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「教科書で始まっている戦争できる国づくり」に危機感をもつ!

2015-02-10 | しんぶん赤旗より
侵略戦争正当化の教科書
二度と採択させない 横浜市で集会



 侵略戦争を正当化し、戦前の大日本帝国憲法を美化し、改憲へと誘導する中学社会科教科書が3年前から使われている横浜市で6日夜、「どうなる? 来年から中学生が使う教科書」をテーマにした市民集会が開かれました。主催したのは、「横浜教科書採択連絡会」です。

 横浜市教育委員会は2011年8月、育鵬社版歴史・公民教科書を採択。同教科書は、「新しい歴史教科書をつくる会」から分裂した「日本教育再生機構」が主導してつくったもの。この日の集会には、「教科書で始まっている戦争できる国づくり」に危機感をもつ市民ら112人が参加しました。

 「子どもと教科書全国ネット21」事務局長の俵義文さんが講演しました。同氏は育鵬社版歴史・公民教科書の特徴と問題点を指摘。11年教科書採択の当時に“育鵬社版教科書が一番いい”としてきたのがいまの首相と文部科学相だとのべ、「憲法などを中心に新しい広範な市民運動が高まっている。これと教科書採択・安倍教育政策ノーを関連させた大きな運動をめざす」と語りました。

 横浜教科書採択連絡会事務局の田崎秀一郎さんが「育鵬社版の採択は全国で約4%、その多くは横浜市の採択によるもの。二度と採択させないよう署名運動に取り組んでいます」と報告。子どもたちのために真に望ましい教科書が選ばれてほしいと、今年夏の新たな採択まで、いっそう知恵と力をとのアピールを採択しました。