羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

二十年後の国のかたち

2006年09月06日 19時25分07秒 | Weblog
 平成十八年九月六日五黄・友引・戌。いい日を選ばれて、無事のご出産。
 お子様誕生は、御めでたい。
 自然は、日本という国を見離さなかったのだろうか。
 健やかなる成長を、静かに見守りたい。

 親王が二十歳になられるとき、私は七十七歳。
 そのとき、いったいどんな日本になっているのだろうか。
 三年先も予想がつかない急速な変化の時代。二十年という歳月は、予測不可能。
 祈ることは、西暦2026年、本当の豊かさを感じられる日本であってほしい。
 今日は、つくづくそう思った。

 ところで、日本の大学から文学部が解体されていると聞く。就職に強い学部が生き残り、哲学・文学・史学という学科は、補助的な学科へと追いやられているのが現状らしい。大学が実学に偏重し、産業界をになう人材を提供する場となっていくことだけでいいのだろうか。
 消費生活を満たし、キャリア志向を目指す人生がベストという価値観が文学部の存続を危うくするとしたら、いかにも寂しい。
 人には理不尽さに耐えなければならないときがある。非合理的・不条理な出来事に、否応なしに対峙させられるときがある。そんなとき、哲学や文学や史学がもつ言葉は、生を下支えする力となってくれる。

 洋の東西を問わず、ある民族が脈々として継承してきた文化や歴史を、粗末にすることは人であることを放棄することではないだろうか。
 伝統を継承することと新しい文化を創造することは相反することではないはず。

 時折、激しく降る雨の一日。
 静かに読書三昧の時間を過した。

「持続可能」という言葉の持つ重さを感じつつ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする