羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

松の実?

2007年04月07日 08時32分21秒 | Weblog
 春の彼岸に松は植え替えろ、という慣わしにしたがって植え替えをした。
 21日・春分の日だったので、今日で17日目を迎えた。
 春雷あり、風の強い日あり、黄砂が降った日もあり。
 思えば気温は一気に真冬なみに下がって、霰が舞った日もあった。

 植え替えをした翌日、気がついていたのだが、いちばんの古木の松の葉の真ん中に、緑色の小さな粒が見えていた。
 それが日に日に膨らんで、今では松の実位の大きさまで成長した。
 はじめはそこから葉が出てくるのかと思っていたが、そうではなさそうなのだ。
 初めての経験で、どうしたものかと思案している。

 根はそこそこに張っていたが、やっと生きているような木なのだ。
 若々しい生気に満ちていると言う印象はない。
 素人考えでは、見事に花が咲いたり、たわわに実がなったりするときは、その木が最後の命を燃焼している場合ではないのか?
 そこで木が疲れないためには、実をむしってしまう方がいいのだろうか。
 などと、このごろ迷いはじめた。

 もう一本の松の木には、まつぼっくりになるような感じのもの、葉とは異なる風体のものが成長してきている。昨年まではなかったことなのだ。
 父が丹精しているときには、よく見ていなかったことをしきりと反省する。

 こうしたことは、何事においても起こること。
 あのことも、このことも、野口三千三先生に伺っておけばよかった、と思うことが最近になって出てきている。

「誰でもからだを持っているんですから、レッスンにこなくても、自分のからだで見つけることは出来ますよ」
 そう野口先生はおっしゃることがあった。
 それはそれ! なのだ。

 やっぱり、聞いておけばよかったってことはいくらでも出てくるもののようだ。
 鬼籍に入ると言うことは、二度と戻らぬ命の事実。
 さて、これから私にできることは何か。
 還暦を前に考えたい。「還暦」と打ち込んで、ドキッ。
 花祭りの日の誕生日なんて、いい季節だ。
 雨や日差しや風が、枝先にポツンと見えていて蕾を、日一日と新芽に成長させていくのだから。
 季節は確実に春。
 これから葉桜もまた楽し。
コメント (2)
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