15~30分単位でスケジュールをこなした。だが精魂を込めて準備したのは日本との2国間会談だった。特に先月30日の日本の中谷元・防衛相との韓日国防相会談は4年4カ月ぶり、朴槿恵(パク・クネ)政権になって初めて開かれた会談だった。

中谷防衛相は「有事の際に日本の自衛隊を派遣するには、該当国家の事前同意が国際的な慣例だ。韓国もこれに該当する」という点を確認した。韓国は13年ぶりに日本海軍が主管する横須賀観艦式(艦艇を共に起動して内部を公開する行事)に海軍艦艇を派遣することにした。韓国艦艇が日本の観艦式に参加するのは13年ぶりだ。しかし形式的な交流合意のほかに国防協力の核心分野については平行線をたどった。国防部の関係者が伝えた会談内容だ。

▼中谷=「両国間の情報保護協定や軍事支援協定を締結しよう」

▼韓長官=「条件が十分に造成されなければならない。北朝鮮は大韓民国の領土だ。自衛隊の北朝鮮に対する軍事的な行動にも韓国との事前協議、韓国の同意が必要だ」

▼中谷=「今この席で答えるのは難しい。今後議論しよう。韓日国防長官会談を再び行おう」

▼韓長官=「慎重に検討してみる」

2人は予定時間(30分)の2倍近い57分間協議したが、中身がなかったという評価を受けている。両国国防相会談が困難に陥ったのは結局、「過去の歴史」だった。

韓長官は会談で「韓国と日本は、国防交流と協力のためのシステムはよく構築されているが、稼働しないのは歴史問題」として「歴史を直視して両国関係が未来に向かえるよう知恵と勇気と努力が必要だ」と強調したが、中谷防衛相からは特別な言及がなかったという。

国防部当局者も「安保と歴史問題を分離対応する次元で韓日長官会談を行ったが、歴史問題に対する正確な認識と反省がない状況では信頼は生まれないため、軍の高官級交流や戦闘と直接的な影響を与える事案については慎重にならざるをえなかった」と説明した。それと共に「過去の問題のために半歩の進にとどまった」とつけ加えた。

この日、中谷防衛相は韓長官との会談前にアシュトン・カーター米国防長官と会って「前回の訪問(4月)の際に(韓日国防相会談を)斡旋していただき感謝する」と話した。韓国が米国の要請によって会談の場に出たというニュアンスの発言だった。韓長官は「韓国側の判断によって会談を受け入れたものであり、米国からいかなる話も聞いていない」と一蹴した。

今回の会談が日本側の要求で実現したにもかかわらず、中谷防衛相は会談の場に7分も遅く現れて韓長官らを廊下で待たせた。だが謝罪や遺憾の表示はなかった。国防部当局者は「ほかの日程が遅く終わったという場合もあるが、外交的な欠礼」と指摘した。

朝鮮外務省スポークスマン、の見解をそのまま資料として紹介しています。

2015-06-01 | 朝鮮国際・統一局通信
国際・統一局通信 №609                              2015年6月1日KoreaNews在日本朝鮮人総聯合会中央本部 国際・統一局〒102-8138千代田区富士見2-14-15Tel 03-3262-7111/Fax 03-3262-7110 Email:pa@chongryon.org

朝鮮外務省スポークスマン、日・米・南朝鮮の首席代表会合での敵視政策を糾弾

6者協議の日・米・南朝鮮の首席代表が5月27日に行われた会合で、朝鮮に対する露骨な敵視政策で一致したことと関連し、朝鮮外務省スポークスマンは30日、次のような談話を発表した。(以下全文)

 米国は自らの対朝鮮政策が完全に破綻した今、その責任から逃れようとあがいている。

 最近、米国は日本と南朝鮮の傀儡(かいらい)と共に行った3者会合で、あたかも自分たちは対話を望んでいるのに、われわれが拒否しているかのように真実を歪曲し世論をミスリードしようとしている。
 われわれは、以前から前提条件なしの対話再開を主張し、その実現のため誠意ある努力を傾けてきたが、米国があらゆる不当な「前提条件」を全面に出し対話再開を阻んできたということは世界中が知っている。今年の初め、われわれが朝鮮半島から戦争の危険を除去し緊張を緩和させようという立場を明らかにし、その実現のために合同軍事演習の臨時中止対核試験の臨時中止という提案を行ったとき、それと関連した対話までをも拒否したのがまさに米国であり、軍事演習の強行で応えたのも他でもない米国である。米国は、対朝鮮敵視政策の2大柱である「戦略的忍耐」と挑発的な合同軍事演習に固執し続けることで、朝鮮半島の非核化を棒に振ってしまった。そのような米国が対朝鮮政策の失敗という非難を受けるや、今では対話が再開されなかった責任がまるでわれわれの側にあるかのごとく白黒を逆転させようとしている。しかし「時すでにおそし」である。

 われわれが終始一貫述べてきたように、核を中心としたわれわれの自衛的国防力は、誰かを威嚇・恐喝するための手段ではなく、何かと取引するためのものでもない。われわれの核兵器は、われわれが常にさらされている米国の核による威嚇と軍事的侵略の脅威に対処するための自衛的抑止力であり、戦争が勃発した場合には敵の侵攻を断固として撃退し無慈悲な報復を行うための正義の膺懲(ようちょう)力である。

 すでに歴史が証明しているように、初歩的な信頼すら欠如し相互不信と敵意のみが根深く存在する朝米間で、戦争を防ぐことのできる唯一の方法は、われわれの国防力を強化し、力の均衡を保つことだけである。小さい国が侵略と戦争の元凶から自らを守るために取ったあまりに正々堂々たる自衛的措置を、「挑発」などと罵倒すること自体、深刻な挑発以外の何物でもない。

 米国は、自らの対朝鮮敵視政策が失敗した原因が他にあるのではなく、われわれに対する観点が根本的に間違っているところにあることを今からでも悟るべきである。われわれがすることをすべて捻じ曲げ、けなすことから始めようとする誤った観点が結局、朝米関係と朝鮮半島の非核化を破綻させ、今では自らの首を絞める結果となった。米国が今からでも教訓を活かすことができないならば、その結果はさらに悲惨なものとなるだろう。(了)